見出し画像

第1章繊維原料編 2.再生繊維2

キュプラ

 キュプラは銅アンモニア法によって製造された再生繊維。原料はコットンリンターまたは高純度木材パルプ。コットンリンターとはコットンボールの中にある種の回りの産毛のことで、このコットンリンターだけを使用して旭化成が製造しているキュプラは「ベンベルグ」という商標で広く知られています。

コットンリンターの部位は下図で確認ください。

出典:https://www.asahi-kasei.co.jp/fibers/bemberg/what/materials.html

 キュプラの用途は主に高級アウターの裏地。滑りがよく、静電気が起きにくいので高級裏地として広く認知されている。逆に安物のジャケットやコートの裏地には、ポリエステルが使用されることになります。もちろんデメリットは静電気。しかし、強度はポリエステルの方が上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?