こんにちは、プロダクトマネージャーの Smith です。

メタバースプラットフォーム cluster では、クリエイターのみなさんの創造力をより加速できるように制作環境の改善を行っています。
この記事では 4/1 の cluster アプリのリリース、及び Creator Kit 2.11.0 で新たに提供されるベータ機能の仕様及び改善項目の内容を紹介します。

Creator Kit 2.11.0 の利用方法

今回のリリースに含まれる一部の機能は Cluster Creator Kit v2.11.0 へのアップデートが必要です。
また、今回のリリースに含まれるベータ機能は最新版の cluster アプリで動作しますので必ずアップデートをしてください。
Cluster Creator Kit のアップデート手順はドキュメントに記載されています。

Creator Kit 2.11.0 のリリース内容

新規機能

• 移動する床にアバターを追従するためのワールド設定

【新規】移動する床にアバターを追従するためのワールド設定

これまでclusterでは移動する床に対してアバターを追従させることができませんでしたが、今回のアップデートで追従させられるような設定ができるようになりました！
アスレチックやエレベーター、エスカレーターなど色々な場面で活用できます。

アバターを床に追従させるためには、今回の Creator Kit のリリースで新たに追加された World Runtime Setting というコンポーネントを利用します。
このコンポーネントは将来的に、ワールド全体に適用されるルールや仕様を設定するコンポーネントとして用いられます。

使い方

World Runtime Setting コンポーネントを任意の GameObject にアタッチしてください。
このコンポーネントは一つのワールドに対して一つのみ有効となります。

World Runtime Setting の Inspector に Use Moving Platform という設定があります。
こちらに対して以下のいずれかの操作をすることで、そのワールドでアバターが移動する床に追従するようになります。

• Use Moving Platform を ON にする

水平移動と垂直移動の追従を細かく設定したい場合は、下記を個別に設定してください。

• Moving Platform Horizontal Inertia を ON にする（水平移動への慣性を有効にする）

• Moving Platform Vertical Inertia を ON にする（垂直移動への慣性を有効にする）

下記の動画は Use Moving Platformを有効にしたワールドで、動く床に乗ったときの様子です。

今回の機能を利用して回転する床に追従させることもできますが、VRや1人称視点では酔いやすくなってしまうので、注意書きなどで案内したりするのが推奨です。

World Runtime Setting について

ワールドに World Runtime Setting が存在しない場合でもデフォルトの設定は水平移動への慣性が有効になります。
もしもアバターを床に追従させたくない場合は、 World Runtime Setting をアタッチし、 Use Moving Platform オプションを OFF にしてください。

その他、詳しい説明は以下の Creators Guide の記事や Cluster Creator Kit ドキュメントを参照してください！

Creators Guide

Cluster Creator Kit ドキュメント

既知の問題

今回リリースされる床に追従するオプションを有効にしている際、ワープをするような動きをする床にアバターが乗っている場合は意図しない挙動をする場合があります。
また、今回の機能提供によって発生したものではありませんが、上昇中の足場の上でジャンプした場合に、アバターが正常に床の上に着地しない問題が確認されています。

これらの問題については今後のリリースで修正予定ですのでいましばらくお待ち下さい。

ご意見・ご感想お待ちしています

cluster は、みなさんが楽しくバーチャル空間で創造できるように様々な改善を行っています。
Discord ではみなさんの要望を投稿したり、クリエイターさん同士でお互いの創作活動を支え合える場所を設けていますので、ぜひご活用ください！

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https://docs.cluster.mu/creatorkit/support/creator-community/