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1inamillion企画「POPS」 w/mouse on the keys/imai

ライブのレポなんて全く書くつもりなんてなくふらっと見に行ったのだが、
あまりにもこの企画が良すぎたのでつらつら感想を書く。

imai(group_inou)

今企画のトップバッター。ずっと気になっていたimaiさんのDJ。

現場(ライブ)の数は多いものの、クラブには年に1回行くか行かないかぐらいの私にとってimaiさんのプレイを見る機会は皆無だった。

バスドラムのような低音ビートがズンズンと鳴り響き、爆音ながらもノイズの無い嫌味を感じさせない絶妙なバランス。
重めのEDM、曲と曲の最高な部分のみをピックアップした妥協しない繋ぎは「バケモノ」だった。

フェスや他クラブで何人かDJさんを見てきたけど、
imaiさんのDJは群を抜いてエグかった。

ダークな音圧が渦巻きつつもフロアには熱を浴びせていて、絶対零度に近い無機質さを感じさせながらフロアに踊る客の心に次々とマッチで火をつけているようだった。

ヤバいものを見てしまった感。
令和の新時代、東京の音楽シーンに欠かせない理由がわかった。

mouse on the keys

こちらも密かに気になっていた。
そしてあまりにも最高だった。

motkは2台のキーボードと1台のドラムのトリオ。
ピアノインストでジャズに近い。
このライブハウスで生きるジャズも「バケモノ」だった。

ダイナミックで音が粒が力強く生きるドラム、
2台のキーボードが作る哀愁漂う美しいメロディ、
ステージには3人のシルエットを活かした洗練されたVJ(映像)、
どの場面やどのフレーズをとってもクオリティが高すぎた。

ダイレクトにドラムが際立ち、ダイレクトにピアノが際立つ。
ピアノとドラムと2つの音のみで構成されているのも良かった。

ドラムの表現はtoeの柏倉さんのように「ドラムが唄う」に近いものを感じたものの、風に乗るように唄うと言うよりは「メロディライン」のような水の流れを感じた。

シンプルかつ精巧、美しくもどこか複雑な構造、誰もが知っている有名建築家が建てたあの建物を音楽で表現しているようだった。

mouse on the keys、toeの柏倉さんを例として上げた通り、the HIATUSなどを好む人にとってはストライクだと思う。

ずっと褒めてるけど一切お世辞など言っていない、ただひたすらに最高だった。

1inamillion

ワンインアミリオン、通称:ワンミリ。
以前見たのはSYNCHRONICITY19。
4人組のマスロックインストバンド。
6弦を弾きこなすベースはドラムからお水もらうし、上手のギターは壊れているし、そもそもベースがライブ中に酔っ払っている。

本当はインスト・マスロックのライブレポートはしなくていいと思っている。

マスロックバンドはライブが一番映える。
是非、機会があればライブを見て欲しい。

インストに興味がない人にとってはどれも同じように聴こえてしまいがちだ。

ワンミリが他バンドと違った点を上げるとすれば音数は多く、変拍子で構成やリズムは複雑で難易度はかなり高いのに、全員楽しそうに演奏しているところ。
難易度が高いと言うと気迫のある激情的なライブを想像すると思うが、ワンミリのライブはとてもハッピーな空間なのだ。

明るくポップなマスロック、是非ライブにて体感して欲しい。
ギターのタッピング、ベースのスラップ、リードする圧倒的ドラム、全員テクニックがエグい。

終演後

mouse on the keysのライブが良すぎたので次のフェスで使えそうなクージーを買い、mouseの川崎さんが「クージー買ってくれたの?」と気さくに話していただいたり、川崎さんから今度新しく始めるラジオの名刺をもらったり、なんか川崎さんとの絡みが多いな。(初対面)

VJさんとお話ししたり、ワンミリの物販をやっていたNENGUのヒグチさんにダル絡みしたり、WOZNIAKの星さんもライブを見にきていたのでお話ししたりと終始とてもいい時間だった。

気づけばハコの撤収時間が迫ってきたようだったので退散。
新宿MARZは行くたびにこんな感じだ。特にスタッフさんと仲良い訳でも無いんだけど、どこかアットホームなんだよなあ。

本当にとてもいい企画だったなあ、ワンミリの皆さんありがとうございました、そしてお疲れ様でした!


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