カオスの中へ

 仕事柄電話を受ける・電話をすることが多いのだが吾輩は電話が大の苦手である。
 友達同士の会話だったらまだマシなのだが仕事になると本当に分からなくなる。

 このエッセイを書くきっかけになったのはこのノートである。


 吾輩は電話も苦手だし,人と話すのも大の苦手である。人を目の前にするとどこに,誰の話に集中すればいいか分からなくなる。また対面の場合は視覚情報も多いので余計に混乱してしまう。どこに意識を向ければいいのやら。
 第一何故か知らないが聞き間違いが滅茶苦茶多い。なんでこんなの聞き間違えた?っていう聞き間違いもよくする。あと単語の順番を間違えるのも日常茶飯事である。そんな人間にとって話さないとやっていけない環境なんてストレス以外の何物でも無い。
 一対一でも話し声が聞き取れないともうアウト。何とか伝えようとしても「何言ってるのか分からない。」…まあ伝える能力が弱いってことなんだろうが。
 あと予期せぬ台詞が来ればもう返答できない…こんな地獄がこの世にあるのか。

 こうしてみると人間って本当にカオスな中で生きているのだろう。まあカオスなだけならきけばなんとでもなるんだろうが,「普通わかるでしょう」攻撃が来るので勘弁してくれとなる。
 そもそも自分と他人は違う人間なんだから分かってて当たり前のことなんて何もないのである。そもそもカオスなんだから聞かなきゃ分かるわけ無いじゃないか。と言うかそのためのコミュニケーションじゃないのか。もうそれが出来ないなら会話なんて意味ないじゃないか。

 とは言え,吾輩も「日本語が通じない」人々には大量にあっている。あとだいたいの話だがもう人間と人間の間には境界線のような物がいくつも張り巡らされているのだ。同じ国の人間でさえそうなのだ。そして最近はそれを超えていかないと上手いこといかない仕様になっている。こんな状況を見て,いつどこから攻撃されるか分からないような始末の場所に生きているのだ。

 こんな感じなので人と話すのはすごくすごく苦手である。
 本当に神様がいたらお願いしたいのだがコミュニケーションをする意欲を下さい。ことカオスの中で戦って自由を勝ち取る意欲を下さい。悪いが自由の対価は責任ではなく,孤独への耐久力と他人への興味の薄さだと思う。
 おそらく一番欠落しているのはその意欲である気がしてならない。だからせめてnoteには生活の中ではき出せない本音を吐いていきたい。

 何だかただの愚痴みたいになってしまった。
まだまだ本音を適切に伝えるには修行が必要だ。

 ああ,明日からの生活,やだなあ。

この記事が参加している募集

note感想文

よろしければスキしていただけるととてもうれしいです。ほかの記事もよろしくお願いします。