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同じ。違う。

世の中には、いろんな意見があって、いろんな考え方があって、いろんな見方がある。


みんなで同じものを見ているつもりでも、すこし角度が違うだけで全く違うものに見えていることもある。

隣に立つ人から「あれを見て」って指をさして示されても、どれを指しているのか分からないことがある。
すぐ横に立っているのに、“ほぼ”同じ位置なのに、それなのにどこを指さしているのか分からない。

“見えているもの”でさえこれほどの誤差があるのだから、
価値観とか思想とかいう“見えないもの”となると齟齬は大きくなるに決まっている。


たまーに、自分の考えていることの全部を分かってほしくなるし、相手の考えていることの全部を分かった気になる。

ちょっとの”違い”を「全部違う」「分かってない」と切り捨て、少しの“同じ”に安心する。

でも少し力を抜いて考えてみると、
安心した“同じ”は、たぶん厳密には同じじゃないし、
逆に「全然違う」と思ったことは、根本は同じだったりする。


“同じ”も“違い”も実はたいした問題じゃないのかもしれないなぁ。


きっと世界って自分が思うものの100倍くらい広い。
そしてきっと、自分が見えてる部分のほうがずっとずっと少ない。

そう思うとちょっとだけ心に余裕が生まれる気がする。

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