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(第13回)フランチャイズ・教材選びのポイント<前編> FC教室・教材選びの注意点

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プログラミング教育のフランチャイズ・教材会社は数十社以上に!

プログラミング教育が注目され、市場が成長していく中で、「プログラミング教室の運営ノウハウや教材を提供する」フランチャイズ(以下FC)や教材販売会社は、数十社以上存在しています。

その結果、現在の日本のプログラミング教室のFC・教材は、ほぼ全てのプログラミング言語やブロック・ロボット教材を網羅できていますので、プログラミング教育市場全体としては選択肢が拡がり、とても喜ばしい状況だといえます。

しかし、実際にプログラミング教室を開業するために、FCや教材を検討している企業や個人の方にとっては、「どのFC・教材がいいのだろう?」と迷ってしまうと思われます。

そこで、今回は「プログラミング教室のFC・教材選び」についてお伝えしたいと思います。

私ども(株)船井総合研究所の教育グループのコンサルタントは、普段はスクールや学習塾の企業様向けの経営コンサルタントをしています。

そのため加盟・導入する「プログラミング教室FC・教材の選択」についてもアドバイスをする機会が多くあります。

また、一方でFC本部の会社や教材会社の経営コンサルティングやFCシステムの診断・ビジネスモデル設計なども行っています。

つまり、プログラミング教室のFCシステムや教材を「提供する側」と「加盟して活用する側」、双方の立場でアドバイスをしているため、中立的な立場でアドバイスが可能だといえます。

私どもがこれらのFCや教材に関するコンサルティングをしている中で、常に重視している発想が、

「加盟する側・購入する側」及び、「消費者」にとって、メリットがあるかどうか

という点です。

具体的には「加盟教室の経営が順調にできるか・目的を達成できるか」、「消費者にとって満足度の高い教室か、教育効果の高い教育か」という視点になります。
この点、FC部の売上最大化や効率性を優先するFC専門のコンサルタントの方とは考え方が大きく異なる点だといえます。

こうした方針に基づいているのは、加盟教室にとっても、消費者にとっても良質なFCや教材本部は、自然とクチコミや紹介が拡がっていき、最終的には本部のブランディング・収益拡大につながるからです。

逆に本部の収益性や効率性を優先し、加盟教室や消費者を軽視したFCや教材は、一時的には拡大したとしても、急速に失速するのも過去の歴史が証明しています。

以上のような考え方・方針を私たちは持っていますので、あくまで「加盟側目線」での選び方のポイントになりますのでご注意ください。

重要に見えて、実はあまり効果に影響しないこと

それではFC・教材選びの具体的なポイントに入っていきますが、まずは「経験のない人が勘違いしてしまいやすい点」について、お伝えしたいと思います。

以下の項目は、一見フランチャイズや教材選びの際には極めて重要なポイントのように思われるかもしれません。しかし、様々な理由によって、あくまで参考程度に留めておくのがよい項目をお教えします。

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