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教職学協働でものづくり

執筆者:山崎拓哉(宮城大学学務課)

こんにちは。宮城大学の山崎です。中途入職 4 年目の 32 歳の学務課所属の若手職員です。
今年3件目の投稿になり、連投失礼します。ブレずに小ネタを投稿しますので、よろしければお付き合いください!

「山﨑さん、これどうやってつくったの?」
と看護学群の先生に声をかけてもらったのが始まり。

ちょうど新しい授業評価アンケート結果可視化ツールを開発し、全学展開したところで、
そのアンケート結果を見て教員が学生へのFBを投稿する補完ツールとしてMicrosoft formsを組み合わせて使ったものを見たらしい。

卒業研究でアンケート「新型コロナウイルス感染時の症状について」を実施することになり、今まで紙だったものを電子にして、かつ得られる調査結果の質も回答率も確保したいとのこと。

まず学生に紙の設問をformsで作ってみてと伝えたところ、
何と設問数が130超え。。。絶対回答したくない笑

そこで最低限欲しい情報を洗い出し、まずは回答者の属性(匿名)と1回でも感染した時の情報を得られるようにした。

130問のforms
→以下のように3つに分解した
 ①回答者の属性・1回目感染時の症状(必須回答項目実質30程度)
 ②2回目感染時の症状(必須回答項目実質30程度)
 ③3回目感染時の症状(必須回答項目実質30程度)

これだけでも回答には不十分。
2回目感染した人がいれば、①回答後に来るサンクスメールで②に誘導、
3回目感染した人がいた場合も同様。
これにより、ばらけたformsでも途切れることなく回答へ進めることができる(?)

これでも回答するには不十分。
調査対象のほとんどが学内者であったことから、特に学生からの回答が多くもらえるよう、以下のような仕掛けを試行した。
・依頼のメールはお昼休みに送る→お昼休みは絶対にスマホを触るはず!!(?)
・リマインドは3日〜1週間に1回→メールは見逃しがち。多くても埋もれる。
・大教室や研究棟入口付近にQRコード載せたポスターを掲示
・メール文に「みなさんの貴重な時間15分ください!!」「研究成果はみなさんにも公表します!!」といった語りかけ

結果・・・
アンケート①:144、②:11、③:6 の回答を得ることができ、
1回目感染者数で考えると、感染経験のある全学生のうち半分程度集めることができた。

タイトルは大袈裟に書いてしまいましたが、今回は本学では初めて(?)職員も卒業研究に関わるということで、教職学それぞれの役割を発揮してつくりあげたという事例の照会でした。

元々私がMicrosoft365を使った電子化を進めていた中でお声がけいただいて、教員や学生にもスキルやナレッジも共有できる良い機会であったと思います。

この時期は学内でも卒研に関するアンケートの依頼が多い中でそれなりに集めることができたのは、「デジタル」の手法だけでなく、今までの経験からくる学生の心理であったり、回答してもらう仕掛けであったりを伝授して実装できたことが大きいのかなと思いました。私もですが、回答する旨味(にんじん?)が無いと中々やらないですよね。。。

引き続き教員と学生とも協力してよりよいものをつくっていければと思います。

以上のような事例を2023年12月27日(火)以降に本学ウェブサイトでも公開予定ですので、
よろしければご覧ください。

■参考文献