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個人でTwitter広告を配信してみた。その過程と体感。

改めて個人のTwitterアカウントを作り直してみたわけですが、せっかくなら色んなことトライしてみたほうが面白いわけで。好奇心赴くままに、なんとなく個人でTwitter広告を出してみることにしてみました。

もちろん広告会社出身のマーケターです。これまで仕事をするなかで散々使ってきているので、何ができて、どれくらいの効果が得られるか、頭では十分理解しています。世の中のマーケターもきっとそうでしょう。ただそれを「個人」という単位で行ってみたことがある人がどれだけいるんだろう。そして実際やってみたらどうなるんだろう。そんな疑問をただただ解消したく実際に実験をしてみることにしました。

ここにその過程と実際やってみての体感を残しておきます。自分で手を動かしてみることで、果たしてどのようなことが分かるのでしょうか。わくわく。



実験スタート。(過程をメモ)

まず、設定画面にあるtwitter広告にアクセスをしてみます。


するとシンプルな選択画面が登場。どうやらオートプロモーションという月額スタイルで広告を自動配信してくれるサービスと、通常のTwitter広告とが選択できる模様。前者の配信方式もとても興味深いものだなーと思ったので、それはそれで後ほどトライしてみたいなと思いつつ。今回はスタンダードな後者を選ぶことにしました。


そうすると、はい、こちら。「ようこそ」と歓迎される画面がでてきます。これから広告という形でtwitter社にお金をお支払するわけです。それは歓迎の1つもしてくれます。ここから始まります、ということで、国とタイムゾーンを選択して次に進みます。


次の画面。ここでもまだ「ようこそ」と歓迎してくれますね。その上で、まずは広告の配信目的を選ぶことになります。2018年4月現在で選べるのは以下の6パターンのようです。

①アプリインストール数 ②フォロワー ③ツイートのエンゲージメント ④プロモビデオ再生数 ⑤ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン ⑥アプリの起動回数

目的に応じて、配信ロジックを調整してくれるということですが、実際は何がどのくらい影響あるのかはよく分からない所。とりあえず今回は実験なので「ツイートのエンゲージメント」を選んでみることにします。


はい、すると次は「どのツイート」を広告にするかを選択する画面がでてきます。もちろんこれまでのツイートを選ばず新規に起こすこともできるようですが、今回は実験なのでとりあえず、今あるものから選択をしてみます。選択したのはこちら。

青森の高校生バンド「No title」のライブ動画。映像なので分かりやすいのと、配信ターゲットも実験してみたかったのと、純粋に鳥肌立ったので個人的に広めたいのと。複合的な要因から選んでみました。


そしていよいよターゲティングの画面です。性年代はもちろん、地域や趣味嗜好、キーワードなど、様々な単位で設定をすることができます。画面右側の配信オーディエンス量を見ながら、適切な範囲を探りつつ、設定を調整していきます。細かく対象を絞込すぎると配信量がでないし、逆に広すぎるとあまり効果もでないだろうし…。ここが効果の分かれ道になりそうですね。

今回は実験でもあるのでそこまで深く考えませんでしたが…。とりあえず、今回の投稿にシンパシーを感じやすそうな、近しい年代、出身地、音楽関心層などを選んで設定してみます。


きました。いよいよお金の話です。予算と入札方式を設定します。今回は完全に個人的な趣味でしかないので……趣味として許容できる10,000円に設定。入札タイプはとりあえず自動にしてみます。


さてあとは最終確認。これまでの設定を振り返ります。キャンペーンの日予算を決めるのもこちら。どのくらいのペースで消化をさせていくかを考えて設定する必要があります。今回はとりあえず1000円にしてみる。

さて、いよいよ配信のときが近づいてきました。どきどき。右上のキャンペーンを開始ボタンを押して、いよいよスタートだー。


と思ったら、今回は初めてだからか、お金の話を改めて確認されます。たしかによく考えればまだ決済情報も何も登録してないや。それじゃあ配信されるわけもないですからね。今回はもちろん「個人」を選択。するとクレジットカード情報を登録する画面がでてきました。やはり。そして登録がおわると、ついに……!


それっぽい画面がでてきたー!これがキャンペーンの管理画面のようです。あとは時間がきたらスタートするのみ。さてどうなることやら……。

あれ。

数時間経っても、まったく始まらない。

さすがに日予算が低すぎたかな。配信対象が狭すぎたかな。色んな仮説が頭をよぎります。とりあえず日予算3000円にしつつ、ターゲットも微調整してみます。

うーん…それでも、全く管理画面のレポートが変化しない。配信されている様子を感じることができません。いやーやっぱりTwitterさまで広告配信。個人が興味本位で使う資金では難しいのかなあと半ば諦めながら、一応試行錯誤していると、

レポートの集計日が4/1-4/3と、配信日(4/4)を含まない形で設定されていることが判明しました。

これか…。そりゃ数字でるはずがないですね…。とんだ凡ミス。(というかデフォルトでこれは罠では…?)きっと自分以外にもこの罠にハマったことがある人がいるはず。

などと思いながら改めて、集計日を直してみると…

おおおーやっぱり出てた…やっと効果がみれた…!こういうことだったのかと一安心しました。あとは効果を体感するのみ。



結果

さて、配信開始から数日が経ち、今回の配信が終了しました。結果をアナリティクスで見てみると

広告によって改めてインプレッションやエンゲージメントが大きく伸びた様子です。肌感として分かりやすい「いいね」でいうと70くらい増えたかなという印象。特に、Twitterを開くたびに知らない人から「いいね」が付く感じは、結構新鮮なものでした。個人のアカウントでも、こういう効果を得ることができるんですね。いやほんと面白い。


感想(というかやってみての体感)

個人で広告を配信してみて改めて思ったこと。それは伝えたい人に伝えたい情報を届ける手段として、この手法はとても有効だろうなと体感できたことです。

ターゲットを絞って配信することで、受け取る側にとってもハッピーな情報を渡してあげることができる。「広く告げる」かつての「広告」という概念とはは違い、情報が溢れている今だからこそ、必要な人に、必要な情報を、適切なタイミングで届けてあげることができる「デジタル世界の広告」の価値を改めて肌で感じることができました。逆にいえば、だからこそ、いつ、だれに、どういった情報を届けるかの細かい設計をする必要がある(むしろ、そうしないと意味がない)ことも学びとなりました。

こんなこと、頭では十二分に理解できていたし、マーケティングに携わる人であれば誰だって分かりきったことだと思います。それでも、実際手を動かして体感してみると、その受け止め方が全然違うなあというのが面白かった所で。何にでもトライをしてみること、今後も大切にしていこうと思います。



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