中日ドラゴンズは木下雄介をどんな存在だと思っているのか納得いくまで聞きたい

コブ山田です。

ようこそいらっしゃいました。

今回は、プロ野球中日ドラゴンズについて、記します。

私は現在、プロ野球中日ドラゴンズ球団に対して、怒りの感情を持っています。
週刊新潮にて、中日ドラゴンズ球団は木下雄介選手の遺族に対して不誠実な対応があったという記事が掲載されたうえに、それはまったくのガセネタではないということを奥様が認めたためです。

https://www.instagram.com/p/Cf1SLKXv7Yf/?igshid=MDJmNzVkMjY=

木下雄介選手はピッチャーでした。2021年07月06日(火)、ナゴヤ球場での練習中に倒れ、搬送されるも08月03日(火)に死去という悲しいできごとがあったのでした。

休日に事故にあったならまだしも、プロ野球の練習中に倒れたのです。本来ならNPB12球団の合意事項として補償金50,000,000円支払われるはずでした。
しかし、お金は補償金としては支払われず、ケタが1つ少ない5,000,000円の弔慰金だけ。プロ野球の練習と倒れた因果関係が証明できないと、ケタを1つ少なくした言い分はあるようですが。
加えて、これだけでなく、具体的のものはわからずも奥様が傷つくひどい言葉を浴びたというのです。

誠意の示し方には金額と言葉がありますが、両方とも欠けているという信じられない事態です。
これに対し、金を払えないだけでなく言葉で誠意示せないならドラゴンズ身売りしろ!というとげとげしい意見も見ました。
私は身売りは望んでいません。低迷する立浪監督同様、首のすげ替えは最後の手段として上昇してほしいが先に来ます。

ただ、本当にどうにもならないならそれも受け入れようか、とも思っています。
過去、似たようなケースがありました。プレー中のできごとで大傷を受けたのにプロ野球の球団はお金を払わず、信頼低下を招きました。

2003年03月06日(木)。福岡ドームで行われた西武戦にて、福岡ダイエーの小久保裕紀がクロスプレー時に右ひざ靱帯断裂の大けがを負います。
小久保は2003年のペナントレース、日本シリーズは0試合出場で終わりました。

プレー中のけがであり、福岡ダイエー球団も治療費は全額保証すると小久保本人に言います。そこで、小久保は一刻も早く戦線復帰したい思いから、アメリカ合衆国での治療を選びます。
しかし、その数日後、あれはやっぱりなかったことにしてくれと球団フロントから小久保に一方的に告げ、小久保は高額となる海外治療費を自費で賄うこととなりました。

その後どうなったか。
2003年は福岡ダイエーは日本一にはなりましたが、小久保はその事件がひとつで福岡ダイエー球団に対する不信感を強めて退団を希望し、実際にそのオフに巨人に無償トレードで移籍となります。
なお、村松有人も同じタイミングでオリックスにFA移籍しました。

確認し、参考にしたのが小久保裕紀の自叙伝『一瞬に生きる』の178~184ページです。週刊ベースボールの記事も拝見しました。


この一連のできごとを対岸の火事程度で見ていたのか、いや、まったく見てもいなかったのか。他山の石とすべき事例だと考えます。

今回、中日球団は木下雄介の遺族に対してやっぱりなかったことにしてくれとは言ったわけではありません。
ただ、この週刊新潮の報道が本当に事実ならとんでもないことだと考えます。落胆を通り越して怒りの感情を持っています。

まず、身を預かっている練習中に発生した事故であり、これは労働災害に準じた扱いが妥当でしょう。準じた、と書いたのは木下雄介は個人事業主であり中日ドラゴンズと雇用契約があったわけではなかったからですが、それなのに中日球団は追悼試合は開催(2021年09月05日)したのに関係ない、勝手になったことだ、知らないと言っているようなものです。
中日新聞グループで雇用契約を結んで働く従業員も、万が一の時に労災隠しされないかの不安がよぎってもおかしくありません。

それに並ぶ大きな懸念が、中日ドラゴンズに入団したがる選手が減ることです。
こんなことがあれば、プレー中に頭にボールが当たってもまともな対応をしてくれないかもしれない。そんなところで職業野球したいと思う選手はいるのか。
たまにならまだしも、そんなチームの本拠地球場に時間とお金使って頻繁に通いたいと思うファンがどれだけいるのか、ですよ。

時計の針を戻し、小久保に対しての治療費支払いを渋った福岡ダイエー球団はやはり球団財政が悪化している状態であり、2003年冬にはライブドアに売却打診をしていたぐらいです(冗談も含まれていると思いますが)。
そうして、2004年オフに福岡ダイエー球団は身売りとなりました。現在はソフトバンクの名前になり、15年以上続いているのでダイエー以上に長寿の球団となっています。

2020年以降の社会情勢激変でプロ野球の球団運営がうまくいきづらい事情は理解できますが、そうだとしても拒む行為には大きなデメリットがあることです。NPB事務局に相談するなど、本当に何も方法がないのでしょうか。
福岡ダイエー球団の終盤に起こったこのできごと、中日ドラゴンズを見る方にも認識してもらえたらと思います。

私はバンテリンドームナゴヤには簡単に行ける場所に住んでいませんが、グッズは毎年買っていますしYouTube再生したりとできる範囲でのことはします。
ただ、ふるさと納税のように使途を選べるなら、木下雄介選手ご家族に手厚いサポートを続けていってほしい、それもダメなら多くの人が笑顔になる展開であれば形のこだわりはどこかで捨てるのも仕方がない、が私の思いです。

ありがとうございました。

サポートいただければ、本当に幸いです。創作活動に有効活用させていただきたいと存じます。