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夫の欲しかった女の子は3人目で産まれた。


小1だった長男が娘がもうすぐ1歳になる頃に


大きな怪我をして1ヶ月半学校を休んだのだ。


まだおっぱいの娘と4歳の次男がいたから


病院の付き添いは夫がして


夫は病院から会社に通っていた。


大きな手術をしリハビリは半年以上かかった。


この間の娘の成長を覚えていない。


ビデオと母子手帳に記録が残っているが


私の記憶に残っていないのだ。


だから息子たちとは違う何かをしようと思った。


息子たちは男の子だし大きくなったら


親とはあまり喋らないかなと思って、


そうだ!娘は黒柳徹子ばりにおしゃべりな


女の子に育てようと思った。


娘が話し始めたら何をしていても


必ず聞く様にしようと決めたのだ。


具合が悪かろうが揚げ物をしていようが、


その時その時のやり方で話したいだけ話させた。


とは言え


あまりお喋りな方ではなかった娘は


中々徹子にはならない。でもやめなかった。


いつか話し始めるだろうと


ついにその時はやってきた。


小3の途中から始まったのだ。


小学校の保護者会に行った時に


〇〇ちゃん面白いんだってねと言われたのだ。


その後も同じようなことを何度も言われ


娘にねえ面白いんだって?と聞いてみると、


娘は学校でダイナマイト四国のモノマネを


していたのだ。


ダイナマイト四国!ガキ使だ!


この話を聞いた日を境に学校から帰ってくると


朝から起こったことをまどろっこしい話し方で


話すようになったのだ。


彼女のお喋り人生の始まりだ。


写真は娘が高校生の時にふたりで泊まった
プリンスホテルのプールで






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