2020年の初夢
さて,久々のDaydream theater更新である。
夢を題材にしているのであれば初夢を題材にしないわけにはいかないだろう。
ちなみに初夢の定義はこれである。
“元日の夜に見る夢。また,正月2日の夜に見る夢。(以下省略)”
(広辞苑 第六版より)
というわけで筆者が昨日見た夢の世界へご招待しようかと思う。ちなみに記事にしている時点でお察しだとは思うが,縁起がいいとされる「一富士二鷹三茄子」の類のものは一切出てこなかったのであらかじめ断っておく。
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「いい?向こうでうまくやっていくためには英語だけじゃダメなのよ。」
食堂で講義しているのは自分たちに特殊についてくれている女性教官である。いまだに顔を覚えられず苦労している。どうやら自分を含めた3人の生徒は,海外プログラムに参加するための講習を受けているようだ。
食堂とは言ったもののどちらかというと学校内にあるカフェのような施設であろう。なぜそう言えるか。食堂にしては狭すぎる。海沿いにあるカフェのように決して広くないスペースだ。ただ,木造の高い机・イスが妙に落ち着く空間を演出しているのだった。
インテリアは黄色やオレンジ・水色など夏を彷彿とさせるさわやかな色。日差しが明るいことからも今が冬でないことは間違いない。
「でも先生,自分数学とか理科の成績,ぱっとしないよ?成績よくないし。」
「だからこれから土台を固めていくの。いいね?」
ちなみに現実の自分も高校時代成績の良くない人間であった。夢の中でも優秀ではないことに変わりはないようだ。
「じゃあ,次は地理の授業ね。頑張ってきなさい。」
そうして3人は解散する。
地理の授業後,また3人は先ほどと同じカフェで合流した。
「こっちは世界史だったんだー。本当に難しい。」
「こっちは生物。実験がえぐかった。」
自分たち3人は,どうやら普段は別々の講義を受けているようだ。そして授業が終わると,プログラムのために集められている。海外で行われるプログラムへ参加するためこのカフェで定期的にミーティングしている。
「こらあ。あんたたち英語以外もちゃんとやんなさいって言ってるでしょ。」
「英語以外も頑張っているけど,得意じゃないんだもーん。」
「先生,数学ってこんなに難しいものだったの…」
「まったく,今から教えてあげるからちゃんとついてきなさいよ。」
海外プログラムへの参加が決まって嬉しかった。ただその一方で実はこのチームは落ちこぼれを更生させるためのチームなのではと疑いたくなる。それくらい自分を含めた3人は英語以外の成績がひどいのだ。しかしそんなことは言っていられない。自分とて英語以外に武器を身につけなければいけない。英語ばっかりやっているわけにはいかないのだ。
3人でのおしゃべりもごくたわいないものだった。
「ねえ,この新作パフェ,すごくおいしいよ!」
「こっちのケーキも!ねえねえ,食べてみなよ!」
一口もらうと確かにおいしい。自分はコーヒーを飲んでいた。息抜きは大事である。詳細は省くが授業中以外はこの3人,このカフェに集まって課題をやったりこれから行く国について勉強したりしている。情報の授業でも海外のことが出てきていた。そしてもっと学ばないとと息巻いていた。
「プログラミングって割といろんな国で進んでいるみたいだしなあ。」
「やっぱり必須スキルになるのかね。」
だとしたらプログラミングやHTMLが分からない自分は終わっていることになる。憂鬱である。
3人での研修が終わり,自分の教室へ戻った。始業まであと5分というときに見覚えのある人が教室に入ってきた。
「ねえ!お願いがあるんだけど!」
隣のクラスの人だ。何があったかといえば,自分の親友に運動靴を貸してほしいということだった。汚れてしまい使えない状態になってしまったのだという。こちらの次の授業は数学なので全く問題はない。
急いで運動靴をもって体育館へ行く。友人の靴は泥まみれになっていた。横を見るとひっくり返ったバケツがあった。おそらく掃除したのちバケツを片付けようとしてひっくり返してしまったのだろう。
自分は友人を探し出して運動靴をかした。友人はその場で履いた。
そうこうしているうちにチャイムが鳴った。まずい。授業に完全に遅刻した。
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新年早々に遅刻の夢を見るとか,先が思いやられます…
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