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第1章繊維原料編 2.再生繊維1

原料に植物の天然素材を用い、特殊な溶剤で植物繊維を形作っている高分子=セルロースを化学的に取り出し、再構成した繊維。なので再生繊維と呼びます。下記のようにカタカナの名前で一見合成繊維の様ですが、石油由来の合成物質は一切含まれていない、植物性の繊維。よって、コットンや麻と同じ染料でよく染まります。

レーヨン、ポリノジック

コットンや麻と同じ植物性の繊維と云ってよく、同様の染料で染まる吸水性も良好。ただし、水に濡れると弱くなる性質があり洗濯で破れる危険度は綿や麻より高い。ポリノジックは原料がより高品質のパルプを使用し製造方法も改良したレーヨンで強度が向上しています。

精製セルロース

市場ではテンセルとかリヨセルとかの商品名で知られています。セルロースを分解せず、ざっくりいうと長い繊維状のセルロースのまま再合成して作られた繊維。物性としてはレーヨンより断然固いです。よって、縫製後にウォッシュ加工をしてほぐらせて着用することが多いです。その際発生する毛羽は「味」として理解されています。洗濯やクリーニングの際、毛羽立ちが多くなっても責任を負うようなことになりません。




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