自分はどこからきて、どこにいくのか

そもそも。。。この話はほぼ半年前に遡るんだけど
久々にRocKenがなぜか深刻そうな感じで連絡してきて
最近じゃ新聞にのっちゃうような釣り師だって思っていたから
なんだ?愛車に釣り竿ラックでもつけたいんかと思ったら

「エリさん、STAY UP FOREVER 30周年なんです」と。

う、うん。うん?
そろそろハマチのシーズンです、じゃなくて。。。
STAY UP FOREVER 30周年です?とは?
「クリスが日本に来るチャンスがあるんです」
「俺は。。。どうしてもSUFの30周年を日本で、名古屋でやりたくて」

そしてほぼ半年にわたるスッタモンダがあって(大変だった謎にw)
最初はまじでナゴヤだけの開催になってしまうかもという状況から
今や6都市のジャパンツアーに。
それもこれも「どうがしてもやりたいんだ」というRocKenの思いの暑苦しさ故のそしてナゴヤのハードアシッドを黎明期から支えるSHU-TAさんの情熱
それに尽きる。尽きるけど、でもそれだけじゃないんだな。
私にとってもSTAY UP FOREVERは偉大。セカンドサマーオブラブからの輝けるUKダンス時代を政治、社会に抗って今でも世界中にいる抗うレイブヒーローにとっては神様なのだ。

そもそもテクノつーのは陰湿で退屈でドラッグでもしてなきゃ楽しくないと思っていたぐらいの若い頃。(弱冠未だにそう思いがち)
今は無き大阪KARMAでのDJ RUSHで完全にテクノが最高になった。
はっきりいって殆どフロアにはお客さんはいなかった、それでもRUSHは巨体の巨大な掌に12インチをのせて、レベルフルテンのフル赤叩きたおし。
めちゃくちゃに歪んでぶっ壊れたようなテクノに凄いパンクを感じた、あらゆる音が攻撃的で、これがテクノなら最高じゃないかと思った。
シカゴゲットーからオランダに拠点を移し、ハードアシッドやハードテクノをゲットーテックマナーそのままのバイブスオンリーで出しちぎる。
そりゃ「テクノは退屈」を覆せるよね。
脳も体もバッキバキのまま、次の日に京都のW&LT路面店で夢中になってレイブパンツやTシャツを買った。
当時は週末になるとドラムンベースの馬鹿でかいイベントにいくことも多かったが、めちゃくそ浮きちらかしながら蛍光色の服で踊った。

そしてちょっと時が経ち、ロンドンであらゆるRAVEイベントや野外、室内の大型レイブに行くとフロアの中にJUNGLEと同じ位重要なフロアがあってそこにはでかでかとACID!!!!!と書かれていたりして、其処には屈強な丸坊主や、もはや年齢不詳の体力無限大な大人が激しく踊っていた。
その先にはめちゃくちゃ笑顔で派手に303をぶち鳴らすChris LiberatorやDAVE the DRUMMERやANTSが居た。あれがSTAY UP FOREVERと教えられ
次の日曜に速攻HUCKNEYにあるCYBER DOGで服を買った。

懐かしい過去の話はさほど興味を持たないようにしているが、あの頃はTriple Five SoulにAnarchic Adjustment、SUPER LOVERSにDUB Factory、東京にいけば33でギオゴイとか、そんな時代はトランスだろうがテクノだろうがドラムンベースだろうがガバだろうがハードコアだろうが、皆レイバーだった。ロンドンにはmaharishiがあり、サイバードッグがあり、ADDICTがあり、でも、ちゃんとヴィヴィアンやSLAM CITY SKATEが同居していたし、フレッドペリーを着てマーチンブーツのインダストリアルテクノキッズもイッパイいた。それが大好きだった。人種とか性別とかも完全に関係無く全部が横並びで全員がお互いにリスペクトしていた。
何故なら、そういうことをするヤツはどっちゃにしろ抗って、社会と政治に中指を立て、自分の人生をサバイブする事に有意義さをもっていたから。

そしてその空気がロンドンだけじゃなく日本でもそうだった。
京都、大阪、東京だけじゃない、ナゴヤにもそんな空気は確かにあった。
ロンドンでの空気を腹一杯にすってナゴヤに帰った私はちょっとの間そういう服やグッズを細やかに販売していた。
その時ににゅっと顔を出してくれたのがロッケンであり、なんだったらKEKKEだったりAGOだったり、八木ちゃんだった。

話を戻すとロッケンはあの時代のロンドンに暫く住んでいた。
あの頃のロンドンはめちゃくそ物価というか円が相変わらず弱い時で
日々の暮らしの彷徨いっぷりはロンドンにきちゃった日本人全員喰らっているはずで、でもだからこそリアリティを感じることが出来た。
で、色んな人が音楽やったり絵を描いたり服作ったりしてたけど、ロッケンはスクオッドしていた。諸事情で挫折したときにスクオッドレイブがロッケンを助けたと聞いている。
社会的・政治的運動の一貫としてイギリス、ドイツ、オランダなどで始まった行為で、そんな廃屋、廃墟ビルなどを占拠してイリーガルで始めたパーティのことをスクワットパーティといって、私も何度か行った。
郊外のマジでなんもないところにテスコ(スーパー)でビールを買ってのそのそと近づくと爆音の漏れる音がして、めちゃくそハードテクノとアシッドがブチ鳴っていた。

お互いに共通の思い出話が花が咲いて、彼がDJするパーティーに何度も通った。ナゴヤでちょっとでもそんな空気を共有して、お互い日本でのギャップの凄さを埋めていた。その中にはSTAY UP FOREVERの来日ツアーも何度もあった。

で、あれから幾年月。

すっかり私も日本の名古屋でクラブを、倒れそうな状況を無理矢理なんとかかんとかで運営している。
最近はベースサウンドをCGWにあるサウンドシステムで楽しむ若い人も増えた。
その姿を見ながら自分は、どこにいくんだろうって思っていた。

過去は何一つ黒歴史じゃない。あのとき喰らったことが今の自分を立たせている。自分は間違いなくどこから来たんだって時に、ちっともイケてなかったであろう場所でぶち上がっていた。(だって客がいたためしがなしw)
それが時間を経て神様みたいな人がCGWでプレイするんだぜって話しは嬉しかった。めちゃくちゃ嬉しかった。
ひっくり返したくなった。

コノヤロウ、やったぜ!って思った。

ロッケンは最後まで自分はオーガナイズに徹してDJはしないと言ってた
クソ馬鹿野郎と思った。
なんでそこで他人を祭り上げてんだ、オマエだろうオマエと思った。
でもちゃんとそこはSHU-TAさんが1番分かっていて
二人でせっせと説得して、最後の最後にクリスへロッケンが
「えーっと。。。あの〜〜〜もし出来ればでいいから最後チョットB2B とか」とメッセージを出させた。

「勿論だろ、そりゃそうだろ」
ヒトコトで終わった。当たり前だろう😹
STAY UP FOREVERはパーティー終わりに必ずクルーでB2Bをする。
其処にはSUFのメンバーでなければ入れないんだけど、
リリースもしていない、ただあの時一緒に過ごしたメイト。
でもちゃんとクリスはわかってくれとる。

どうだ、音楽の具体的な話は一切しないけど、是非この日は来てくれ!
カルチャーとかしょっぱい話する前に、何がREBELかを感じて欲しい。
争いや、くだらない他人批判より、IF THE KIDS ARE UNITEDだろうとずっとやってるロンドンのロンドンたるサウンドをぶちかまされて欲しい。
今回一緒にくるTIDDLESは平素パンクやスカ、レゲエのセレクターで
クリスのパートナーだけど、そこでもう全部わかるでしょうと思うよ。
モンゴスハイファイもめっちゃかかりますw

そういえばGRIMEやDUBSTEPのパーティーに言ってたときも
やっぱちょっとビビリながら自分は空気ですって気配でビールのんでいたり、大型室内レイブで金網デスマッチみたいなジャングルフロアの熱気でボコスカになっている人をみて、やっぱりびびっていたり😹
でも目が離せなかったのは、子供の頃にライブハウスでジャックナイフ振り回してるハードコアのおじさんにビビリながらスミッコで壁に張り付いていたのとかわんねーなw

刮目して、踊りちぎって
最高は最高と自信もってね!
クリスマスイブイブか、最高じゃないか。

あ、会場限定で公式Tシャツ作りました。買ってね!!!!!!!!








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