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Code for Nerima多言語カフェ #007

7月6日(土・夜)、多言語カフェが開催されました。4月からはじめてもう7回目。7月までは月に2回開催して多くの人に知ってもらおうとがんばっています!

今回もたくさんの方にご参加いただきました。バランスとしては聴こえない方を含め手話を使われる方が半分くらいを占めるという「視覚言語」が優勢な回となりました。(外国人の方の参加は今回なかったです)

ではそれぞれグループを見ていきましょう。

こちらは聴覚障害者の方が2名、手話が出来る方が3名ということで最初「筆談と手話」という視覚優位でコミュニケーションを取ってましたが、空からひらひらと「アイマスク」が落ちてきました(笑)。これで一気にバランスが変わります。目隠しをしている方の喋ってる内容をどう伝えるか。音声認識アプリを使ってみたり、手話で通訳をしてみたり、工夫されていました。こういう状況はもしかしたら災害時などは起こりうる組み合わせです。多言語カフェはいろんなシチュエーションを実験できる場でもありますので、積極的にトライしてみていただいきたいですね。

こちら、また目隠しの活用ですが耳が聴こえないメンバーが目隠しをしてみました。おそらく最高レベルの難易度で思わず「ゲームオーバー」と(笑)。

見えなくて聴こえないケースは「盲ろう者」と言う障害者の方になります。まさにその状態になったときに「どうしたら伝えれるか?」を考えてみます。

一般的には「触手話(しょくしゅわ)」や「指点字」といった方法が取られますがそれ自体をマスターしている人も少ないと聞きます(それぞれ調べてみてください)。では手のひらに文字を書いて伝えてみます。書くスピードや文字と文字の間隔など集中するとわかってきます。情報量は少ないですが、短い文章なら伝えることができました。読み取りは慣れもあると感じました。こうした実験も多言語カフェならではです。

全員手話のグループができました。そこであえて「手話禁止」と言うルールを設けてたようです。実は聴覚障害者の多くの方は手話ができません。手話も語学なのでマスターするには勉強しなければならず、大人になってから耳が聞こえなくなったり加齢で難聴になったかたが自然と手話ができるようになるわけではないのです。筆談やスマートフォンのメモ帳などを使って意思疎通を図っていました。手話がでる聴覚障害者とできない聴覚障害者間のコミュニケーションもとても大事な課題です。

さて、今回の主役はこの女の子ちゃん。ご両親が聴覚障害者なので自宅の第一言語は「手話」です。皆さん、同じグループになったら手話を教わっていましたね。この女の子ちゃん、英語も学校で習っていて少し話せるというマルチっぷり。今後の活躍に期待ですよね。

さて、次回は7月27日(土・夜)です。また皆さんのご参加をお待ちしております!

(青木秀仁)

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