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『バチェラー・ジャパン』 シーズン1 エピソード3

久保さんは森田にひどいことしたよね。

前回までのあらすじ

エピソード 1 : メス目線になった。
エピソード 2 : 森田目線になった。

今回は富士山麓キャンプ編!

一緒にアウトドアができる女性を重要視するバチェラーが富士山麓のキャンプ場を貸し切りとし、バーベキュー、セグウェイ、乗馬、釣り、ボートなどを行います!

バーベキュー

予告から予想される通り松長無双でした!最高!
薪用意して着火仕切ったり、豆腐を掌の上で切り分けたりと、料理そのもの以外の部分で八面六臂の活躍を見せます。その上バチェラーの気の引き方もうまく、火起こしを担当させてみたり、彼が着ていたベストを羽織らせてもらったり。2 日目に渡したブレスレットをバチェラーが着けているのを目ざとく発見するとピョンピョン跳んだり拍手したりもする。
松長のすごいところは俯瞰とデレの間に不連続点が無く、それでいて起伏やコントラストはしっかりしている点だと思います。感情移入はしづらいキャラクターだけど、めちゃくちゃかっこいいよこれ。

2 日目までは自意識を身体にぴったり張り付けていた古賀ちゃんは、今回生まれて初めて肉を焼くほど料理ができないことが判明してからその皮がパリッと剥がれる頻度が増えて、隙間から色々な表情を見せるようになってきたところがよいです。推せます。この子はバチバチ行きたい割にはバチェラーに焦らされている感じが出てきて、面白くなってきました。
ゆきぽよもやばいですね。料理できるギャップを見せながら、ちゃんとヨイショもするし、表情までやわらかくなってきた。彼女自身の発言通り、なんか変わってきつつあるように見えます。

初日のサプライズローズを手渡される前後にバチェラーと好きな味噌汁の具について話して以来、あまり接触の機会があるとはいえなかった鶴さんは、インタビューで目と鼻を真っ赤にして泣くまでに深化しました。早くも無二の立ち位置に到達しつつある。料理回なのにバチェラーは味噌汁具材の便宜図ってくれなかったもんね。ヒール寄りの編集にうまく乗った、芝居の側にギリギリはみ出した感じがたまりません。

職のバックグラウンドをうまく活かした(?)柏原あゆについてですが、後で書きます。

セグウェイ

富士山麓をごついタイヤのオフロードセグウェイでお散歩。

キャンプ編初の 2 ショットに指名されたのは、女子大生の蒼川。ストイックなようでカチっとしたつかみどころは見えてこない感じとか、内省的なコメントの端々とか、とても学生っぽいなと思いました。学生だ。

バーベキューパートから引き続き、俯瞰者としてのインタビューを散りばめる森田と橋本(シンガー)が舞台裏を彩ります。
森田がコメントの合間合間に見せる表情の、その偏った豊富さに注目して、ビデオを観ましょう。観て。

橋本は争奪戦そのものでは目立ちませんが、コメンタリー要員としては重宝される系ですね。カウンター陰口。

休憩を挟み、松長と森田の 2 人部屋の前にいきなり置かれていた「バチェラー木箱」。開封するとそこにはきらびやかな蹄鉄とメッセージカードが。森田が抜け駆けしてメッセージを読んだところ、そこには松長(だけ)への 2 ショット乗馬デートのお誘いが書いてありました。ここから 60 秒近くごねる森田と一緒にごねるぞ!

「帰ったら荷物ぜんぶ燃えてるかもしれないです」

乗馬

松長つえーなー。そしてここで敬語からタメ口に変わるんですね。実は蒼川より切り替わるのが遅い。
バーベキュー時に借りたベストを返しがてらポケットにお礼の手紙を忍ばせ、そこからおねだり。からの。

ここで待ってる時のマグカップいじってる感じからの視線移動、バチェラー帰ってきてからの晴れた表情、推せるな~。かっこいいメスちゃんです。ここから終盤のローズセレモニーに至るまでで、それまでと顔つき変わってますよね。

ベースキャンプに戻ってきて別れる松長とバチェラーがラブ握手した!はしゃぐゆきぽよ、顔を歪める蒼川、敢えてそっちを見ないように振り向かない橋本と森田、とテラスで飲んでいた 4 人のリアクションも様々。

寄ってきた松長の手にはバラが 1 本。同部屋で推し同士が冷たい衝突をしている状況がきつい。

釣り・ボート

人数が最初に通知されない状況で指名が始まるグループデート、7 人で指名が終わったかと思うと、8 人目に初指名のくるみちゃん。セグウェイで先に指名済だった豊島も除かれ、グループデート企画に未だ一度も誘われていないのは森田だけに。

「9 人目」

森田貧乏ゆすり。

「森田紗英さん」

誘われた。よかったな!!!!!!!!!
ここで指名も締め切り。バチェラー鬼畜だな。

湖での釣りデート、序盤しばらくは、卑屈なくるみちゃんと沈黙の森田の対比・対決。先に自虐で攻めつつ(彼女は陰口の標的にもされ本当に不憫な部分があるのですが…) 2 ショットボートを確保したくるみちゃんの裏では、桟橋で釣りをする女の子集団から嬌声が上がる。狙ったかのように、そこで魚を釣ったのは森田でした。持ってるな~、やらせか?

1 匹目の釣果のご褒美にボート 2 ショットデートをおねだりした森田、ここからくるみちゃんとは異なり図々しく攻めていきます。これ魚釣れなかったらどうなってたんでしょうね。

舟上でのバラ要求アピールをのらりと躱された代わりにバチェラーから得た 2 つの質問をする権利、1 つ目「どうしてここまでデートに誘ってくれなかったのか」に対するバチェラーの回答が…
「(初日に古賀とくるみちゃんが割り込んできた際に残した『もっと話したかった』という言葉について)悔しいと言ってた気持ちがどのくらい本気だったか確かめたかった」
…ひろくん?????

「今までってかなり平等性みたいなところを意識しちゃってたんだよね」

それ森田の前でどのツラ下げて言えるの…

アフターパーティー・ローズセレモニー

ここでの 2 ショットピックアップは無二のオンナ鶴さんと、後述する柏原あゆ。鶴さんのメス顔は本当にニヤニヤして観てしまいます。

釣りでの点呼、2 ショットボートの上で見せた意地悪(?)、に引き続き、ローズセレモニーでも着実に「ひどいこと」を履行するバチェラー。もうそうやって森田いじめるのやめようよー。ある程度は企画側の意図や演出も入っているのでしょう、台本の存在すら疑う瞬間もあります(特にこの回のカメラワークや展開の節々はそれを強く想起させるものでした)。しかし、あの森田の沈痛な面持ちと、最後の 1 本で呼ばれたときに見せた一連の表情の移ろいは紛れもなく本物でしょう。序盤のコメンタリーから綿密に組み立てられた、森田のための回でした。

柏原あゆについて

アッ、山村の人間だ!

と思いました。

彼女の出身である都道府県は日本アルプスをもって列島を縦貫する巨大な体躯である上に、その山々に分かたれた各地域は時に犬猿の仲である(中南部のふるい人間は決して県名を呼ばないという都市伝説があります)ため、ひとえに「県民性」という言葉を使って判断するには危険な部分があります。またこういう女子は地域を問わずどこにでもいるのかもしれませんが。ただ、あそこに住んでいた頃のことを少し思い出してだるくなる瞬間が無かったとは言えない。

そんな柏原あゆちゃんは今回からダークな面が編集で押し出されるようになり(橋本のチクりによればくるみちゃんの陰口担当でもある)、今後もヒールとして君臨していくようです。しかしながらパエリアの件や他の女子の料理品評にあるように詰めが甘い部分が散見されるので、足元を掬われるのか、このままバチェラー「ひろくん」を掴み取れるのか(結末知ってるけど)、結果はどうあれその過程を楽しみにしています。
金縁めがねかけるとめちゃくちゃ悪そうに見えるよな。前回のくしゅっとした笑顔はどこへ行ったの。かえってきて?

あと彼女のファッション、ベレー帽とサロペットとオーバーサイズジャケットの組み合わせ。それを「アクティブ」と表現するバチェラー、ほんとに?教えてほしい。劇場にいっぱいいるんだがああいうの。劇場って知ってます?外出した人間がまたそういう施設の中に引きこもるんですよ。客が下手すりゃ「外出する引きこもり」と揶揄されかねない、それが芝居の世界。鶴さん空間。

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