ツラい現状に引きとめるもの

人には〝コンフォートゾーン〟があります。この居心地のいい場所から離れたくないがために、変わらなくていい理由を超クリエイティブに私たちの脳ミソが考え出すという話を前回のコラムに書きました。

私もこの高性能な脳ミソのおかげで、ぬるま湯につかったまま10年もの歳月を「平穏」に過ごしてしまいました。(10年は大きすぎる〜!)

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経緯は別のコラムで少し書いたのでここでは省略しますが、うつになったときに「これはいかん!根本的になんとかせねば!」とお尻に火がつきました。それなのに、うつでツラいはずの毎日がそのときの私にとっての〝コンフォートゾーン〟になっていたんですね。辞めたいと思っていた会社に辞表を提出することがなかなかできませんでした。

この現象はDVに悩む人たちにも見られるそうです。暴力的な配偶者や恋人に監禁されているわけではないので、相手が不在のときに逃げ出し助けを求めることは可能です。にもかかわらずそうしないのは、暴力をふるわれる現状がまさに〝コンフォートゾーン〟になってしまっていて、「逃げて助けを求める」選択肢が見えなくなっているのでしょうね。これは本当に怖いことです。

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さて、これだけやっかいな〝コンフォートゾーン〟ですから、人生を変えるほどの大転換にはかなり労力が必要になりますし、マインドの使い方をわかっていなければ成功率が低くなってしまいます。マインドの使い方というのは、簡単に言えば、脳の機能がどのように働き、無意識がどのように反応しているかを知ることです。知ったうえで対策を練らなければ、自分をコントロールすることさえかなわないのです。

また、私たちにはセルフ・エスティーム(自尊心)があります。これも過去のコラムで何度となく書いてきましたが、とても大事な要素のひとつです。それは、自分をどのようにとらえているか、大元の価値基準に関連するものです。

たとえば、子どもの頃に両親から愛されたと感じる機会が少なく、自分は両親にさえ愛されない人間なんだと無意識に思い込んでしまった人は、その後どのような思考パターンに陥るでしょうか。

たまたま虫の居どころが悪い友達に冷たい態度を取られたとき、普通の人ならたいして気にしないところを、自分は嫌われても仕方がない人間だとか、自分なんていない方がいいんだとか、勝手に悲劇的な方向へ考えてしまうかもしれません。(私はこのパターンでした。)

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このような脳ミソの働きを理解したうえで、自分自身の価値観や自分が心から望んでいることを掘り下げて考えていきます。最初はなかなかうまくできません。自分のことなのに、案外わからないもんだなと思いました。

それでもあきらめずに自分にフォーカスを当て続け、少しずつ行動にも移していきます。大きな行動を起こそうとすると〝コンフォートゾーン〟に阻まれてしまうので小さくやってみます。

すると、あるときポーンと水たまりを軽快に飛び越えるように、現状から〝コンフォートゾーン〟がずれることがあります。そうなると半分は成功ですが、ここまでの道のりが大変なんですよね・・・

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まるごとホンネで世界を見たら☆

苫米地式コーチング認定コーチ。ライター。

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