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【ご報告】 4ヶ月コースの長期休止のお知らせ

Change Makers' College 学長の岡田です。
周年イベントでご報告させて頂きましたが本日はタイトルにもある通り、これまで6年間開校し続けてきた4ヶ月コース休止に関してのお知らせとその背景をここに記したいと思います。

また、Nordfyns Højskoleと連携し運営しているWorld Camp Nordfynsについては継続して実施予定です。今タームも何名かApplyしてくれており大変楽しみな状況です!また、ここまで築き上げてきた海外とのネットワークを今後も継続し、海外からのオンライン連続プログラムなども行う予定です。

4ヶ月コース休止のワケ

さて、本コース運営において休止になった背景についてはそれぞれのスタッフの人生のタイミングが重なり、そのチャレンジを応援し合う結果となったというのが結論です。

それぞれの歩む方向を示すと
・家族と半年ほど海外に暮らす旅をする(学長の私自身)
・大学院でペダゴーを学び直す
・ライフステージの変化とストーリテリングの学び直しの機会
・新たな領域/専門性へのチャレンジ
多様なチャレンジがあります。

ただ、この決断に至った観点を個人的に振り返ると2つほど大切な視点があるような気がしています。

1. 私たち自身がCMCという学び舎の体現者であること。

自分たちを物事の道具とせず、人間として生きていくこと。
それは、それぞれの人生を正直に生きていくことであり、そのために何度でもチャレンジし直せること。その望み(Hope)を通じて世界に関わり合っていくこと。

それが私たち自身が望んでいた社会/世界のあり方
運営の私たち自身が余白(ギャップイヤー)を取り人生を生きていくことはこの学び舎が終わらないための何よりのアクションだと信じています。

長期的に考えれば考えるほどCMC自体(中にいる人間)が世界観を広げ、より世界を受け入れる度量を築き上げることは大切だと思いましたし、運営をしている私たち自身が人としての成長機会を得る(さまざまな人に出会い、世界に出会い、紆余曲折し人生の経験値を上げること)ことでChange Makers' Collegeはまた次のフェーズに進めると考えています。

2.事業ではなく、運動(Movement)

なぜを休止するのかという問いの二つ目の理由としてCMCが事業ではなく、自らの暮らしを自ら作っていくための営みであり、運動(Movement)であると考えているからです。

事業や活動として捉えるのであれば今回の選択はあまりいい選択では無いかもしれません。(継続していくことはそれ自体で素晴らしさを持っていることを知っています。)

しかし、私たちは営みであり、運動だと捉えています。
それは私たち自身の生き方であり、目指す世界への選択肢の拡大につながります。

そして、社会の前提条件も変化しています。
人口減少社会が進み、資本主義のレベレッジが停滞していく先進国。
だからこそ、一つの取り組みを継続させ発展させていくというパラダイムではなく、「運動」と捉え、物事の変容していく余白を残した今回の選択自体が社会課題先進国日本から発信できる一つの社会実験(人口が減るからこそ豊かになる一つの出口デザインの着想)につながるのではないかと個人的には思っています。

そして、私たちがCMCをスタートさせた頃、 Well ~Being、余白的な生き方、フォルケホイスコーレなんてキーワードは日本ではまだまだ聞きなれない言葉でした。
それでも、多くの方々が豊かさや幸せを社会に問いかけ
道具的(リソース的)な人間観ではなく
Humanityを軸とした人間観を進めるよう働きかけてきたのではないかと思いますし、その結果、上記のキーワードは少しずつ社会に認知され始めていると思います。

当時の状況と変わっているのは実際に上記のキーワードをもとに様々な事業や活動が生まれていることです。本当に喜ばしいことですしCMC自体もその大きな運動の流れの中で多くの機会に恵まれてきたと思っています。
しかしながら、事業を継続し”なければ”という成長や発展を前提としたの力学の方が強くなり、一人一人の人生が事業継続の道具になってしまうのは本末転倒です。一方で人生のために一つの継続した取り組みが終わるのも何か違う気がする。

だからこそ、ここまで話してきたことではありますがCMCを成長や発展のパラダイムの前提条件から外し、Humanityを軸としたこれからの社会を試行する「運動」と置き直し、一人一人の想いを統合することでこの選択をたぐることができました。

なので、ただの4ヶ月コース休止ではなく、むしろ前進(既存概念では無いですね)です。
だからCMCはこの運動をこれからも継続していきます。

卒業生へ

ここまでのChange Makers' Collegeを運営する中で運営する私たち自身も多くのことを考えさせられ、学んできました。
卒業生たちとの日々は本当に生きるということの真骨頂だったと思います。

自分たちのことを社会の不適合者と思わずに、一人一人がちょっと先の未来を生きていると、むしろその感覚で未来を拓くぐらいの気持ちでいい。
それが社会において新たな可能性になる。

ぜひCMCの卒業生であるということを誇りに。
自分たちの人生を生き抜いてほしいと思います。

最後に

改めて、ここまで関わりを持っていただいた皆様には本当に感謝をお伝えします。
ありがとうございます。
CMCのコアアクティビティにも当たる4ヶ月コース休止のお知らせということでびっくりされた方もいるのではないかと思いますが、むしろより攻めた選択だと思ってもらえるのであれば嬉しいです。

ただ、その選択を正解にするのかはこれから次第だと思っていますので引き続き応援いただければ幸いです。

今後は私(岡田)個人としては半年ほど海外での暮らすことを通じグローバルで起きていることとローカルで起きていることのつながりを体感してきたいと思います。そして海外の様々なネットワークと関係を深くしていくことをしつつ具体的なアクションへ出会っていきたいと思います。予定は未定なのでそこも含めて期待を寄せてくださいませ!

私たちは私たち自身のあり方がChange Makets' Collegeであるということを大切に歩んでまいりたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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