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アップデートする地方のワーママたちと変化しない地方の働き方の狭間

広島県の転出超過数が全国最多になりました。しかも3年連続。
広島県民の一人として、ブルーカラー王国で顕在化していない問題
放置されている問題が多々あると感じています。
その一つは 働き方です。


私は、地方で働くワーママの一人です。

親の仕事の都合で政令指定都市を転々として生活した後、都市部で学生時代を過ごしました。大学卒業後はいわゆるエンタメ企業に就職しました。
結婚して子どもが生まれても、仕事を続けることはあたりまえ。
産育休後は復職して時短勤務をしている女性社員が多くいました。
子どもを3人育てながら部長職を務める方もいて、将来のキャリアにも期待が持てました。

都市大企業と地方 埋まらない働き方の格差



しかし、パートナーと一緒に過ごすために仕方なく地方で転職してからというもの、”地域格差”を感じ続けてきました。
いつかは埋まると思っていた格差。

転職入社した時は産育休の実績がゼロだった企業も産休、育休(1年未満の条件付き)、時短勤務(条件付き)・・と段階を経てきましたが
コロナが流行している間に、私が昔務めていた企業は、ほぼ完全フルリモート勤務に。子育てしている社員は時短勤務、フレックスを駆使して仕事をこなし、メタバース空間で社員とコミュニケーションと取りながら仕事をしていました。異次元すぎ。
10年を経て、格差の溝は埋まらないレベルになってしまいました。

働きかたの狭さからキャリアの溝へ

地方では、フル出社、工場現場と同じ時間働かなければならず、学童の時間は以前のまま。山間部の学校も園も移動時間の壁があり、お迎えの時間に間に合わず親の支援も受けられない女性は、フルタイム働けないことを理由に罪悪感を背負わされて正社員の座を自ら降り非正規になることを既定路線にされています。
非正規になっても元正社員だと、経験年数から成果を出すことは当たり前。業務に向上心をもつことを当たり前だと思われていますが、向上しても待遇はさほど上がらないと分かっています。給与が下がると自己投資も控えなければなりません。さらに近年は外国人労働者と仕事の場所取り合戦も加わりました。

私は、仕事が好きで、自分のスキルやキャリアを磨きたいと思っています。
しかし、地方で働くワーママとして、様々な課題に直面しています。

私は、仕事と家庭の両立に必死で、ストレスや疲労がたまっています。

キャリアUPは資格取得じゃない!経験こそ評価して

次に、地方では、ワーママのキャリアアップの機会が限られています。
例えば、私の勤める会社では、女性の管理職やリーダーはほとんどいません。ようやく未婚、未出産のZ世代にリーダーの機会が与えられてきたところです。ワーママの昇進機会はさらに遠のきました。キャリアアップのために10年近く使った仕事経験貯金は、いったい何だったのでしょう?

また、地方では、専門的な研修やセミナーなどの教育機会が少なく、自己啓発やスキルアップのためには、都市部に出向く必要があります。
キャリアコンサルタント試験を始め、各種試験を受けるために、高速バスと新幹線に乗って何度も往復しています。

転職のために看護師やWEB系のスキルアップのためリカレントする人もたくさんいますが、異業種異業界への転職はハードルが高く、医療系は拘束時間が長いです。両立を考えると時間の課題は残されたまま。
なのに労働者のスキルアップを先に求めるのはキャリアを資格取得と誤解しているとしか思えません。


私は、自分の可能性や夢を諦めたくないのですが、地方で働くワーママとして、キャリアアップの道が見えません。しかし、私は、地方で働くワーママとして、諦めるつもりはありません。
私は、インターネットやSNSなどを活用して、地方と都市部のワーママたちや専門家たちとも、コミュニケーションを取ったり、学び合ったりしています。私は、地方で働くワーママたちと、自分たちの働き方や生き方をアップデートしていきたいと思っています。

地方で働くワーママたちは、変化しない地方の働き方の狭間に立たされています。
地方で働くワーママたちの声やニーズに、もっと耳を傾けてほしいと思います。
地方で働くワーママたちの働き方や生き方に、もっと理解と支援をしてほしいと思います。
地方で働くワーママたちは、地方の活性化や社会の発展に、大きく貢献できると信じています。

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