卍固め

私的プロレス技名鑑①卍固め

ヨガのポーズで三角のポーズを描いて、そこで卍固めの話をしたので、今回は卍固めの登場です。卍固めとは、もともとヨーロッパで、グレイプヴァイン・ストレッチ (Grapevine stretch)と呼ばれていたストレッチ技で、 メキシコのルチャリブレでも古典的なジャベの一種として存在しています。向こうではセラヘーラとも呼ばれています。

日本では1968年にアントニオ猪木さんが初公開されました。日本で英名として一般的に通っている「オクトパスホールド」は、日本プロレスのレフェリーだった沖識名さんの命名によるものです。

後にこの技が猪木さんの代名詞となるにつれて、技名の一般公募が日本プロレスの中継局であった日本テレビ「日本プロレス中継」を通じて行われ、技を掛けている様子が漢字の「卍」に似ていたことから卍固めが新たな技名となっています。

実は今年CSの日テレG+で放送された日本プロレス時代の映像で、この卍固めの公募に関するVTRが放送されています。グレイプヴァインというのはブドウの蔓という意味で、蔓が絡みつくようなイメージで名前がついたのでしょう。

ただ、私的には必殺技感としては卍固めや、別名のアントニオスペシャルの方がしっくりきますね。ちなみに現在では軽量であるほど完成した際の姿が美しいことから、ジュニアヘビー級のレスラーや女子プロレスラーに使い手が多い技となっています。

代表的な例としては、現在アメリカのWWEで活躍中のASUKA選手は、日本にいた時から卍固めを使用していました。

日本人以外ですと、鈴木軍のザック・セイバージュニア選手が有名な使い手です。ただ、ザック選手の卍固めは本当にブドウの蔓のように絡みつくので、卍固めというよりは、グレイプヴァイン・ストレッチといった方がしっくりくるのかもしれませんね。

絵を描くことを続けられるのは、こうした自分の「好き」を自由にぶちこめるからで、文章では表現できない部分も明確にできるので、きついけど楽しい作業です。不定期にはなりますが、ヨガだけでなくプロレス技も折をみて描いていこうと思います。

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両親2人の介護を一人でやってます。プロレスブログ「せかぷろ」&YouTube「チャンネルせかぷろ」主宰。現在ステージ2の悪性リンパ腫と格闘中。