おせっかい

小さな鍋に水を汲んで
お湯になるのを待ってた
ぷくぷくと泡がたってきて、その泡が大きくなってきて
どうしてか火を弱くしたんだ

誰かが何かうまく伝えられなくて
口をつぐんで目も背けてしまったのを
その時、じっと見ていた
もうそれは過去のことのように話すけれど
残された方はどうだろうか?

このまま何も起こらない
見かけ上はただ汲まれた水かもしれない

誰かがその名前を口にする度に
ざわめく心が静まるのを待つのだろうか
何度も、何度も

それで、私はそっと鍋を火からおろして
熱い紅茶を淹れる
少し話をしよう、あの日のことを私が知る限りで
この先もずっと続く毎日をこのままでは過ごせないから


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