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【猫噺#25】復活ばーちゃん猫のリベンジ!

 御年20歳を迎えたわが家の長老猫、ちびが今年の寒さのせいかカゼを再発させてしまいました。
 ついにご飯も食べられなくなったので、獣医さんに診て貰ったのですが、治療のかいがあって復活!! めざましい食欲で、ご飯をねだりに台所まで遠征してくるまでになりました。
 気むずかしい老猫の復活と、逆襲の顛末です。

ばーちゃん20歳(人では96~100歳)

ウエットフードに目覚める

 この冬ばーちゃん猫のちびが、カゼをひいてご飯を食べられなくなった。ぽっちゃり気味だったのが、やせ細ってスリムな体型に。
 昨年、老猫仲間だったちびちびが亡くなったのに続き、一時は覚悟もしたのだが。。。

 獣医さんで受けた処置と投薬の効果か、食欲も回復。
 猫に仕えている人はわかると思うが、彼らは食の好みについて頑固だ。子猫の時に食べていたもので、だいたいの嗜好が決まってしまう。

 ウチの猫たちは、それぞれ異なった環境からやってきたので、食べられるものがそれぞれ違う。全部を揃えるのは大変!
 ばーちゃん猫は、人間で言えば100歳になる今年まで、一貫してカリカリ(固形食)しか受け付けなかった。
 夏などに水分補給のためパウチ状のウエットフードを出すと、「なんや、コレ!」とお怒りになる。

 それが、このカゼを契機にウエットフードの味にはまったようで、猫100歳にして生き様を曲げる、ようになった。

猫用(左)と下僕(人間)用の薬ー中身は同じ

同じ薬でがんばった!

 現住所に引っ越す前、メンテナンスのためにちびを前の獣医さんに診て貰ったところ、「腎臓が弱ってるかもしれませんね」
 吐き戻しが多くなったことと、触診などからそう言われた。 
 
 猫は尿を濃縮するため、腎臓に負担がかかって腎不全になりやすい。
 そのときに紹介された薬を試しながら、様子見することにした。液状の薬でシリンジで与えるのだが、猫によっては飲まないらしい。

 幸いちびは問題なく飲んでくれた。
 その後下僕である飼い主も、高血圧のため薬を処方されたのだが、有効成分はまったく同じだった。
 主従そろって、同じ薬のお世話になることに。

 新しい獣医さんで検査した結果、ちびは腎臓には問題なかった。試していたのは良い薬だが、さすがにこの短い服用期間で腎不全が改善するわけはない。
 このときの吐き気は、原因が別だったのかもしれない。

もりもり食う!

ばーちゃん復活

 ちびは食い意地が張っているのだが、カゼのせいで全くご飯を食べられなくなった。老猫なので、良くない状況だ。
 救いは食欲がないのではなく、食べたそうにはしていることだった。

 引っ越し先で新しい獣医さんに診察してもらい、痛み止めを処方してもらった。その薬が効いたのか、以後少しづつ状態が改善してきた。
 おそらく口内炎が痛くて、食べられなかったのだろう。 

 食欲が満たされてくると、身体のほうも徐々に良くなる。ふらふらとしていた足取りが、しっかりしてきた。
 階段の上り下りも問題なく、できるようになった。大復活である!

黒仔猫のメープル

バチが当たった黒悪魔

 猫のカゼはヘルペスウイルスなどが原因で、治ったようにみえてもストレスなどで再発することがある。
 ちびのストレスの原因は、悪魔の黒仔猫メープルだった。

 メープルはちっこいくせに食欲旺盛で、ちびからご飯を横取りするのが大好き。
 そのメープルが、今度は鼻をくしゅくしゅさせるようになり、ついにはくしゃみを連発するようになった。

 ちびの改善と反比例するように、メープルのくしゅくしゅがひどくなる。
 ネットで調べると、猫も花粉症になるという。
 あるいは、ちびのご飯を横取りするメープルに、復活ばーちゃんがリベンジしたのかもしれない!!

 今回はなんとかピンチを切り抜けたちびですが、三十、四十まで生きるわけもなく、今後も綱渡りの状態は続くでしょう。
 少しでも長生きしてほしいと思いますが。

 鼻カゼ、あるいは花粉症の黒悪魔メープルは、そんな状態でも食欲は衰えず、元気いっぱいです。
 そのあげく、他の猫にまでカゼ/花粉症をうつしたのか、他の猫たちが涙目になって目やにがひどい状態に。。。
 困ったものです。

#老猫 #猫 #ばーちゃん猫 #猫風邪 #ヘルペスウイルス

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