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【レポ】リハから打ち上げまで参加出来る狂ったライブに行ってきた/tricot「蜜着」吉祥寺WARP 2023.10.22

「蜜着」その名の通り、スタッフに扮して半日tricotに密着出来る企画である。

この「蜜着」のチケットを購入した人はリハーサルの撮影、ライブの優先入場&ライブ本番の撮影、さらには打ち上げに参加とメンバーとゼロ距離でライブを楽しめるとんでも企画である。

既に何を言っているか分からないだろうが、この話は正真正銘のノンフィクションだ。

tricotのライブに関しては音をその場で浴びたいので意識的にレポを書かないようにしているのだが、あまりにも「蜜着」の口コミが無いそうなので私が書かせていただこう。

狂った企画の概要

テーマがドキュメンタリーショーであるライブ「蜜着」では、2種類のチケットが販売される。

①蜜着チケット

リハーサルから打ち上げまで参加できるスペシャルチケット。しかもリハーサル・ライブ本番・打ち上げまで終始動画も写真も撮影可能。チケ代12,800円。特典がバグ

②通常チケット

普通にライブを見れる通常チケット。チケ代3,800円。普通チケは撮影NG。そもそもWARPのキャパが200人ぐらいなので通常チケットでも既に距離感がバグ

この狂った企画に参加出来るのが①の蜜着チケットである。

ミーグリなどそうした本人と接触出来るイベントは大抵ファンクラブなど抽選で選ばれるものだが、この企画はそうした運など関係無く金を払えば参加出来てしまうのである。

繰り返し「距離感がバグ」と言っているが、そもそもWARPは柵が無くステージが小上がり状態なので、通常チケットでもステージと客席に空間の無い物理的にゼロ距離なのである。

何より一番狂っているのは企画制作が所属事務所の「ホリプロ」なのである。なんで天下の芸能事務所がノリノリなんだよ。好き

リハーサル

「蜜着」のチケットを持った人は集合時間の14:30から整理番号順に入場。東京はおおよそ40人弱の参加。

チケットのもぎりとドリンク代の支払いは通常のライブと変わらないが、入場時にスタッフからオリジナルのビブスが配られる。このビブスが「撮影・打ち上げ参加OK」の証となる(ちなみにビブスは各会場で色が変わる。東京は青みがかった黒+文字は蛍光黄色)

15:00頃、メンバーが順次到着。準備が出来次第、各々のパートの音出しから始まり、リハでは「サマーナイトタウン」「右脳左脳」「おやすみ」「おもてなし」など演奏。今日は吉田さんのイヤモニの調子がよろしくない様子で何度か繰り返していた。

ファンとして貴重なリハが見れるの、サボってるライブハウスのスタッフになった気分で楽しかった。

実際本番前にライブハウス内にいた時間は14:30〜16:00。14:30~入場、15:00~16:00とみっちり本人リハーサルといったぐあいだ。

ライブ本番

16:00に一度リハが終わり会場外へ。予定通り16:30から整列、入場開始し開演は17:00スタート。

tricotクラスのバンドでキャパ200人の吉祥寺WARPがソールドアウトなので場内は超満員。しかもWARP自体が動線という動線が機能しておらず、メンバーが客席後方から客をかき分けて登場。

ライブ後半、ライブの2日後である10/24はドラム・吉田の誕生日。

「99.974℃」で入場時に配られたピンクの「スローガン」と呼ばれるK-POPのアイドルオタクが使う厚紙を掲げて、曲前にサプライズで吉田の誕生日を祝うとのこと。

既に写真のリボンで盛れてるからさらに盛っておいた

サプライズに吉田大困惑。いつもはイッキュウさんの「かかってこいや」だが、今日は吉田の脱力感マシマシの貴重な「かかってこいや」だった。

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正直「MVがある曲縛り」セトリがぶっ刺さりすぎて、純にライブを楽しむか写真や動画を残すか終始贅沢な悩みに苛まれていた。

散々「撮影OK」と言いつつも、SNSにはアップ禁止なので非常にもどかしい気持ちである(ちなみに蜜着隊は撮影データを後日スタッフに提出する義務がある)。見せびらかしたいし、他の人が撮った写真もたんまり見たい欲に駆られる。

自分が撮った写真でライブレポが書ければ最高極まりないのだが、このライブはとやかく今までと明らかに違う趣旨のクレイジーなライブな訳で、どういうテンションで書けばいいのか分かっていない。多分今まで書いてきたレポで一番砕けた文章である自信しかない。

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本編を終え、一度捌けるスペースも無いのでこのままアンコール。それぐらいにギチギチのミッチミチの場内。

アンコールは一応客から10曲ほどリクエストを募るも、ベースのヒロヒロさんが「気分じゃない」とのことで全却下。

結果用意してきたキレキレの「真っ黒」とグダグダの「WARP」が候補に挙がり、”吉祥寺WARP”だからグダグダの「WARP」に決定。最後は2月のワンマンのライブ告知をしてライブは終了。

本編自体は17:00〜18:45ぐらい。

打ち上げ


ビブスを着ている人たちはそのままライブハウス内に残り、打ち上げに参加という流れ。

着替えて戻ってきたメンバーと乾杯からスタート。

乾杯したら散らばるメンバーに群がり、順次サイン会&写真大会。テンションが高校の修学旅行の夜!

写真はお客さん同士で撮り合う流れ。スマホでの2ショはもちろん、持ち込んだチェキとかも撮影OK。私は欲張りなので、スマホと写ルンですのダブルで撮ってもらった。メンバー単品の撮影もOK。もちろん動画もOKなので、ファンサしてもらっているところを勝手に撮るのもOK。

自動的にスタンプラリーならぬ写真&サインラリー状態。サインはほとんどの人がビブスにしてもらっていた。でも今回のビブスが黒ベースに蛍光黄色でカメラのところしかなくて面白かった。

一旦待機列が切れたイッキュウさんが自ら「ファンサ欲しい人〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!」「今ならボーカル空いてますよ〜〜〜〜〜〜!!!!!!」と叫んでいた。

繰り返す。これは合法である。しかし距離感がバグりすぎて”推し”ではなくもはや”友達”と化しているのである。

最後の締めは2日後に誕生日を迎える吉田とマネージャーさんから締めの言葉で終了。

打ち上げの時間は多分30〜40分ぐらい。

最高に狂った神企画


情報過多であるがまとめよう。

①リハを見れる
②リハも撮影できる
③ライブ本番は優先入場になるので前列確定
④ライブ本番中も写真・動画撮影OK
⑤打ち上げで乾杯できる
⑥写真撮り放題
⑦サインもらい放題
⑦一生ファンサしてくれる
⑧なんなら勝手にファンサしてくれる

何これ?参加者全員ウルトラハイパーオキニ対応とかヤバくない????そりゃ多幸感しか残らない訳である。

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そもそもライブレポを書き始めたのは「体内から浮き出てくる言葉でライブを記録に残したい」と思ったのがきっかけではあるが、目線としては音楽雑誌のライターさんのような実際にライブレポートを書いたり直接取材をしたり事実を仲介する立場である「ジャーナリスト」ではなく、「当事者」になりたいという気持ちが心底にあり、常に客目線でありたいと思っている。

一般人が書いたライター気取りの文章に面白味を感じないし、仮に何かしらがきっかけで書いたレポを通してご本人様に会う機会が与えられたとしても、私にとって”本人に会う”ことはゴールでは無いからだ。

なので巷のオタ活といえば「メンバーに認知される」「お話しする」「写真やサインをもらう」など直接的なファンサが一般的だが、私としてはそれが第一の目的ではなく、最優先順位としては”ライブで音楽を浴びること”が根底にある。


”音楽が第一”、そんなことを常々思ってはいるが、ライブもカッコよくて、当たり前にすれ違うゼロ距離で、噴水のように湧き出るファンサを喰らい…さすがにこんなの…


沼らない方が無理!!!!!!!!!!!


いいだろtricotのファンは!!!!!!!!!こんなに狂った企画をノリノリでやってくれるんだぜ!!!!!!!!!(大ドヤ顔)


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