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山のあいさつ

冬になるとわたしの山登りシーズンが幕を開ける。山登りが趣味のわたしはもっぱら、300m級の山を好んで登っている。行きたいときにサッと行ける、身の丈にあった山。わたしの好きな高御位山や須磨アルプスだって300m級だけど、立派な尾根歩きやスリリングな岩場を経験できるナイスな山々だ。
体を動かしたいとき、気持ちを整理したいとき、疲れたとき…そうだ、山へ行こう。と、思う。

山登りのルールに「すれ違う人と挨拶を交わす」というのがあって、わたしも好むと好まざるとにかかわらず「こんにちは」と、口に出すことになる。そうするとなんだか嬉しくなることに気が付いた。気分が軽くなって、心がよろこぶ。
疲れている時は人から言葉をかけられることに安堵し《あぁ、わたしは寂しかったんだ》と、気付くこともある。

ときたま、挨拶と一緒にあたたかいものをくれる人もいる。目には見えないけど、心がぽかぽかするあたたかい何かを。ただの挨拶なのに、それだけでもう心が嬉しさと喜びでいっぱいになる。いっぱいになって溢れて、ほんとうにありがとうと涙が流れる時もある。

たかが挨拶、されど…。
わたしも、そんなふうになりたいと思っている。


山頂への道すがらに、切り株de生け花を発見

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