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第1章繊維原料編 1.天然繊維〜1-2動物繊維 獣毛2

カシミヤ

 カシミヤ山羊からとるソフトで柔らかい繊維。冬の高級肌着からセーター、スーツ、コートなどに使われる。高価であること、耐久性に欠けること、毛玉になりやすいこと等から、ウールを混用することが多い。また、シルクやコットンと混用することもある。 カシミヤ山羊の表面に現れる毛は固く剛毛。この毛が混ざってしまうとチクチクしてしまう。この毛は通常、さし毛と称し、ジャケットの芯地等の原料となる。
中国製でよく問題になるのが、カシミヤ混素材で表示と実際の混率が異なるケース。染色で染め分けるとかDNA鑑定ができるわけではないので、どれだけの混率かを調べてる唯一の方法が顕微鏡をのぞきながらの分別。ベテランの検査員が顕微鏡を覗きながら、これはウールこれはカシミヤとピンセットで一本一本拾い上げて分別し、その重量比で混率を検査する。


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