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日光のルーツを巡る旅(2)

前回は、勝道上人が神橋を渡ったところまでのお話でした。
では、その続き。

四本龍寺(しほんりゅうじ)

766年、勝道は、大谷川を渡って対岸に仮の庵を結び、近くに寺を建立。
当時、紫雲龍寺と呼ばれた四本龍寺、まさに日光山発祥の地です。

四本龍寺 三重塔
四本龍寺 御朱印


紫雲石(しうんせき)

境内の石に勝道が礼拝していると、紫色の雲が立ちのぼり、男体山の方になびいたそうです。
それで、自分の行くべき先は男体山であると悟ったと。
この石が紫雲石です。

紫雲石

四神相応(ししんそうおう)

勝道は、ここが四神相応の霊地と知りました。
天を司る、青龍(東・青)、朱雀(南・赤)、白虎(西・白)、玄武(北・黒)の宿星が、この地の四隅を守っていると。
ちなみに、青龍(川)は稲荷川、朱雀(沢畔)は大谷川と稲荷川の合流点、白虎(大道)は中禅寺に向かう道)、玄武(山)は女峰山 なのです。↓

四神相応

輪王寺のルーツ

この四本龍寺が、810年に朝廷から満願寺の名を賜り、
その後、天皇家から門跡を招く皇族座主の寺となり、
時代を経て、現在の輪王寺に繋がるのです。

輪王寺 三仏堂
三仏堂 御朱印



(つづく)

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