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来る入学式によせて|臨床心理士への随録 心理学

2018年4月7日、大学院 修士課程 臨床心理学専攻 の入学式が、同大学のキャンパスにて行われます。

高校生の頃からずっといつも自分の片隅にあった臨床心理の世界。いよいよ腰を据えて取り組む時がきました。意気込みすぎると空回りしやすくなるのは経験上わかっているつもりですが、二年しかない時間を前のめりに丁寧に濃密に過ごしていきたいと思います。

大学生の夏に参加したサッカー大会で、他チームの選手が試合中にミスをした仲間に対して「大丈夫!次は上手くいく!人生に無駄はないぞ笑」と冗談混じりにかけていた言葉が、何故か今でも私の心に大きく留まっています。その理由はおそらく3つで、言葉の意味そのものから受けた感銘、この状況で人生訓を持ち出したセンス、そしてもうひとつは、当人にとっては冗談でも、必ずしも同じ調子や意味合いで伝わる訳ではないということ。

臨床心理士の仕事は対話を含む人とのコミュニケーションをベースに、そこに心理療法などの専門技術をかけ合わせて行う対人援助です。自分の行動・姿勢・言葉が周囲に与える影響について、今一度しっかり意識しようと思います。

人生に無駄はない。その通りだなと。

25歳で挑んだ臨床心理士指定大学院受験は失敗したけど、そこから41歳までの16年間の経験が糧となり、今があります。当時は失敗だと思ったけど、今思えば決して失敗ではない。どの位置から見るかでその結果の評価は変わるのです。

これまでに培ったすべての知見を活用し、今できる目の前のことに謙虚に全力で当たろうと考えています。