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カラタチは本当に「本業オタク 副業お笑い」コンビなのか?~最果てのセンセイ内「最果てのオタニュース」から検証~


前置き


このnoteは、推し活を実行していくことで熱量や好きな気持ちを応援に繋げることのできるサービス「FUSSY」との共同企画により執筆した。


先日トンツカタンの森本さんのYouTubeチャンネル「タイマン森本」に、カラタチの前田さんが出演した。

そこで前田さんは、下記のような名言(迷言?)を残した。

本業 オタク
副業 お笑い

【タイマン】カラタチ前田 VS トンツカタン森本 より

さすがに笑いを取るためのキラーフレーズか?
しかし、前田さんは櫻坂46のミーグリやライブを優先して、お笑いライブの出演を断ったりしているし、大山さんもエロゲ福袋を買うために、Podcastの収録の入り時間に遅れたりしている。
やはりカラタチは、「本業オタク 副業お笑い」コンビなのか?

その謎を解明するため、我々調査隊(隊員一人)は下記のような検証を行った。

検証

カラタチは2023年の4月から、TBS Podcastにて、『カラタチの最果てのセンセイ!』という冠番組を持っている。

番組では、二人がそれぞれ気になったオタクトピックスを持ち寄って紹介する「最果てのオタニュース」というコーナーがある。

このコーナーで紹介されるニュースは、大きく2種類に分けられると私は考えている。
それは、

  1. 漫才のネタにもなるような面白いニュース

  2. 笑い抜きで、二人が本当に話したいニュース

の2種類である。
前者の例としては、

イコラブを卒業した齊藤なぎささんが、恋愛リアリティー番組で、出演者の俳優さんと手をつないだ時に、「人生で初めてお父さん以外の人と手をつないだかも」と発言し、握手会に通っていたオタクから「握手会に通っていたオタク全員記憶から抹消されている」と、悲痛なコメントが殺到した

最果てのセンセイ 第2回

が挙げられる。

このニュースは実際に漫才の本ネタにも採用され、2023年のM-1グランプリ準々決勝でも披露された。

一方後者の例としては、前田さんが生写真を開封したり、大山さんがエロゲ福袋を開封したりしたニュースが挙げられる。
もうニュースでもなんでもねえよ

そこで今回は、最果てのオタニュースを私の独断と偏見で前述の2種類どちらかに仕分け、カラタチの本業がオタクなのかお笑いなのかを検証することにした。
二人が本当に話したいオタク話をして笑いを取っているパターンや、それぞれ相方の反応で笑いが生まれているパターンもあるので、分類に関しては本当に私感であることをお許しいただきたい。

なお本検証に関しては、FUSSYのデータベースとGoogleスプレッドシートを活用し、ニュースの内容を整理した。

結果

漫才のネタにもなるような面白いニュース

漫才のネタにもなるような面白いニュースの一覧
拡大しないと見づらいが、計44本

笑い抜きで、二人が本当に話したいニュース

笑い抜きで、二人が本当に話したいニュースの一覧
計30本

結論:カラタチの本業は、さすがにちゃんとお笑い

これにて調査終了!
……となるとあまりに味気ないので、多少分析をしつつ「最果てのセンセイ!」および「最果てのオタニュース」の魅力を深堀していきたいと思う。

前田さんのオタニュースの分析

前田さんのオタニュースは、大きく分けると二つに分類される。

ニュースのセンテンス自体が、キラーフレーズである場合

まずは、ニュースそのものにキラーフレーズが使用されているパターン。
代表作は、本ネタでも採用された前述のイコラブのニュースである。

また筆者個人としては、

アイドルフェス「NATSUZOME」の会場にて、雨のためオタクがテントにぎゅうぎゅうに詰め込まれた写真が撮られるも、テントに「ゴミ」と書かれており、「オタクに人権ない」「今年のピューリッツァ賞確定」と言われる

最果てのセンセイ 第19回

が特にお気に入りである。

元ネタとなったポストは番組を聴く前、実際に筆者のTLにも流れてきたが、前田さんという言語化の良質なフィルターを通すと、さらに面白さが増すなあと改めて感じた。

なお大山さんは、最果てのセンセイを自分でも聞き返し、本ネタに使えそうな発言は前田さんに伝えているそうである。

ニュースから発展した話題で、二人の掛け合いが生まれる場合

「これぞラジオの醍醐味」と言えるのが、オタニュースから二人の掛け合いが生まれるパターンである。

櫻坂46の振り付けを担当しているダンサーのTAKAHIRO先生、大河ドラマ出演

最果てのセンセイ 第25回

このニュースには、一見面白要素は何もないように思われる。
しかし、前田さんが「そこで思い出したんですけど、エロゲ界にもタカヒロがいらっしゃいましたよね」と大山さんに話をふり、TAKAHIRO先生とタカヒロ先生の代理戦争が勝手に勃発していくのである。

こういった長尺の掛け合いは、3〜4分尺の漫才ではなかなか堪能することができない。
カラタチについて、「漫才しか見たことがない」というお笑いファンに、最果てのセンセイを薦めたい一番の理由がこの「長尺の掛け合い」なのである。

大山さんのオタニュースの分析

先に挙げた表だけを見ると、大山さんばかりが笑い度外視でオタク話をしているかのような印象を受けかけないが、決してそうではない。
大山さんのオタニュースも、大きく分けると二つに分類される。

前田さんの失礼かつ秀逸な茶々入れが入る場合

大山さんも初期の頃は、

秋葉原のカードショップで、ニオイの強いお客さんにはそのお店が退店してもらうか防臭スプレーをふりかけますという張り紙を貼って炎上した

最果てのセンセイ 第2回

と、正確には自分の守備範囲外である“広義の2次元オタクニュース”からネタを集め、トークしていた。

しかし直近は、「面白抜きで真面目にエロゲについて語る大山さんに、前田さんが失礼かつ秀逸な茶々を入れる」という黄金フォーマットが定着してきている。

ゆずソフト、トレンド入り

最果てのセンセイ 第9回

例えば、大山さんがゆずソフトのコラボカフェのニュースを取り上げた際には、到底ここでは書けないような(私はゆずソのオタクではないが、アリアやこれゾンでこぶいち先生のイラストに親しんでおり、改めて聴き返したらむかついてきたので書かない)茶々を入れて、大山さんとエロゲーマーリスナーの逆鱗に触れている。

ゆずソの件に限らず、前田さんはエロゲ界に大して失礼発言を繰り返している
しかしなんだかんだ面白いので、結局許してしまうのである。

大山さん自身は大真面目に話しているのに、面白く聞こえる場合

また、大山さん自身は大真面目にエロゲの説明をしているのに、受け取るこちら側の耐性がなく、勝手に面白く感じられてしまう場合もある。

ヤリステメスブター、ダウンロードコンテンツ「メスブタ ゲスブタ」配信

最果てのセンセイ 第38回

上記のニュースでは、「同人エロゲの追加コンテンツがダウンロードできるようになった」と、ただただ事実が述べられている。
しかし、ゲームタイトルそのものの引きの強さで笑いが生まれているのである。
大山さんのオタニュースをきっかけに面白いエロゲを知り、関心を持ったというリスナーも、少なからず存在するのではなかろうか(存在してほしい)。

若干話がそれるが、番組でも時々名前が出てくる、カラタチもお仕事でお世話になったのぬきたし(『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳(わたし)はどうすりゃいいですか?』)は、

青藍島…ここは通称『ドスケベ条例』によって変態的交尾が許可されている楽園(パラダイス)。
そこに転校してきた主人公『橘淳之介(たちばなじゅんのすけ)』は、誇り高き童貞であると同時に、骨の髄まで処女厨であった。
だがドスケベ条例は彼の通うことになった水乃月学園も例外でなく、「セックスしないことは校則違反!そして同時に条例違反!即逮捕・即尺八・即プレイ!」
規律を絶対遵守させる生徒会と風紀委員会、通称"SS"の魔の手から、淳之介は逃れられるのか……!?
仲間と共に童貞を死守せよ!淳之介の戦いが今はじまる!

ぬきたし あらすじ

と、公式あらすじを読み上げるだけでも十分に面白い。

このように(引かないでお願い)、面白いエロゲは世にたくさんあるので、皆さんも抵抗感を捨ててぜひ何かしらプレイしてみてほしい。

(……本題を忘れてエロゲ布教パートになってしまった。)


また、もちろん大山さんはオタニュースで、

エロゲで童貞卒業だ!
俺たちの世界では、童貞卒業認定だ!
俺たちにはその権利があるんだ!
みんな童貞卒業だ!よっしゃ!!

最果てのセンセイ 第41回

と自ら名言迷言を残していることも、きちんと記しておきたい。

最後に

このnoteをここまで読んでいる方の大半は、もう既に最果てのセンセイ!リスナーかもしれない。
ただもしも、M-1の予選動画などでカラタチを知り、まだPodcastを聴いたことがないという人がいるのであれば、ぜひ最果てのセンセイ!を聴いてほしい。

前述の通り、2023年にM-1準々決勝でカラタチがかけた漫才には、一部最果てのセンセイ!での発言が含まれていた。
Podcastでの会話がM-1準々決勝レベルのネタに昇格するほど、カラタチは普段のトークが面白いのである。

また、この最果てセンセイ!は、同業者のリスナーがかなり多い
私が把握している限りでも、

  • ヤーレンズ

  • シンクロニシティ

  • 素敵じゃないか

  • 三遊間

  • 元・やさしい雨の松崎克俊さん

  • シシガシラ脇田さん

  • いぬ太田さん

  • グランジ遠山校長(いまだに校長と呼んじゃう)

  • ケビンス山口コンボイさん

  • サンシャイン坂田さん

  • 10億円永見さん

  • ネイチャーバーガー三浦さん

  • キンボシ西田さん

  • リップグリップ岩永さん

など、枚挙にいとまがない。

私が把握していない芸人さん、対外的に公表していない芸人さんもいると考えると、実際はもっとたくさん同業者のリスナーがいるであろう。


ノリで書き始めたものの、想定以上に“お笑い批評”なnoteになってしまったため、本人たちが今後しゃべりにくくならないかだけが少し心配である。
ただこのnoteをきっかけに、新たな最果てのセンセイリスナーおよびエロゲーマーが一人でも増えたらうれしい

昨年末にはヨシモト∞ホールのレギュラーメンバーに昇格して、現在は大山さんがバイトのシフトをなかなか入れられなくなるほど、お笑いの仕事が増加しているカラタチ。
本格的に馬鹿売れする前に、今のうちから彼らのラジオをチェックしてはいかがだろうか?

コマーシャルのコーナー

今回このnoteを執筆を共同で企画したFUSSYは、2024年1月現在最果てのセンセイ!とのコラボ企画を開催している。

2月5日までに、下記のリンクから最果てのセンセイ!に関する投稿を行うと、寄せられた投稿を元に、最果てのセンセイ!のデジタル布教冊子なるものが編纂されるそうである。

また投稿を行ったユーザーへの特典として、

などが企画されているとのこと。

余談であるが、筆者はナナイロやThe End of Yesterdayのツアーに参加した(サマパには行けず……)程度にはELLEGARDENのことが好きなので、高田馬場ボンベイがこのような有様になっているのを、ひそかに面白く感じている。

おまけ:過去の関連note


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