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「ひとりで立て、それが男だ」会員さまに聞いた本のことvol.6

大学生は春休みに入りました。コロナで遊ぶ方法も限られてきますが、楽しんで時間を使いたいと思います。

皆さん、こんにちは!co-ba hiroshimaスタッフです。
本日は、大人気シリーズである「会員さまに聞いた本のこと」をお送りいたします!
会員さまにご利用いただいている本棚の中から「オススメの1冊」をご紹介し、書籍を通して会員さまをご紹介する「会員さまに聞いた本のこと」

第6弾は、co-ba hiroshimaスタッフから。2代目アンバサダーの登場です!ぜひ、最後までお付き合いください♪

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会員さまをつなぐ本棚

co-ba hiroshimaでは会員さまにご利用いただいている本棚がございます。
こちらでは会員さまのお仕事にまつわるものや、興味がある分野の書籍
会員さまの人柄やスキルを紹介するカードを掲示し、会員さま間の会話やビジネスのきっかけとなる役割を果たしています。

このシリーズでは、そんな会員さまの本棚の中から「オススメの1冊」を
会員さまへのインタビューを通して紹介し、会員さまの中でどんなターニングポイントとなったのか紐解いて参ります。

本日のご登場は

本日、本を紹介していただくのはこちらの方です!

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佐伯翼さん
広島大学法学部4年生
2019年秋からco-ba hiroshima学生アンバサダー

今年卒業とともにco-ba hiroshimaを離れる2代目アンバサダーが、愛読書を紹介してくださいました!

中国を舞台とするハードボイルド小説

ご紹介いただいた本はこちら!

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『大水滸シリーズ』
出版年月日:1999年から連載
著者:北方謙三
出版社:集英社「小説すばる」

歴史を作るのは、英雄だけじゃない。歴史に名を残した武人から人知れず消えていった民草まで。ここにあるのは「人間」の物語だ。
北方謙三が挑む「大水滸伝シリーズ」!

ーー本のご紹介をいただく前に、co-ba hiroshimaで働こうと思ったのか教えてください!

過去の記事でも少し書いていますが、ほとんどノリと勢いかな(笑)。コワーキングスペースについての知識はなかったけど、面白そう!って飛びついた。たまたま僕が珈琲スタンドのPOP UPストアの出店をしていたことを知ってくださっていた先輩に声をかけてもらって。3日後にはマネージャーと面接をさせていただきました。

※詳しい内容はこちらの記事から!👇
https://note.com/cobahiroshima/n/ndff5678b05f9

革命から建国、そして人生に迫る大作

ーー今回ご紹介いただく本はそんな翼さんの愛読書だとか。まず、1作目の水滸伝はどういった内容なんでしょうか?

大水滸シリーズは全51冊から成るシリーズで、キューバ革命が好きな作者がそれをモチーフに書いたシリーズになっています。まず、水滸伝は革命の物語。元々は中国に原典がある長編小説なんですが、12世紀初頭の中国に生きる108人の男たちが、腐敗した国家を倒すため、替天行道(天に替わって道を行う)の旗のもと集結するところに始まります。山賊上がりで国を敵に回すとなれば相当な資金力が必要だけれど、「民のため国」を掲げて戦うからこそ略奪はできない。様々な壁を乗り越え、国を倒そうと奮起する第1作になります。

ーー主人公は一人ではないんですね。キューバ革命がモチーフになっているというのは意外な印象でした…!2作目の楊令伝はどんな内容なんですか?

1作目で夢を追うと言いましたが、残念なことに夢破れ、なぜ負けてしまったのか、というところから第2作楊令伝が始まる。これは第1作で負けて戦死していった子供の世代、第2世代が中心の物語で、なんといっても楊令のカリスマ性が光ります!求められる人間とはどうあるべきかということを考えさせられます。
楊令伝では、第1作で追い続けてきた夢が成就するのですが、ここで、国を倒すという夢の後に「民のため」という理想を実現するために国家はどうあるべきか?という課題に突き当たり、第2作は「夢のあとの物語」「建国の物語」として描かれています。

ーー楊令伝と言うだけあって、楊令に注目したお話になっているんですね!最後に岳飛伝はどのようなお話なんでしょうか?

楊令が亡くなり、舞台は河北地方で国として成立した梁山泊、江南を拠点とした南宋と北方で台頭してきた金国へと移り、物語は岳飛伝へ繋がります。岳飛伝は3つの国の視点で描かれ、これまでに戦ってきた登場人物たちがそれぞれ自分の人生とは何だったのかを結論付け、人生の幕を閉じていく。
言うなれば人生の物語ですね。

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全51冊あるシリーズだが、すでに8周は読んでいるそう。
エピソードトークも、魅力についても
話が詰まることはありません…

魅力とは

ーーシリーズの魅力は何だと思われますか?

ちょっと古風な考え方になるかもしれませんが、「漢とは何か、かっこいい男とはいかに生きるのか」を、様々な登場人物を微細に描きながら伝えているところが魅力だと思います。
あとは時代背景に合わせた資金調達の手段と、その手段を取る理由までしっかり描かれていること。夢物語ではなくこの方法なら当時でも本当に実現できそうだというところに作者の緻密な物語設計を感じ取れます。

長い物語なので、最初は物語として楽しむ。2週目に伏線や人間関係を理解する。そして3週目は登場人物ひとりひとりに感情移入していく、という楽しみ方ができます!
登場人物にフィクションとしてはありがちな綺麗事を押し出すだけではない人間臭さがあるので、キャラになぞらえて読むことで感情移入ができるところも魅力です!

すごい話してますけど、やっぱり実際に読んでもらわないと魅力は伝わらないと思います!!(笑)

ーーシリーズ大作となっていますが、どの作品が一番好きとかはありますか??

3作それぞれ主人公も作風も変わっているからどれも良いですが、やはり楊令伝でしょうか。なんといっても楊令のカリスマ性。夢破れた梁山泊を背負い、人々の思いに応え新しい国造りを担った楊令。当時では誰も考えの及ばなかった国家の形を模索していく姿は、答えのない物事を生み出すという意味で現代の新たなビジネスを志す方にも重なるところがあるのではないでしょうか。

ーー最後に、大水滸シリーズが翼さんの人生にどう影響しているのか教えてください!

物語の登場人物たちは最後まで梁山泊が掲げていた替天行道という志を考え続けます。この本を開いた時、作中で唱え続けられている替天行道という言葉に「生きる正しさとは何か」初めて考えさせられました。今も大切にしているアクションを起こす際の判断基準である行動の正しさについては大水滸シリーズから学んだように思います。
今では人生に迷ったら一度これを読んで気持ちをリセットする役割を果たしてくれています。


たくさんの魅力を語ってくださった翼さん。
本当にありがとうございました!

スタッフも今回のおすすめ書籍を読んでみました​

noteを書くにあたり、少しさわりだけ、と思ったのですが、一区切りつくまで気になって読んでしまいました(笑)。

しかしそれでもまだこの先に壮大なストーリーが待っているのか!というわくわく感。なにか忙しい用事の前にハマってしまうと大変なことになりそうです。
リモートワークも増えた今、おうち時間に余裕がある方は、ぜひ一度手に取ってみてください!


コワーキングスペースを詳しく知りたい!

今回はco-ba hiroshimaにある本棚の中から、会員さま「オススメの1冊」をご紹介しました。
会員さまはco-ba hiroshima内であれば本棚から、自由に書籍を手にとってお読みいただけます。
お持ち帰りはできません。

今回は長編小説。なかなか立ち止まって読むことはありませんが、
たくさんの魅力を知ってしまったので、私も読みたくなってしまいました!

こちら会員さまへのインタビュー記事は随時更新予定です!
お楽しみに!
会員さま間の会話のきっかけにもなっている、個性が表れる本棚を
足をお運びいただいた際はぜひご覧ください!

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