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カフェおやじの思い出note(4)"SL大樹"

汽笛の響く夏が来る

2017年、日光鬼怒川に汽笛の響く夏が来ました。
「SL大樹」は、今や日光の大きな観光資源のひとつです。

実は、前職の時、東武鉄道が半世紀ぶりに日光鬼怒川にSLの運転を再開するプロジェクトに、数年間、関わってきました。

なぜ、観光協会が?

観光協会がなぜ?と思われるかもしれませんが、
その主な役割はこのふたつです。
・案内役の観光アテンダントの育成
・地域の歓迎ムードの醸成

SL観光アテンダント

車内のご案内役をしているのは、実は、鉄道のスタッフでなく、観光協会のスタッフなのです。
その理由は、観光列車であるSL内でいろいろな観光案内に対応し、おもてなしの向上を図るためです。

でも、アテンダントは全員未経験者。
数ヶ月のうちに、覚えなければならないことが山積み。
リアルタイムの観光情報も入手しなければなりません。
運転開始に向けて、皆頑張りました。

私は、彼女らを統括するとともに、何度か研修の担当もしました。

そして、全員見事にデビュー!
アテンダントの笑顔が旅をより楽しくできればさいわいです。

地域のおもてなし

SLに乗って、日光鬼怒川を観光してくださるお客様を、地域一体となって歓迎しようと、市民を中心に、「いっしょにロコモーション」という動きが始まりました。
やることは、決して難しいことではなく、沿線から手を振ったり、季節の花を植えたり・・・
結果的に、そんなさりげないことが、予想以上にお客様の心を揺さぶることになりました。

「鉄」(笑)

私自身、いわゆる「鉄」ではありませんでした。
が、SLに関わったことをきっかけに、おもてなし列車やSLにハマり、伊予灘物語やサンライズ出雲、SL銀河、パレオエクスプレスなどなど、各地で鉄分補給をするようになってしまいました。

おじいちゃんのように

SL大樹の車両C11 207は昭和16年生まれ。80歳を超えてもガンバっているおじいちゃん。
その汽笛を聴く度に愛しくてたまりません。
ぜひ、日光鬼怒川にお越しの際は、体験してくださいね。

思い出は、まだまだ続きます。

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