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長谷川貞夫さん「視覚障害者と電気の繋がり」

このnoteは長谷川貞夫さんがFacebookに投稿された文章ををまとめたものです。

1.視覚障害者と電気の繋がりとして、前回の話は磁気テープによる録音の事でした。今回はその電気による、電気信号を使うとどのようになるか、についてお話しします。電気信号ですから、小文字のbit『ビット』で表現します。点字は6点ですので、6bitの符号体系になります。

2.私はこの6bitの符号で、日本語の漢字を含む符号体系を作りました。これが、6点漢字体系です。

3.『この文章は電気計算機を用い、点字から直接かいた最初のものです。』
これが、点字の符号体系で漢字を含む日本語を書いた最初の文章でした。
この処理を行ったコンピュータは1974年頃、国立国会図書館にあった、HITAC−8400というコンピュータでした。

4.このHITAC−8400を使えたのは、私が国会図書館長と話す機会があり、その時話の合間に国会図書館のコンピュータを使わせて欲しいとお願いしたら、それが認められたのです。プログラマーは、東京大学点訳クラブ『点有会』の辻畑好秀さんでした。国会図書館の電子計算課長が、高橋徳太郎と言う方でこの方が同席していました。

5.高橋徳太郎さんは昔の高等師範学校附属中学の出身、つまり現在で言えば筑波大学附属高等学校の出身でした。私が筑波大の附属盲学校の教員であったと言う事も私に好意を寄せて下さったように思えます。

6.コンピュータの利用は、国会図書館の為の作業を行わない土曜日ということになっていました。それで辻畑さんは土曜日の丸1日をHITAC−8400を独占して使う事が出来ました。当時のプログラムは、FORTRANあるいはCOBOLが使われていました。ところが、大学4年を卒業して日立に入社していた辻畑さんは、当時まだ開発中のPL /1(ピーエルワン)を用いていました。

7.1969年にアポロ計画で月面に足を下ろしたアームストロング船長が『一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩だ』と言いました。
私は『この文章は電子計算機を用い.....』の文は、視覚障害者にとってはこのアームストロング船長の話と同じだと考えたいです。つまり、現在視覚障害者の多くが高知システム開発のPC−Talkerを用いていますが、このシステムは国会図書館で書いた文章の延長線上の物だからです。

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