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カナダ旅行記2023 ⑩ プリンスエドワード島の北海岸からポイントプリム灯台へ向かうまで

5年ぶり9回目となるカナダへの渡航について徒然なるままに、その時々の思いを残しておきます。脈絡なく、率直に、その時々の思いを。


前回は、ロブスターロールにありついて大満足したお話をしました。ああ、また食べたいなあ。いつになるかなあ。


さて、今回はお腹いっぱいロブスターロールを食べた後に、今度はプリンスエドワード島に数ある灯台のうち、一番古い灯台を見に向かった話になります。ポイントプリム灯台(Point Prim Lighthouse)です。

下の地図の第4目標地点ですね。第3目標地点から一旦シャーロットタウン方面に戻り、島の東側に進むことになります。



ただ、ちょっとその前に前回の投稿で割愛してしまった、石けん屋さんからRichard'sの途中に立ち寄ったビーチとギャラリーを紹介しておきます。上の地図でいうと、第2目標地点から第3目標地点の間ですね。



プリンスエドワード島にも、いわゆるビーチがあります。

島の所在地がまあ比較的寒い場所なので、海で遊泳できる期間はごくごく僅かですし、その僅かな夏の間も海水温が低めです。でも、海水浴ができます。

以前、ひざ下まで海に入ってみたことがありますが、とっても冷たかったのを覚えています。まだ夏の盛りだったはずなのに。

日本のビーチとの違いは、いわゆる海の家がないことでしょうか。食べ物屋さんが無いだけでなく、着替えるところやシャワーなどの設備も見たことがないです。私が知らないだけの可能性もありますね。

今回立ち寄ったのは北海岸のビーチで、国立公園内に所在しています。9月の頭でしたが、もう遊泳禁止になっていました。夏は終わっていました。

私がたどり着いたときには、一組の観光客がいて、ちょうど引き揚げるところでした。すれ違いざまに「 風がとても強いよ 」と声を掛けてくれました。



季節外れのビーチには誰もいませんでした。

こうやって、見渡す限り誰もいないビーチを眺める経験ってなかなか無いですよね。本当に誰もいない。

ああ、遠くまで来たなあ。ここまで来れたなあ。

孤独に近いような感覚を味わいながら、しばらくの間ひとりで海を眺めていました。ここで味わう孤独は、でも、例えば東京のような都会で感じる孤独とは違いますね。


パノラマ撮影で歪んでしまったけど本当に誰もいない


海に白波がたっているように、風がかなり強かったので、まあ実のところは、そんなに孤独感やら景色やらを楽しむ間もなく引き揚げてしまいました。お腹も空いていたし。

いつか、夏の間にこの島を訪れて、また冷たい海に入ってみたいものです。



さらに、このビーチに辿り着く前に立ち寄ったギャラリーも紹介しておきます。The Dunes Studio Gallery & Cafe です。

デューンズって呼んでいます。ここも昔からあるお店で、ギャラリーの展示作品を眺めたり、ショップでお土産を見繕ったり(高くていつも買えない)、カフェでご飯食べたり、あと、不思議な雰囲気のガーデンを楽しんだりしたものです。



本当はここでご飯も食べたかったけど、今回はお手洗いを借りるにとどめ、さっと引き揚げました。ここでの楽しみは次回にとっておきます。





そして、今度こそはRichard'sからポイントプリム灯台へ向かう道中の話に移っていくのですが、その道中で立ち寄った Dalvay by the sea というレストラン併設のホテルも紹介させてください。



このホテルは『赤毛のアン』にも繋がりがあります。原作に登場する「ホワイトサンズホテル」のモデルになっています。原作が書かれた当時と比べると、場所や建物は異なるようですが、でも、物語の原風景を見ることができるって嬉しいですよね。

上に貼ったリンクをご覧いただけると分かるのですが、ホテルとしてはかなりのハイクラスになります。はあ、一泊でいいから宿泊してみたいなあ。

イギリスのウィリアム皇太子とケイト妃も、ハネムーンでプリンスエドワード島を訪れたときに、このホテルを利用したはずです。

一方の私はその昔、2008年の夏にこの島に滞在していたときに、一度だけランチに行ったことがあります。サーモンのステーキが本当に美味しかった。中がほんのりレアでとろけるんです。



ランチを頂いたレストランの雰囲気も素敵でしたが、ホテルのロビーがまた格別でした。宿泊のお客様がくつろげるリビングルームと続き間になっていて、ゆったり広々としていて、静かなんです。

プリンスエドワード島は8月も下旬に差し掛かると、空気が夏から秋冬の冷たい空気になり、ひんやりします。そうするとこのホテルのロビーにある暖炉に火が入ります。

2008年にこのホテルを訪れたときに深く印象に残ったのは、その暖炉の火の心地よさでした。贅沢な時間だったなあ。

今回は中に入ることなく、さっと周辺の雰囲気だけ味わって、立ち去ってしまいました。本当は中を覗きたい気持ちもありましたが、ホテルの入口に「宿泊者のプライベートを尊重してね」というような案内があったので、遠慮しました。

でも、せめてホテルの建物の写真を撮るべきでした。iPhoneに残っていた写真は、ホテルの目の前にある大きな池に訪れていたカナダグースを撮ったもののみ。


池のほとりになにかいます
カナダグースのみなさんです


上の2枚目の写真に写る池のほとりの木々を見て頂くと分かるのですが、このあたりも昨年のハリケーンフィオナによるダメージが大きかったようです。森が死んでいく様子を見るのって本当に悲しい。

ハリケーンフィオナによる被害のことは、こちらの note に書いています。よかったらどうぞ。



さてさて、Dalvay by the sea に立ち寄ったあとは、もうひたすら次の目的地を目指しました。北海岸から、ポイントプリム灯台のある東側までは、大体1時間20分程でしょうか。

シャーロットタウンから東側のドライブルートは、比較的道路幅が広く、みんな速度を上げて走ります。私でさえついついスピードを上げてしまう。

そんな道中に、途中で大きな農耕機がゆっくり走っていたりします。この島はなにせ畑ばかりですから。道路を走る農耕機は、様子を見て追い越します。近づくと運転手さんが手を振って追い越しのタイミングを教えてくれたりします。ああ、写真撮ればよかったなあ。

ポイントプリム灯台までの道は何度も走ったことがあるので、気持ちが楽でした。1時間20分程のドライブを楽しんで灯台までたどり着きました。


ポイントプリム灯台


というわけで、今日はポイントプリム灯台へたどり着いたところで、お終いにします。本当になかなか先に進まないですね、この旅行記。

シャーロットタウンを北海岸側に向けて出発

ニューグラスゴーでジャムを買う

ヤギさんのミルクで作った石けんを買う

リチャーズでロブスターロールを食べる

シャーロットタウン方面に戻る

大好きなポイントプリム灯台を見にいく

シャーロットタウンに戻って給油する

車を返す

ポイントプリム灯台のことは、次の投稿でたくさんお話しようと思います。この灯台を訪れるときには、いいカメラを持っていくといいです。被写体の灯台が本当にいい存在感を発揮してくれます。



冒頭の写真は、本文内にもアップした Dalvay by the sea から望む大きな池です。いや、湖なのかもしれないです。広々していました。

また、今後もマイペースに投稿していきますので、どうぞお付き合い頂ければと思います。


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