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タイで行きずりのオーストラリア人と・・・♡-9/19/23

タイ振り返りpart.3の場とします。
もうこれ以上日記を引き伸ばしません。タイ旅行について書き続けるの、飽きてきてしまいました。

行きずりオーストラリア人の件

一日目の夜。

初めてのバンコク市街地にわくわくしながらホテル周辺を散策していたら、上画像のような風体をした黒人ハーフの中年男性に絡まれて、一緒に酒を飲み歩きながら女の子をナンパすることになってしまった。曰く、オーストラリア人で、VISAというまさにあのカード決済システムを運営する企業の役員らしい。本当か?でも歩き飲みする用のお酒とか、移動するためのタクシー代とかを全額出してくれて気前も良かったから本当なのかもしれない。ナンパをするにさしあたり、色々なことを教えてもらった。


「いいか、いい女の子を見かけたら絶対に目を見つめ続けろ。」

「俺は海外旅行で毎回ガールを捕まえては遊んでる。大丈夫、独身だよ。まあガールフレンドはいるがね。ハッハ!!!」

「ソイ・カウボーイ(持ち帰りOKキャバクラの多い通り)の客引きには気をつけな。奴らはほぼレディボーイ(オカマ)さ」

「私はヨーロッパ系とアジア系のハーフの子が好きだよ。今の彼女もそうなんだ。君もハーフっぽいね。背高いし、色白いし。」

「ピーヒャラ ピーヒャラ パッパパラパ♪ 日本人の同僚に教わった伝統的なジャパニーズソングさ。」

「オーストラリアでは、乾杯は2杯目からだ。2杯飲むということは、俺たちは友だちさ。乾杯。」

「君の身につけてるそのバッグ、40ドルなのかい!? shitじゃないか!」

オーストラリア人の中年男性のセリフより引用

気前も機嫌も良い人だったが、30分くらいいたら居心地が悪くなってきてしまった。時間は21:30過ぎ。3時間前にやっとホテルにチェックインしたばかりだ。このあと女の子を2人捕まえて、4人で飲みながらさらに口説き落とすつもりらしい。もちろんここまでの会話は全て英語だ。英語の読み書きはできるが、スピーキングなんて一番慣れてない。ジョークをいうのにも一苦労なのに、口説かなければいけないのか。ダルいな。

というわけで、チャンスを伺って逃走することを決意した。本当に申し訳ないけど。本当に。本当に・・・
これから来たる女の子との飲み会代を男二人で出すこと約束をしかけていたのだが、私の財布の中身に1000バーツ(4000円)ほどしか無いことが明らかになって「shitじゃないか!」と言われたので、今しかないと思いATMでおろしてくるふりをして逃走しました。
普通に断ればよかったけど、なんか言えませんでした。なさけなかったし申し訳なかったなあ~~~~。

という話。ワイはおしまいの人間や・・・

にしてもよくぞ詐欺師じゃなくて本当にただの善良なツアリストを引き当てたな。
タイ旅行の心得の1つとして、「外国人に話しかけられても、「バーツ紙幣を見せて」などと言われてお金を持ち逃げされる詐欺である可能性が高いので無視しましょう」という防犯意識が欠かせないのだが、完全に欠如してた。久方の海外旅行で「こんなもんなのね」意識に身を委ねて唐突な話かけられ・勧誘にも二つ返事OKをかましていた。逃亡してからはっとしたので、意識を改めてその後は詐欺・ぼったくりの類にやられることはなかったけど。

さて、なぜ逃亡する際に正直に言えなかったのか。そもそもなぜこの誘いにOKしてしまったのか。
これは先述の「こんなもんか」精神が大きく関与している気がする。

初めての環境に身をおいた時、人は往々にして、その場に敷かれたルールや慣習、文化をいち早く把握・迎合しようとする。今回の件で言えば、「知らん行きずりの人に話しかけられて、飲みに誘われる」という経験。年齢も国籍も違う初対面の人にサシで飲みに誘われるなどという経験は日本ではほぼない(タイでもまあ珍しいかも)ので、私は初めての経験に衝撃を受けるとともに、「このフレンドリーなノリ感が海外だと当たり前なのね!」と迎合しようと努め、浮足立ちふわふわ状態の私は承諾してしまう。結果、当然身の丈に合わないこの行為にだんだん自覚的になりはじめ、嫌になる。しかし私はすでにこの「ノリ感」というルールに乗っかってしまっている。判断基準を自らの外側に置き、ルールを飲み込んでしまった手前、この場面で自らの判断をもってして約束を正面から破棄することはとても億劫になる。友達と深夜にオンライン通話をしているとき、会話に飽きてきてを寝たくなったときの感じに似ている。空気を止めてまで正直に通話を抜けることを宣告するよりかは、寝落ちたフリをしてヌルっと居なくなるほうが、自分が背負う気まずさ・負い目などのコストが小さくなる。まあ私の場合はお酒代タクシー代奢ってもらってる上に、二人ぼっちだから業がより深いんだけど。

要するに彼のことを裏切ってまで保身に走ったのだ、私は。

アアア~~~~ごめんね~~~

ちなみにこれは後日談なのだが、その翌日にナナ地区のナイトマーケットに行ったら彼とばったり遭遇し、「なんで昨日逃げたの!」と詰められたので「アイル ペイ ユー フォー イエスタデイ フォーギブミ~」と言って奢られた金額分の400バーツ支払った。

わしはもう終わりの人間や!みんなありがとーっ!

ゴーゴーバーの通りにて


ソイ・カウボーイの様子。道を挟んでゴーゴーバーが並列している。
店の女の子たちはセクシーにアピールすることで道行く客の取り合いをするのだ。

タイにはゴーゴーバーでひしめき合う通りが数多く存在する。タイ旅行前半で止まったバンコクのホテルの知覚にも、ソイカウボーイという有名なゴーゴーバー通りがあった。
ゴーゴーバーとは、簡単に言うとお持ち帰りOKのキャバクラみたいなものだ。ゴーゴーバー通りであれば、基本的にどのお店も飲食スペースが通りに沿って開けており、お店の中の様子が丸見えでどんな女の子がいるのかがわかるようになっている。道行く諸兄らは、店の様子や道に溢れる女の子たちをみてどの店に行こうかと値踏みしているのであった。

さて、かくいう私も立派な男の子なので、当然この通りには行ったのだが。

ここ、刺激が強すぎる・・・!!!!

ソイカウボーイはだいたい300mほどの長さの通りなのだが、そこを歩き終えるまでに何十何百人もの際どい格好をした若い女性からウィンクやらセクシーポーズやらを御見舞される。さっきも言ったが、歓楽街にあるこのゴーゴーバーには金持ち観光客がよく訪れるため、店の女の子たちはその客の取り合いを行う。デタラメな目算にはなるが1店舗ごとに20~30人近い女性が所狭しと待機していて、明らかに供給過多であった。お店側としてはもう来店させるのに必死なわけで、中には道を通せんぼして腕を引っ張ってきたり、ハグしてきたり、胸を触らせてきたり、股間を弄ってきたりする女の子もいた。2,3人がかりで。すごいライトなレイプ経験だ。で、僕としてはまんざらでもない。びっくりしたのが、女の子のレベルが高いのだ。もちろん顔は整形顔の子ばかりだし、胸もくそ豊胸しました~ってのが1目でわかる外見なのだが、まあ普通に可愛いものは可愛いし、なんせ、数の暴力がすごい。どこに目をやろうととんでもない格好をした女の子が映り込む。通りを照らすピンクのネオンライトが全力で俗世を忘れさせてくるため、正常な判断が難しくなってくる。いや~、面白かった。

父親との旅行とはいえ、昼は連れ立って観光・夜は自由行動が原則なので全然夜遊びはできたのだが、お金を払って女の子と遊ぶのはもう少し年取ってからがいいなあと思ったので、その通りを3往復しておっぱいを目に焼き付けながらハグされるだけにしました。わしはもう終わりの人間や!

あとは俺が女の子にでへでへしながら歩いているとすごい数の女の子が寄ってくるので、「こいつチョロいな」と明らかに思われてそうなのが悲しかった。若い男性が珍しいってのも少なからずあるとは思うんだけど、「金が全てマインド」に割り切っている女性ばかりの場所において、財力をもってなさげな若輩男の価値魅力はゼロに等しい。それでも近づいてくるのは金持ちのおっさんに「遊んでもらう側」ではなく、お金が無いなりに「遊ぶ側」としての享楽を私に見出した女の子たちなんじゃないだろうか。男としての余裕をもっと持ちたい。いや無理。あの場所で狼狽しない男は海賊王ぐらいですわ。

今回の日記で人間としての尊厳をちょっぴり失った気がするニャ

ぷしゅ~

ぽぽよーん


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