不思議感覚!ショートショート - 『ひきだしにテラリウム』を読んで③

 変わり種が好きなワタシ。初めてショート
ショートの漫画を手に取りました。若草色の
絨毯が広がるカバーには、学ラン姿のサルや
龍料理を食べる人、バスを待つお姫様などが
ところ狭しと描かれています。作品中に登場
するキャラクターたちです。1作品は短くて
も、全33篇も収録されていればにぎやかです。
 1ページ目をめくるとすぐさまラリアット
を喰らいました。「イケメン男子が鼻の穴に
でっかいかんざしを刺しとる!」ショッキン
グな絵面にオロオロするワタシ。九井諒子の
情報はほぼ非開示。同人誌っぽい作風と話に
合わせて変わるイラスト。わかるようでわか
らない話に思わず、「なんだ、コレ。」
 世の中にはどうしたって理解不能なことが
あるものです。すべてをわかろうなんて土台
無理。まる・さんかく・しかくの記号を調理
して食べるなんて発想、いったいどこから湧
いて出るのか。でもまあ、記号の形に合った
「それっぽい」食べ方だなと寄り添って感じ
てみる。中には身に覚えがある話も登場しま
す。気にしすぎて夢の中で住民票を取りに行
く話では、「あるある!目が覚めたときの脱
力感がハンパないよね」と激しく同意。
 植物には心があるなんて話はファンタジー
だけど、植物の擬人化はよくある話。愛情を
もって接しているとスクスク育ってくれそう
です。じゃあ、性格の不一致で枯れることも
あるのかな?本人の同意を得ない接木は犯罪
に等しいよね。道端の雑草が踏まれるたびに
「いてーな、コラ」とか言ってたらウケる。
 毎日過度なストレスにさらされて、フラッ
と立ち寄ったプラネタリウム。疲れたときは
宇宙だよね。だって、壮大なスケールにちっ
ぽけな自分。落ち着きます。地球から月まで
の距離を考えたら、離れていく恋人との心の
距離なんてなんのその。今すぐ追いかければ
追いつけるんじゃない?そうだ、あきらめる
な!いつの間にやら物語と並走してました。
 「あれ、なんかワタシ、ハマってる?」


《書籍情報》
タイトル:『ひきだしにテラリウム』
著者  :九井諒子
出版社 :イースト・プレス
出版年 :2013年


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わーい
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まるごとホンネで世界を見たら☆

苫米地式コーチング認定コーチ。ライター。

ショートショート研究所

400字〜800字の制限の中でどこまで表現できるか実験してみます。
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