フォローしませんか?
シェア
See May Jack
2019年5月27日 11:28
ある老婦人に何かを尋ねられた。 現代の駅舎のベンチに座っているときだったので,おそらく初めて会う老婦人だろう。 道を聞かれるように何かをきかれたのだが何を尋ねられたかを思い出せないのだ。人生がかかった重要なことの気もするし,他愛ない些細なことの気もする。 珍しく自分のペースで話し,老婦人にもきちんと聞いてもらえた気がする。笑い合ったりすることはなかったが,特に諍いもなく別れた。ただ相手
2019年5月23日 01:01
「私は優れた人間しか認めない。」 廊下に落ちたつららが砕けるようにその声は響いた。 その女の声は誰もいない廊下の気温を下げ,そして薄暗い廊下の影の一部となった。 この女,今日から10代の子供を30人受け持つ教師である。それまでも10代も子供は受け持っていたが彼女の受け持つ生徒は徐々に減っていくという都市伝説があった。 それもそのはずだ。この女,受け持つことが決まったその