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ビジュアルプラクティショナーたちの実践#2 ~目的の純度、どうやって上げる?~

こんにちは。ハーベスティングチームのぶんです。
朝夜は少し肌寒くなってきました。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今回も引き続き、第5期「共創型ビジュアルプラクティショナー養成プログラム(以下、共創VP)」の受講生へのインタビューをお届けします。

(こちらの記事は、共創型ビジュアルプラクティショナー養成プログラムの実践の一環として作成しています。)

今回も、受講生の皆さんの実践が、どこかの誰かにも「ピン!」と来るものがありますように。
そんなことを願って、受講生の皆さんへ、共創VPを通じて得てきたこと、実践していることをインタビューしました。

第1弾-猫神さんのインタビューはこちら


#2 目的の純度、どうやって上げる?~むーちゃんインタビュー~

むーちゃん

インタビュー第2弾は、むーちゃんです。
むーちゃんは、共創VPを受講しながら、普段の仕事でのクライアントへの働きかけ方について考えるようになったと言います。

共創VPで響いた学びは?

(むーちゃん)
一番ズシンと来たのは、やったほうがいいことに対して、「手を抜かないこと」でした。
特に、講師の玄道優子さんの講座(プログラムデザイン)や、中村亜砂子さん(企業でチームビルディングやアイディエ―ションにビジュアライズを取り入れられている方)の特別講座を受けてそう感じましたね。

もう一つは、講師の伊勢田麻衣子さんから受け取った、「その場を主催する人、参加者、そのどちらでもない人も含め、皆がその場に含有される」という考え方。

私自身、ファシリテーターとして場に立つことがありますが、「参加者」と「ファシリテーター」を分けて考える癖があって、「場の主人公は参加者。だとしたら、ファシリテーターはどういう存在なんだろう?(参加者が望んでいないかもしれないのに)この場を良くしようと思って一生懸命になるのは、私のエゴなのかな?」と悩んでいました。

麻衣子さんの言葉を聞いて、「自分もその場の構成要素なのだ、みんなその場にいて良いのだ」と、気持ちが楽になりました。

むーちゃんは、共創VP講座で心に残った言葉をきっかけに、これまでのクライアントへの働きかけ方を振り返りました。

(むーちゃん)
あるクライアントから、企業理念を開発する仕事を請けたことがあります。
当時は、こちらから「こんなプロセスでどうですか」と、一生懸命提案していました。
ですが、フィードバックはいただくものの、どうしてもクライアントから「こうしたい」が見えなくて、なぜなんだろうと…。

思い切って、「一度、どうされたいか徹底的にお聞かせください」と、お願いさせていただきました。
こう伝えるに至った背景には、共創VPで学んだプロセス設計の考え方が影響しているかも。

実際のヒアリングの場では、玄道優子さんの講座で伺った「ケイオディック・ステッピング・ストーン」という考え方や、出村沙代さんの講座で伺った「FOR ART」の図を活用し、無事、このプロジェクトへの想いを伺うことができました。

※ケイオディック・ステッピング・ストーンとは…
Art of Hosting Japan 紹介ページをご参照いただけます👇

※FOR ARTとは…
講師の出村沙代さんのnoteにて紹介されています👇

(むーちゃん)
仕事をしていて、自分のこの一生懸命さは、相手にとって鬱陶しいだけなのではないか?結局エゴなのではないか?
だとしたら、あんまり一生懸命やるのはかえって良くないのかもしれないと迷っていましたが、「自分もその場の構成要素なのだ、みんなその場にいて良いのだ」と分かって気が楽になりました。そして、ついついできない言い訳をしがちだけど、プロとしては手を抜かないという矜持は持つべきなんだと思いました。

~目的の純度、どうやって上げる?~ 問いの背景

実際にご自身の現場でも共創VPの学びのかけらを駆使し始めているむーちゃん。
そんなむーちゃんは、4月から「目的の純度、どうやって上げる?」という問いを立てて、約5ヶ月間を過ごしました。

その問いの背景と、5ヶ月間過ごしてみてどんなことを感じたのでしょうか。

(むーちゃん)
この問いは、4月22日のビジュアルプラクティスへの入り口のワークショップで一緒になった参加者の方と、「自走するミーティングと、そうでないミーティングの違いってなんだろう?」という対話で盛り上がったことがきっかけです。

過去に経験した、よくあるグダグダな会議……
なぜそういうことになるのか?と考えてみると、そこに各々違う目的が入り込んでいるような気がしました。例えば、自己顕示したい、とか、存在意義を見せたい、とか……

そんな各自の違う目的があることで、「それ、本当に要るの?」という発言が生まれてきてしまったりして…
みんなバラバラの方向に走っていたなと思いました。
何のために?その目的がクリアになっていることって、大事だなと思いました。


ご自身の問いから見えてきたこと、探求したいこと

(むーちゃん)
4月から生まれた「目的の純度、どうやって上げる?」という問いには、まだ答えは見つかっていません。

グダグダな会議の時に強いリーダーシップを持つ人の掛け声一つで、話し合いをギュッと持っていけることがあります。

けれど、私はそうでない世界を見つけたいみんなで、純度の高い目的を見つけたい、そう思っています。

(むーちゃん)
まずは「その人がその人らしくそこにいられること」を大切に、手を抜かず、場を整えるところから始めたい。
場の目的に向かうためのドライブをかけられるようになりたいと思います。

そこで、身近なエピソードを話してくださいました。

(むーちゃん)
新聞広告の案を決める会議で、参加者の皆さんで新聞広告案を原寸で見てみたことがあります。

いつもはロの字型の机に座っての会議でした。
なんだか固くて、間違ったことが言えない雰囲気がありました。

ですが、今回はたまたま、皆さんで新聞広告を見るために近くに寄ってきて見ることになりました。
すると、あーでもない、こーでもないと、会話が生まれて、なんだか楽しそうで
この時は意図していなかった偶然でこのような流れになりましたが、場を整えることって、こういうことでもあるんだなと感じました。

うまくいった会議や自走した話し合いについて、今度じっくり観察してみようと思っています。

一人でやらない

これまでの経験と、共創VPの学びが織り交ざり、新たな探求に向かって走り始めているむーちゃん。
とはいえ、少しためらっている部分もあるそうです。

(むーちゃん)
「手を抜かない」は、結局やらなきゃな~と思いましたが、反面、少し「しんどいな~」という気持ちもあります。
全部やってたら、身が持たないな、と。

でも、それを「全部一人でやらない」のも大切なんだな、というのも共創VPの麻衣子さんや、玄道さんの講座から学びました。

受講生の一人が麻衣子さんへ、「○○をやりたいと思っていますが、何か解決策はありますか?」という質問をされたときに、麻衣子さんが「ぜひ一緒に作りませんか」「みんなに呼びかける、って方法もありますよね」「やろうと思った時に、手段はなくていいんです」と話されて。

また、玄道さんから「みんなでアイデアを出すワークをやるというのもいいですよ」という示唆もありました。

みんなで場を作りたいという、私と同じようなスタンスでファシリテーションをやる仲間が見つかってなくて、一人でやらなきゃと思っていたのですが、そのアイデアはいいなと思って、やってみたいなと思っています。


一つ一つの学びから、目の前の実践へとつなげていくむーちゃん。
むーちゃんの創る場に参加したい!という気持ちがむくむく湧いてきます。

場づくりを大切にされている方に、むーちゃんの実践がさらにTipsになりそうですね。

今回は、第5期共創VP受講生のむーちゃんインタビューをお届けしました。
次回、最後のインタビューです。どうぞお楽しみに。



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