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【鎌倉暮らし日記 #15】食べる喜びを感じる 2022.6.18


土曜日。朝。今日は午後から雨の予報だったので、朝から活動することに。

向かったのは、リニューアルオープンした定食屋さんの喜心さん。ここは朝食の名店で、ずっと行きたかったのだけどタイミングが合わず、今回のリニューアルでカフェとして生まれ変わったとのことで、早速行ってみた。

鎌倉駅西口から、西方向へ歩くこと約10分で門に到着。予約していなかったので大丈夫かな?と不安に思いながら、店員さんに話しかけると、「どうぞどうぞ〜☺️」とにこやかに店内へ案内してくれた。


"喜心"ってステキな店名。どんな思いが込められているんだろう、と考えていると、メニューと一緒に添えられた説明書きが。

「喜心」とは、
食事をつくることも、
食べることも、
そのすべてが修行であり、
生きることそのもの、
喜ぶべき尊いおこないという
禅の教えからきています
店内説明書きより

食事をつくることも、食べることも、喜ぶべき尊いおこないである、だなんて普段あまり考えないけど、そうやって丁寧に調理したり、一口一口味わって食べると、食事の楽しみも倍増するのかもしれない🍽

そんなことを考えているうちに、お料理が到着。最初に運ばれてきたのは、まるで宝石箱のように色とりどりのご飯のお供。

美しさに目を奪われていると、間もなく炊き立てのあつあつほくほく土鍋ご飯も。もっちりしていて美味しすぎる〜〜!これぞまさに日本の食卓といった感じ。

これだけでご飯1杯食べ終えてしまいそうですが、危ない危ない。メインがまだだった、と少し残しておくことに。

そして最後に運ばれてきたけんちん汁。けんちん汁は北鎌倉の建長寺が発祥の精進料理。僧侶の台所で生まれて、「建長の汁」がなまって「けんちん汁」と呼ばれるようになったとも言われている。大きめに乱切された鎌倉野菜がたっぷり入っていて、体に栄養が染み渡る。炊き立ての土鍋ご飯ともとってもよく合う。こうやって鎌倉の僧侶たちはエネルギーを蓄えていたのか、と当時の僧侶たちが食卓を囲む風景を想像しながら食べると、ほっこりする。

食いしん坊な私は、もちろんご飯をおかわり。あれ?ご飯注文したけどお供足りないな、と無茶な言い訳をしながら卵を追加注文。卵かけご飯は、濃厚な黄身と旨味たっぷりのお醤油が合わさってとても美味しかった。


食べ終えた後もカウンターでまったり。カウンターからの眺めは、これぞ鎌倉の台所といった感じ。こんなところで毎日ご飯を食べられたら幸せだろうなあ。

最後にデザートも。どんだけ食べるんだ私…🫣こちらは銀座のJÉRÔMEさんのチーズケーキ。スペインの三つ星レストランの元ヘッドシェフが監修しているそう。口溶けがよく、程よい甘さで、何度でもリピートしたくなるお味。これを食べるためにまた喜心さんに来たいとさえ思う🧀

JÉRÔME バスクチーズケーキ


帰りに、八百屋さんで青梅を購入!今年こそは梅仕事に挑戦したくて、ずっと買おうと思っていた。1キロ600円とかなりのお手頃価格。氷砂糖も買って、残すはホワイトリカー。スーパーで見つけたけど、かなり重たそうだったのでまた日を改めることにした。


それにしても、鎌倉に移り住んでから、食事を作ること、食べることがより好きになった。なぜかなって考えた時に、1番大きいのは、新鮮で美味しい食材が手に入ること。レンバイで地元の農家さんと交流しながら食材を選んで、教えてもらったレシピで調理する。“食”という行為を通して、小さな驚きや発見やワクワクが積み重なって、大きな幸せとなっている、そんな実感がある。

これからもずっと、鎌倉に住み続けたいなあ、と、食から鎌倉の良さを感じた日だった。


それではまた!

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