【猫噺#34】ばーちゃん猫と早朝の徘徊
うちの長老猫である20歳のちび(人間に換算して96~100歳くらい)は、最近体調を悪くして食欲をなくしていました。
しかし獣医さんで点滴を受けた後、薬の服用を続けて少しずつ良くなっています。
まだ一度に多くは食べられないのですが、その分2,3時間おきに少量のウェット・フードを食べるようになってきた。
これまでずっと、台所で食べていたせいか、せっかく老猫部屋にご飯を持っていっても台所に降りてくる。
多くの場合、「台所に来たで~」みたいに鳴くのだが、気づかないと寒い台所にじっとうずくまって待っていることがある。
真夜中に様子をみて、夜食をあげているのだが、今朝は早朝4時頃に部屋からいなくなっていた。
慌てて台所に行くと、うずくまって食べ物を待っていた。眠い目をこすりながらご飯を準備して、暖かくした猫部屋に連れていった。
私たちのような雑食性のサルは、塩分濃度の低い木の実などを食べ、「塩」を追加摂取することで、体内の塩分濃度を保っている。
そのため、「塩味」に敏感で塩加減の良い食べ物を、ウマイ!と感じる舌を持っている。
いっぽう犬や猫のような肉食の動物は、塩濃度の高い動物の肉を食べ、追加摂取する「水」の量によって体内の塩濃度を調節する。
だから犬や猫の舌には、「水」に特化した「水味」とでもいう感覚を得るための味蕾が存在する。
ばーちゃん猫には、少しでもたくさん食べてもらうため、水分たぷたぷのスープ状のフードから、やや固めのフードまで各種のウェットフードを揃えて、その日の体調で好むものをあげるようにしている。
猫は頑固なので、ばーちゃん猫はお腹が空いたら台所、と決めているようです。
部屋の温度が急変したときのため、いつでも部屋を自由に出入りできるようにしているのですが、朝方は閉めておくようにするつもりです。
3日ぶりにウンチも出て、ホッとしました。好不調の波がありますが、少し盛り返しているようで、この流れに乗って欲しいものです。
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