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「リクルート社員の言葉 Part.1」 臨床心理士への随録 心理学

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」リクルート創業者の江副浩正さんの言葉はあまりにも有名で、私も困難にぶつかった時などはこの言葉を胸に唱えて、自らを奮い立たせていました。

近年は企業にメンタルヘルスへの取り組みが課せられるようになってきました。例えば2015年から義務化されたストレスチェック制度などですね。このような風潮がなかった時代でも、リクルートは潜在的に(意図的だったのかな)社員に過剰なストレスがかからない職場つくりをしていたと思います。

私が一番大きく感じていたのは、江副さんのこの言葉に琴線がふれる社員が多かった、ということでしょうか。少なくとも私の周りにはそういう方々がたくさんいらっしゃいました。互いの違いを認めつつ共感できる部分を持つ仲間と一緒にいれば、自己肯定感が高まり、安心感をもって仕事に取り組めます。どんな人物を採用するかが企業のメンタルヘルス対策の一次予防のひとつであるということを実践していたのです。

前置きが長くなりましたが、今日はそんな職場のみなさんからもらった私的金言をいくつか紹介いたします。江副さんの言葉だけではなく、身近にいる先輩方からも、心に刺さり、そして心に残る多くの言葉がありました。

「世の中に面白い仕事なんてない、仕事を面白がれる人間かどうかだけだ。」

私は26歳でリクルートに転職入社しており、新卒で1年半勤めた前職では仕事を面白いと感じたことはありませんでした。面白い仕事ならもっと頑張れるのにと思いながら、賃金のために心を押し殺しながら取り組んでいました。

ガツンと頭を殴られたような衝撃でした。自分次第なんだ、と。

それからは目の前の仕事をどうしたら面白がれるかを考えるようになりました。分析した結果、私の場合は、扱う商材が誰に喜ばれているのか、世の中でどう役に立っているのか実感することが重要であることがわかりました。エンドユーザーからのクチコミやクライエントとの商談を通じて、だんだんと仕事が面白いと感じられるようになりました。

考え方を変えるだけで、こんなにも仕事の見え方が変わるものかと驚きました。


※「リクルート社員の言葉(2/2)」臨床心理士への随録 心理学 へ続く