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ひとりコンテンツ会議

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映画・ドラマ・演劇・小説などについて書いたnoteをまとめたマガジンです。
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#読書

ままならなさによって空いた穴を埋めてもらうことを、逃避とは呼びたくない。【宇佐見…

推しという存在は、代り映えしない日常にちょっとした潤いを与えてくれる。 SNSの更新に飛びつ…

読み聞かせの効用

読み聞かせが子供にどんないいことをもたらすか。 親子の手軽なコミュニケーションになる、読…

わかりやすさについて思うこと

本を読んだり、自分で文章を書いていたりすると、ふと「わかりやすさ」について考えることがあ…

ものづくり賛歌 【星野源『アイデア』、辻村深月『スロウハイツの神様』】

今日、星野源さんの冠音楽番組「おげんさんといっしょ」第二回が放送された。 ゲストの三浦大…

無駄にこそ意味はある

林伸次さんのこちらのnoteを読んだ。 「恋愛」って、豊かになって時間もたっぷりできた「人類…

物語は、なんのために。

坂元裕二さんが好きだ。 坂元さんは、ドラマ『最高の離婚』や『カルテット』でお馴染みの人気…

平凡と非凡の分かれ目

映画『未来のミライ』の舞台挨拶に出ていた細田守監督が、朝の情報番組のインタビューでこんな話をしていた。 子供の自転車練習に付き合って自転車を押していると、時空を飛び越えているような不思議体験をする。 自分の幼い頃の自転車練習を思い出し、目の前の子供が自分であるかのような感覚になる。 同時に今の自分は、当時の親の気持ちもなんとなくわかる。 すると自転車を押している自分が自分の親のようにも錯覚する。 時空が入り乱れているような、すごく不思議な体験。 だいたいこんなような話だっ

大事なことを見落としてはならない。 【映画『永い言い訳』】

夫婦なんてもの、始まりから終わりまで、そのほとんどが日常のために存在する。 日常のなかで…

誰かと寄り添って生きていく意味 【松尾スズキ『東京の夫婦』】

どこかの夫婦は、結婚をして、夫婦になって、妊娠して、出産して、家族が増える。そんな風にト…

シンプルに、「好き」という気持ち 【江國香織『きらきらひかる』】

セクシュアリティのグレーゾーンおっさんずラブにハマってあれこれ感想や考察を読んだこともあ…

自意識との闘い 【西加奈子『舞台』】

躊躇いの柵を乗り越えられない人間10年以上前、大学のゼミの先輩(男)と二人で電車に乗ったと…