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《転校したらヤンキーがいた件》.3

風磨:俺たちは急ピッチで病院に向かった。龍希はもう亡くなってた。

○○:........え....うそ....

風磨:話を聞くと蓮加と喧嘩した奴らがどうも負けたのが気に食わなかったのか蓮加の友達を傷つけたんだ。

○○:そのターゲットにされたのが龍希さんってこと?

風磨:そういうこと。それがきっかけで美波と蓮加は喧嘩した。

○○:喧嘩?

風磨:うん。美波は龍希の事が好きだったんだよ。

○○:....

風磨:美波は蓮加と喧嘩になり蓮加はケジメをつけて龍希をここまで追い込んだ人達と喧嘩したんだ。

○○:で、どうなったの?

風磨:勝ったよ。

○○:そっか。

風磨:この事が原因で俺たちはばらばらになったんだ。

○○:....

風磨:あ、もう時間だ。教室に戻るよ。

○○:うん

教室

「○○くん、大丈夫だった?」「○○くん、なにかされてない?大丈夫?」「○○くん、凄いね。」

○○:あ....。

○○が教室に戻った途端、みんな○○のところに来た。

風磨:あ、みんな。○○くん、次の授業の準備したいからどいてくれない?

「あ、うん」

○○:風磨くん、ありがとう

風磨:どうって事ないよ。

蓮加:.....

○○:あ.....。

○○は窓の外を眺めていた蓮加のことを見た。

キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン

初日の学校生活が終わった。

風磨:○○くん、一緒に帰ろ

○○:いいよ。

帰り道

風磨:○○くんは、どこ住みなの?

○○:櫻坂町だよ。

風磨:へぇ〜じゃあ、近いね。俺、乃木坂町だから。

○○:近いね。

風磨:○○くんはなんでうちに転校してきたの?

○○:あ〜、、、、、。

風磨:聞いちゃいけない質問だった?

○○:いや、親の都合上ね。

風磨:そっか〜

○○:じゃあ、俺はこの辺で!

風磨:じゃあね〜

○○:じゃあね〜

2人は別れて帰った。
ガチャ

○○:ただいまぁ〜

和:あ、お兄ちゃんおかえり〜

○○:あれ?さくらは?

和:お姉ちゃんならまだ帰ってきてないよ。

○○:そっか。

和:ねぇ、お兄ちゃん今日の夜ご飯なに?

○○:きょうはピーマンの肉詰めだよ。

和:やった!!

○○:和、ピーマンの肉詰め好きだもんねw

和:うん!好き!

○○:www作るから待っててね。

和:うん!

40分後

ガチャ

さくら:ただいまぁ

○○:さくら、おかえり〜

さくら:お兄ちゃん、ただいま。和いる?

和:なに?

さくら:これ。昨日、使ってごめんね。

と、カバンからヘアスプレーを渡した。

和:別に気にしてないのに〜ありがとうね、お姉ちゃん

和:お姉ちゃん〜!

ギュッ

さくら:和〜

和:大好きだよ〜

さくら:さくもだよ〜

○○:ふふふっ2人とも、ご飯出来たから早く食べて?さくらははやく手洗ってきな?

さくら&和:は〜い!!

○○:さくら。

さくら:なに?

ポンポン

○○:成長したね。偉いぞ。

さくら:.....////う...うんっ!///

翌日の放課後。
帰り道。

○○:あれ?梅澤さん。

橋のベンチに座って遠くを眺めてる梅澤さんを見つける。

美波:ん?あんた.....?!

○○に気が付いた。

○○:あ、どうも。

美波:何しに来たの?

○○:別に帰っり途中なだけ。

美波:あっそ。

○○:...........

○○は美波の近くに座った。

○○:.....風磨から全部聞いた。梅澤さんと岩本さんって元々仲良かったんだね。

美波:あいつ、なに勝手に喋ってんだよ((ボソッ

○○:梅澤さん、ある人に憧れてヤンキーになったんだって?その人、そんなに凄いの?

美波:当たり前だろ。喧嘩は強いし何より美人だし仲間思いで他のヤンキーとは違って弱いものいじめはしないんだよ。で、こんな私でも助けてくれた。私の憧れのひと。

○○:ふふふっ

美波:なに?

○○:梅澤さん、その人のこと喋ると自然と笑顔になってるね?いつもは怖い顔つきしてるのに。

美波:....あんたに関係ないでしょ、

○○:確かに関係ないな。でも、ほっとけねぇんだよ。

美波:ほっとけない?

○○:俺の姉、梅澤さんみたいにヤンキーなんだ。喧嘩は強いし、姉弟想いだし、ほんとにすげぇやつなんだ。でも、世の中喧嘩すれば全部丸く収まると思ったら大間違いだぞ。それで、もし命を落としてもな。

美波:え.......?それって、どういうっ...!!!

「ちょっと、離しなさいよ!!」
「いいじゃないか!」
「ちょっと来いよ!」
「ちょっと!離してっ!」

その時、橋の下の河川敷で声がした。

美波:ん?美月?!

○○:え...?あの人って...あ!梅澤さんの隣にいた人!((ボソッ

河川敷で美月と男3~4人に囲まれていた。

美波:.....あいつらって、ナンバーズ!

○○:ナンバーズ?

美波:この街のナンバーワンの強さのグループ、ナンバーズ。

○○:.....助けに行かなきゃ!

パッ!

○○:なにすんだよ。

○○が助けに行くと美波が○○の腕を掴み止めた。

美波:あんたじゃ無理よ。勝てない。

○○:...無理かどうかなんてやってみなければわかんないだろうがっ...!!!

○○は美波の手を追い払って美月を助けに行った。

美波:......

​───────

美波:うぇーん......

??:どうしたの?

美波:助けに行きたいけど無理.....

??:無理かどうかなんてやってみないと分からないでしょうが。ここで助けなかったら二度と後悔するよ?

美波:.....

to be continued…


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