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時間はたっぷりある


わたしたちは、想像してる以上に、いつも、あいまいで抽象的なものを扱って生きてたりする。

本当は白黒つけがたいことを、独自に判断して、そこで感情を湧き上がらせて、また行動して・・・独自の世界を生きてたりする。

たとえば、

「いつもなんかついてる!」といっている人と、

「常にろくなことがない・・」といっている人は、

はたから見たら、ほとんど変わらない様な瞬間を生きてたりする。

たとえば雨が降ったとする。

きっと〝いつもついてる〟人は、「いやぁ〜恵みの雨だなぁ〜」などといって、遠くの農村地で豊かに育つ作物をイメージしたり、雨が傘をうつ音にうっとりするのかもしれない。

きっと〝常にろくなことがない〟人は、「雨なんて面倒くさい!電車は混むし、傘はいるし、なんでこんな日に雨なんだー!」とぶつくさ言うかもしれない。

〝ついてる〟と〝ろくなことない〟は、いつも自分の意志でスイッチを押すように切り替えできる。

だからこそ、思考のパターンとして、〝ついてる〟スイッチを押せるように現実を解釈しがちな人と、逆に〝ろくなことない〟スイッチを押せるように現実を解釈しがちな人がいる。

〝ついてる〟人になるか、〝ろくなことない〟人になるかは、実は自分が決められることだったりする。

つまり、あいまいで抽象的なものって、無意識に自分が決めてたりする。

前置きはここまで。

✴︎✴︎✴︎

こんな風に、本当は白黒つけられないのに、独自の反応を繰り返していたもので、最近スイッチを入れ替えたものがある。

それは、「時間がない!!」という感覚。

わたしは心に余裕がないと、一日中予定がなかったとしても、「なんか時間がない!」とあせって、見えない『時間さん』を掴みとろうとしていた。

あせって、目の前のことに集中できず、今を大切にできず、バタバタとしてるうちに、時間は去っていってしまっていた。

朝起きてから学校にいくまでの時間、すべての用事が終わって夜寝るまでの時間、仕事できめた〆切、眠れる時間・・・すべて意識しだすと、「うわぁ〜時間ない〜!!」とげっそりしていた。

けど、本当は、「うわぁ〜時間ない〜!!」のではなくて、「うわぁ〜時間ない(気がしてる〜〜!!)」だけやん...とあるとき気付いた。

冷静になって、周りを見渡すと、

いつも落ち着いていて、余裕がありそうな人が、実は(私からしたら)猛烈に仕事や勉強をこなしてたりする。

たとえば大学で実験していても、まったりやってそうな人が、案外はやく実験を終えられることが多々ある。

「時間がないとわめくことで、さらに時間をなくしてる・・・?」

バタバタしてると、忙しくしてると、自分だけ日常を早くすすめてるような気になるかもしれないけれど、わたしの場合は違ったみたい。

禅問答のようだけど、「時間がない」といって焦った状態でいると、結果的に「時間がなかった、足りなかった」ような事態を招いてるようにも感じた。

だから、とりあえずこう言うことにしてる。

「時間はたっぷりある」

たとえ、全然勉強できてないない科目の試験が、30分後に開始しようとしても、こう言ってみる。

「あと30分もある・・・たっぷり!」

多過ぎず、少な過ぎず、ちょうどいい長さよりほんの少し余分に、いつも時間はたっぷりある(ことにした)。

なかなか、「時間がたっぷりある!」とは思えないときは、こんな妄想をしてみる。

(わたしは未来からタイムスリップしてきた。1時間後あるいは1年後のわたしは、どうしてもやり直したいことがあってここに来てる。あともうちょっと時間があればと思って、ここにタイムスリップしてきたんだ。だから、せっかく今あるこの時間を大切に生かそう!)

そんなこんなで、「時間はたっぷりある」教に入信したら、驚くべきことに効果はすぐに現れた。

ふとしたとき、時計をみると10分くらいたっている。わたしの体感ではもう30分はたっていたのに!

あとは、

数時間だけ眠ったあとも、元気でいられる日が多くなったり

ゆっくり喋る人の話を、ちゃんとゆっくり聴けるようになったり(笑)

ある瞬間に飛躍的に暗記がすすんで勉強時間が減ったり

ショートカットするための道がたくさん見えたり

なんでかわからないけれど朝も寝る前も本当に時間が程よくたっぷりあるように感じたり

本当に時空を歪めてタイムスリップした?みたいな不思議なことが起こったり

あげだすとキリがない。

こんなふうに、時間の流れ方というのは、確たるものがあるわけじゃなくて、自分の感じ方によっていくらでも変化する。

時間がない/早く過ぎるや、時間がある/ゆっくり過ぎるは、環境に影響されることがあるようにみえても、結局は自分のイメージで決めているのかもしれない。

そういった意味で、時間というのは幻想なんだな。

これは年齢にたいしても使えるかも。

「もう40になってしまった〜」と思っても、「まだ40なのである」。

40歳は、過去からみるともっとも歳を重ねている一方で、未来からみるともっとも若い!

50.60歳になった自分が、自分へのボーナスステージとして、10〜20歳前の自分にタイムスリップしてきたと考えてみてほしい。

40歳だからこそできることがたくさん湧いてでてきて、ワクワクするとも思う。

「時間はたっぷりある」

という言葉は、時間という幻想を味方につける呪文みたい。

そして、聡明な方々はすでにお気付きだとおもうけれど、これは「時間」に限ったことじゃない。

愛情、お金、美貌、、、あらゆる抽象的なもの・数字で現れる相対的なものにもあてはまることなのかもしれない。

thank you as always for coming here!:)