お行儀の良い野球観戦って面白いの?

お昼ご飯を食べながらテレビでも...とザッピングしていたら高校野球中継をやっていた。そうだ、夏の高校野球が始まったんだっけ。

こちらはエアコンで冷えた部屋のなか、テレビの向こうでは灼熱地獄(たぶん〜)のなか、高校生たちが熱闘を繰り広げている(と定番の言い回しを使ってみた:笑)。
もちろん、それなりに訓練されているのだろうけれど、すごい気力体力だなあと感心する。

そしてこのところプレイしている選手たちよりもっと気になる存在がいる。バックネット裏で観戦している、お行儀のよい少年たちだ。

一列になった少年たち。背筋を伸ばし、両手は膝の上のせている。
仏像のようにすらみえる(おおげさかな、あはは)。

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このバックネット裏の席、2016年に創設された「ドリームシート」という子供向けの席だそう。設立意図はこういうことらしい↓

日本高校野球連盟は、ドリームシート創設の目的を「少子化の影響などで少年野球人口が減少している。子供たちが臨場感あふれるバックネット裏で間近に高校野球を観戦することでいっそう野球に興味を持ってもらい、野球振興に寄与すること」と説明している。


私が気になったのはこの「お行儀の良い観戦」のしかただ。なにしろ、おとなーしく座っている。おそらく、なにかルールがあるのだろうと思って検索したら、こんなツイートがあった。

ピース✖︎
大声✖︎
素晴らしいプレーには拍手
食事✖︎、飲み物◯
トイレにはみんなでは行かない

さすがに飲み物は○がついている。

こんな席で観戦するのは得難い経験だ。だから、それなりのマナーは求められるだろう。またドリームシートの前列のほうはテレビに映る。だからなおのこと、お行儀がよくなるのだろう。

それにしても(春の選抜はともかく)真夏にこれはしんどいだろうなあと思う。いくら飲み物を飲んでいいとはいえ。

去年か、一昨年だったか、たまたま見ていた夏の高校野球で、ドリームシートに最前に座っていた少年が首をうなだれているのが写っていた。
その子に実際に何が起きていたのかは私は全く知らない。けれど、あんな暑いところに黙ってじっとしていたら気分が悪くなるのも無理はないだろうなあと思う。

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大リーグだと7回の裏に入るときに 7th innings stretchという時間がある。立ち上がって観客みんなで「take me out to the ballgame」という歌を歌う。「stretch」(ストレッチ)つまりは身体を伸ばす時間だ。

 take me out to the ballgame の歌♪


野球はサッカーと違って試合時間も長い。短期集中観戦ではないスポーツだ。一箇所にじっと座っているのは結構辛い。

長時間なのだから、どこかゆるくないとやっていられない。立ったり座ったり。おしゃべりしたり、プレイについてにわか評論家のように批評したり。
というか、そういう観戦ができるところが、野球の面白いところだと思うのだけどね。

もともと野球が好きな子たちが来るのだもの、それなりに見所はちゃんとわかっているだろう。
脚をぶらぶらしててもいい、友達と喋りながらでもいい。そんな緩やかさがあったほうが、むしろリラックスして「みどころ」に集中できるんじゃないのかなあと思った。

まあ、私が知らないだけで、もっとゆるゆると観戦している子供たちもいたのかもしれない。テレビに映っていない時間(回が変わる時など)は、もっとふざけているのかもしれない。そうであってほしいなあと思う。

いずれにしても、
あの子たちにとって、忘れられない、楽しい夏でありますように。
いつか大人になったとき、
「あの時楽しかったね」と言えるような夏でありますように。

今日はココロのお話はおやすみでした。


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