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転スラの『管理者権限』について

前回の動画があまり共感を得られなかったので、文章で補足していていきたいと思います。動画内冒頭でも書いてますが、一応SAOの話が出るのでご注意ください。

▽ 前回の動画
【転スラ19巻】SAOから考える管理者権限
URL:https://youtu.be/nH2ADLBSdBI

多すぎる能力の設定

転スラに興味を持ったきっかけが、その厨二病全開の技名や能力だった方は一定数いるのではないでしょうか。自分もその口なのですが、転スラの特徴のひとつとして、使われる能力に関する設定が非常に数が多いことが挙げられます。

魔法、スキル、アーツ、レベル、存在値、装備、管理者権限などがこれに当たりますが、これらひとつひとつに細かい設定が盛り込まれています。
魔法だけを取り上げてみても、その種類は大別して四つ、派生が数種類あるなどこれだけで『鬼滅の刃』の“呼吸”並です。

その中でも異彩を放つのが管理者権限です。
初登場は物語後半のつい最近で、わかっていることも少ない設定ですが、どうやらスキルはこの管理者権限に含まれ、魔法はそれに近しいものであるということはわかっています。

スキル:管理者権限をある程度システム化したもの。
魔法:世界の法則を一部書き換える技。

名前からして重要そうな設定であるにも関わらず、明確な定義付けは為されていない。イマイチ要領が掴めない管理者権限ですが、その理解を助けてくれると考えたのが、同じくライトノベルのソードアート・オンライン(以下SAO)です。

SAOの管理者権限

皆さんはSAOを知ってるでしょうか。
簡単に言えばややリアルなオンラインゲーム(架空世界)の中で戦う話なのですが、オンラインゲームなので運営、つまり管理者がいる世界ということになります。この運営が持つマスターコードを管理者権限といい、作中ではこれを使って最強の剣を召喚したり地形を操作したりしてました。

そして物語に登場するとある架空世界(ゲーム内)では、この管理者権限と同様に世界のシステムに干渉して一部の異能を発揮する神聖術というものも使われます。
俗に言う魔法ですが、その詠唱は一般的な作品で使われるような厨二チックなものではなく、『system call』から始まるプログラミング言語を用いたものとなっています。

初めて聞いた時は、ゲームを舞台とした近未来的な世界観に合った、なんてわかりやすい設定なんだろうと感動したものですが、この『SAOの神聖術』は『転スラの魔法』と似通ったメカニズムであることが見比べるとわかります。

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図を見ると『魔法・神聖術』だけでなく、全体が同じような関係にあることがわかります。

管理者権限をシステム化したものであるスキルと、SAOの登場人物がそれぞれ持っていた管理者権限の一部。そしてそれらは世界の根幹である法則やシステムに影響を及ぼすためのものという点で一致してます。

こうして他作品と比べ図式化してみるとわかりやすく理解できるのではないでしょうか。

以上で補足を終わりますが、なにか間違いや疑問などありましたら気軽にコメントして頂けるとありがたいです。最後までありがとうございました。


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