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#箕輪飲み ③ 修羅場の数が人を分厚くする

*これは静岡での箕輪さんの講演会後に開かれた、打ち上げの飲み会の様子を書き起こしたものです。数回に渡ってお送り致します!


(「価値主義になろうと何になろうと、結局勝つやつって、同じ人間として強いやつなんだよね。」というお話を受けて。)

帆南:その人間の強さっていうのは、どうしたら身につくんですか?

箕輪:修羅場の数じゃない?修羅場でしょ、分厚くなるでしょ。

帆南:講演会での高校の話とか伺うと、もう高校時代から分厚くて、全然違う!と思いまして。

箕輪:うん、ほんとにね、修羅場の数だと思う。「死ぬ!」って経験何回しているかだと思うよ。

彰:長くないですか?箕輪さんの場合、修羅場が。

箕輪:だって俺、高校の学園祭の時いきがってて。ウチの高校を退学した不良が地元の不良を連れてきて、学園祭を練り歩くっていうことがあったの。で、俺まじむかつくなと思って。あ、俺クレープ屋やってたんだけど。

一同:かわいい〜〜〜〜!

箕輪:さっき高校の友達も言ってたんだけど、俺は一番面白いヤツって認定はされてたんだけど、壇上とかに立つのは嫌いだったから、もう単純にクレープ屋とかやってたのよ。

で、その不良たちがもう終わってんのに「クレープある?」って来て。「ない」って言ったらすげーガンつけてきて。

佑介:「なんでねえんだよ!」みたいな。

箕輪:で、そのあとそいつら帰ったんだけど、これ俺の悪いところなんだけど、なんかね〜、扉を思いっきり蹴っちゃったの。ドーンって。

佑介:え、箕輪さんが?

箕輪:俺が。

店員として最低なんだけど。そしたらあいつら戻ってきて。でも俺はその時の持論として「ヤンキーよりちゃんと部活やってるやつのほうが強い」みたいなのがあって。戻ってきて「よし来いよ!」って思ってたら、一瞬でやられた。

信じらんないよ!あいつらの強さ。超ーーー強い!

すぐもう「あぁごめんなさい…。」って。いや、本当に強い。何あの強さ。
ワイシャツのボタンが取れるとかあるけど、ここ(脇から裾まで)が裂けたからね!

彰:サイドが!

箕輪:一瞬で!で、バーンって胸ぐら掴まれて地面に叩きつけられて、全部裂けて。

俺もう殴られると思って、こうやって「すみません!ごめんなさい!もう俺、ほんと、すみませんでした、クレープ焼きます…。」みたいな。

もうそのヤンキーたちが「こいつどう落とし前つけるか、殺すしかねえな」ってなった時、ヤンキーを抑えてきたっていう先生が、たまたま通ったの。で、救ってもらって。

美帆:ツイてる!

箕輪:でも翌日から一ヶ月くらいずっとバイクで校門でブゥンブゥンって「箕輪出せ!!」ってやり始めてた。

でもヤンキーって真面目だから、その登校時間に合わせてくるんだけど、俺遅刻してたからなかなか出会わなくて。

佑介:ヤンキー真面目説!

箕輪:「箕輪全然こねえ!」「こいつこの学校いんのか!?」疑惑みたいな。

でも、大学の時も高円寺の和民の階段で飲んでたの。

佑介:か、階段…?

箕輪:その階段を通ろうとした不良に「邪魔だよ!」って言われたの。そしたら、俺か友達かが「まあまあ、バカだからほっとけよ、偏差値低いんだからあいつら」って言って。ほら、言いそうじゃん俺。

帆南:言いそうです(笑)

箕輪:それでまあ飲んで普通に楽しく帰ろうとしたら、30人くらいの不良が和民の前にブゥンブゥンブゥン!って、地元のやつ全員集合してたのよ。

美帆:こわい!

箕輪:で、俺も高校の時の話を全然忘れてて、俺そのとき体鍛えてたから勝てると思ったの。で、「おーし、来い!こいこい!」ってやったら、一瞬でこう首絞められて叩きつけられて、もう「オッケーオッケー」ってなって。

「お前どう落としまえつけるんだ」ってまたなって、その時は「公園に埋める」って話になったの。

彰:お洒落なところですよね?

箕輪:いやもう不良がやばいから、メリケンサックとか持ってんの。

彰:ガチだ!

箕輪:ガチガチ。あ、これ殺されるわって思って。「こいつ公園に埋めるから」ってなって、「穴を自分で掘れ」って言われて。

佑介:自分が埋まる穴を!

箕輪:まあ別にいいけど、っていうか横ならいいけど、縦だったら結構しんどいぞ、どっちかな、って思って。

土砂降りだったんだけど、公園に連れていかれて、そこで土下座させられて。まず坊主にするみたいになって下のやつがバリカン買いに行ってた。でも俺と一緒にその目にあってたやつがいきなり大声出して、大声で謝り出したの。「すいませんでしたーーー!!!」みたいな。俺はそれすぐに察して、なるほど、と。それでポリスを呼ぶ作戦ね、と思って。

俺も「すいませんでしたー!!!」って言ったら不良が「お前らやめろよ!」ってなったんだけど、でも本当にポリスが来て。「またお前らか」みたいな。要は悪い不良なのよ。

佑介:警察からしたら顔なじみなんですね。

箕輪:そう。っていうのとかまあ、この前話したけど、イタリアで高校の時一人で旅行して、パスポートなくして空港でずっと寝泊りしてたとか、要はそういうのをどれくらい経てきてるか対決だよね。

彰:わ、すごい。戻ってきました。

箕輪:ようはさ、松浦さんとかが強いのも地獄みたいなことを何回体験するかだよね。

帆南:命を脅かすレベルの。

箕輪:でそう思うとぶっちゃけ、営業マンとしてなんかもめてもさ、あん時に比べればしょぼいって思うもん。

あん時ほんと死ぬと思ったもん、って思うと、もしクレームとか来ても、「へ?」みたいな。「別に?」みたいな。でもみんなサポートしてくれるの。応援してくれるの。

あと俺、「意外とイイやつ」っていうは抑えてる。トイレとかで会うと意外と恥ずかしそう、みたいな。

彰:実績と感情の両方が大事と。

箕輪:まさにそれ。行動心理学だよね。経営者は、実績出してるやつを絶対切りたくない。どんだけそいつが社内で摩擦を起こしてても。


でも逆に社内のやつは実績なんてまさに嫌で、感情だからね。


④に続きます。

***

ライター・編集 齊藤帆南


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