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Code for Nerima多言語カフェ#002

4月2回目の開催となったCode for Nerima多言語カフェ。今回も30名近い参加者でこのままだと場所を大きくしなきゃいけないありがたい課題がでてきそうです。

多言語カフェと言うと「英会話?」と思う人もいるかもしれませんが、Code for Nerima多言語カフェは「音声言語、手話、筆談、アプリ」などコミュニケーションをすると言う目的に対していろんな手段を考えながら楽しむ企画です。

自分ができること、してほしいことは積極的にいいましょう
Don't hesitate to tell others
what you want them to do, as well as what you can do.

自分で頑張る勉強ではなく人に積極的に頼るコミュニケーションを身につける(慣れる)のが目的です。

さて、今回も日本人、外国人、視聴覚障害者など様々なコミュニケーション方法を持った人が集まりました。いろいろおもしろいシーンがたくさんありましたのでピックアップしていきたいと思います。

グループ分けはトランプを配って同じ番号で集まります。ここからすでにスタートをしています。番号を叫んでも言葉が通じなかったり耳が聴こえなかったりすると同じ数字のメンバーに巡り会えません。慣れるまではグループ分けにもちょっと時間がかかりますが慣れてくると自然と見つけやすくなっていきます。

なんと言っても今回のキーマンはチュニジア人のろう者の方です。奥様が日本人で日本手話ができます。言語はアラビア語とフランス語が読み書きできるということでさあどうしよう?ということになります。つまり一番有効な「筆談」と言う手段が使えなくなります。こういうときは翻訳アプリがとても有効で、見ているとこの方が中心になって翻訳アプリの使い方をアシストし英語と日本語のコミュニケーションも橋渡していました。

自己紹介もこんな感じでできます。人に積極的に頼るコミュニケーションにおいてはアプリの活用はとても有効です。

「筆談」と言う手段はとてもユニバーサルな方法です。文字だけではなくイラストや雰囲気で伝えることができます。ですが、視覚障害を持った方にはその方法が使えなくなります。今回の多言語カフェでは追加ルールとして「アイマスク、耳栓」を用意しました。

最年少の参加者の女の子ちゃん、みんなから大人気です。しかも彼女は手話がペラペラ。いろんなことにチャレンジをしていました。全員日本人のグループになったときに目隠しを、そして左のピンク色のシャツを着た男性は耳栓をして筆談のみで行っています。そうなると残った右の女性は二人の橋渡しをすることになります。目隠しや耳栓をすることでいかに普段それらに頼ってコミュニケーションをしているかを実感することもできます。

また目隠しをすると誰が喋っているかを音声だけで確認しなければいけません。喋る前に回りに誰がいてこれから誰が喋るのかを伝える必要があります。気がついたら目隠しをしている人の周り誰もいないのに目隠ししてる人が喋ってるなんてこともあったり。実は視覚障害者の方はよくそう言うシチュエーションになることがあり「こないだエアーで喋ってた」なんてことをよく冗談で言ってたりします(笑)。

こちらはたまたま全員「手話」のグループ。あえて一人が目隠しをして手話を触って読み取る方法にトライしています。実はこれは「触手話(しょくしゅわ)」と言って盲ろう者(視覚と聴覚に障害をお持ちの方)の方が使用するコミュニケーション手段です。普段手話を使われてる方でも見るのと触るのではまったく異なるようでその状況を楽しんでいらっしゃいました。

15分のターンを5〜6回行いましたが、みなさんある程度きっかけを掴むと相手に合わせたり、そのグループで共通のコミュニケーションをセレクトしたり、通訳を名乗り出たりとだんだん会話が賑やかになってきました。

今回提出されたトピックです。みなさんそれぞれ好きなことを書いてもらいます。「点字はOKですか?」と言われたのでもちろんOKです。そしたら誰かがそれに振り仮名を付けてましたね(笑)

Code for Nerimaのメンバーのさやかちゃん、彼女は大学で書道を専攻していて多言語カフェのタイトルを書いてきてくれました。これには中国人の方が「すごい素敵!」と感動されてましたね。次回から多言語カフェはこれを掲げておきたいと思います。

5月も6月も月2回開催します。Facebookページやホームページでお知らせしますのでぜひ一度多様なコミュニケーションの世界を体験しに来てみてください。お待ちしております!

懇親会は多言語カフェの雰囲気をそのまま延長した感じで楽しかったです。

(青木秀仁)

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