青い海,白い砂浜,渡り廊下

さて,今日のDaydream theaterは夏の景色をお送りしよう。

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 どうやら同級生二人と渡り廊下を歩いているようだ。同級生二人はいずれも女性のよう。女性というよりは少女といったほうが良いだろう。片方は黒髪,片方はふわふわした茶髪。短く,手入れの行き届いている髪である。
 渡り廊下から見える空は夕暮れであり,日は沈みかけている。赤みがかったオレンジ色の光のおかげで肌もちょっと明るく見えた。ただ虫の声,からすの鳴き声,風の音もあちらこちらから聞こえ,決して静かでは無かった。
 渡り廊下で歩きながら何かを話しているのだがよく聞こえない。はたしてここに自分はいるのか否か…それすらよくわからない。

 場面が変わって崖にやってきた。ここはどうやら離島の地域らしい。崖からみえる海は海の色でよくたとえられる群青色…というよりは濃藍に近い感じの色である。現実の自分は明るい色の海に慣れていない。どちらかというと海といえば鉄紺や呉須色といった渋みやくすみのある色のほうが見慣れているため,いつもと違う海の色にワクワクしていた。
 崖から見える海もきれいではあるが空も見ごたえ十分。見事な快晴である。曇り空も嫌いではないが突き抜けるような雲一つない空をみるとなぜここまですっきりした気持ちになるのだろうか。だれか解説願いたい。
 しょうもないことを考えている間に岩場に大きめの波がかぶさってきた。そこからは何か所か岩場が見える。人影が一人もいないことから,今は釣りのシーズンではないのだろう。だれもいない岩場。だれもいない崖。波と風以外の音は一つもしない。静寂というのはこんなにも心地いいものかと胸を打たれていた。

 場面がまた変わって今度は白い砂浜と青い海が見えた。さっきまでの崖は何だったのかという疑問がわくほど目が覚めるような白い砂浜と青い海。快晴の空のせいもあり,さっき崖から見た海と同じように生き生きとした青色だった。やはりくすみのない色をした海や空はテンションが上がる。
 渡り廊下の面子はビーチボールを使って遊んでいたようだ。そのうちの一人がこちらにボールを投げてきた。
「ほら!早く投げてきなよ!」
もう一人が笑う。2人とも海へとかけていく。
投げつけて来て早々せかすなあと思いつつ自分もこの夢ではこの2人と仲良く遊べるんだなあとほっとしていた。そこからは3人でビーチボールを投げ合って遊んでいた。あの時,会話が聞こえなかったのは単に周りの風の音がうるさかったからなのか…それはよくわからない。しかしこうして遊べるのであれば何も気にすることはないだろう。

その時も雲一つない空だった。海も空も生まれたての赤ん坊のように,純粋で無垢なままの輝きを放っていたのだった。

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出てきた2人の少女は何者だったんでしょうねえ…自分もいまだに変わらず。
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