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ライブハウスでBUMPを見た【2019.8.1BUMP OF CHICKEN@仙台GIGS】

先日、BUMPのライブハウス公演に行ってきた。
個人的には仙台はWILLPOLIS2014@セキスイハイムスーパーアリーナぶり、ライブハウスは去年のPATHFINDERの新木場COAST以来だ。

BUMPのライブは初めて、どういう雰囲気なのか知りたいという人は今回のツアーの初日公演の記事にBUMPのライブはどんな感じなのか書いてあります。こちらからどうぞ。


セットリスト
SE.aurora arc
1.Aurora(銀テープ)
2.虹を待つ人
3.天体観測
4.シリウス
5.車輪の唄
6.Butterfly(カラーテープ)
7.記念撮影
8.話がしたいよ
9.ダンデライオン
10.リボン
11.望遠のマーチ
12.GO
13.Spica
14.ray
15.新世界
16.supernova
17.流れ星の正体
en.かさぶたぶたぶ
en.ガラスのブルース

定刻より少しすぎると、いつも通り照明が落ち、ライブのスタートを知らせる。

いつも通っているライブハウスで、BUMPに憧れてバンドを始めた今のルーキーバンドたちが背中を追ってライブをしているライブハウスで、今の「BUMP OF CHICKEN」がライブをする。

奇跡の時間が始まった。

BUMPのライブは基本聴ければいいので近かろうが、遠かろうが、上手でも、下手でもどこにいてもいいのだが今回はライブハウス。最近のBUMPのライブはヒロ側が多いので私の定位置である下手の最前ブロックの後ろで待機した。

見れる、聴ける、場所が選び放題のライブハウスでBUMPが見れる。

なんて贅沢なんだろう。

ステージの下手からメンバーが徐々に登場し、オーディエンスのピクシモブが光り始めるなかSEの「aurora ark」から藤くんがいつものレスポールスペシャルを掲げ、「Aurora」に繋ぎ、ライブがスタートした。

アリーナ同様一曲目から銀テープが宙を舞い、
写真で見たままの銀テープとメンバーの共演はとても美しかった。

2曲目の「虹を待つ人」ではサビでオーディエンスは大きな声で歌い、藤くんが「こんばんはBUMP OF CHICKENです、会いたかったぜ仙台!」といつもの謳い文句を言い放つと更に「歌え仙台!」とどんどん煽る。
初日公演に参加しているので次の曲は既に知っていたので私は拳を上げたまま待機した。早々に名曲「天体観測」を投下。
ライブハウスという距離の近い場所でのBUMPとオーディエンスの掛け合いの息は抜群だった。

「イマというほうき星?」
「今も2人追いかけている!」

ここで早速チャマのMC。ここで私に奇跡が起きた。

チャマ「こんばんはBUMP OF CHICKENです!
千葉県佐倉市からやってきた...出身が正しいかな?千葉県佐倉市出身の幼馴染4人組です。BUMP初めてだよって言う人!
(客:はーい!)
僕らがBUMP OF CHICKENと申します、以後お見知り置きを。
仙台公演2日目、熱いね。みんな体調大丈夫?もし体調悪くなったらすぐ近くの人に言って、そうじゃ無くても体調悪そうな人がいたら気を使ってください。今のうちに隣の人に宜しくしておいてくださいね」

こちらとしては仙台は土地柄なのかとても大人しい雰囲気で治安が良く、圧縮という圧縮が無いのでとても平穏で快適な空間だったのだが、超満員のフロアを見兼ねたチャマが早速キャップを開けたペットボトルを投げて客席に水を撒いた。
そのペットボトルが私に向かって真っ直ぐ落ちてきたのだ。


取ってしまった。

既に1曲目から降ってきた銀テープを握りしめている私の左腕にチャマが投げたペットボトルが当たり、ダイレクトには取れなかったが私の左足に落ちてきたので取るしか選択肢が無かった。
まだ3曲目なので全く汗はかいていなかったが、水もかかったのでただのずぶ濡れになった。初っ端から最高を極めた。

...と思ったらもう一度チャマが2本目のペットボトルを投げ、同じ軌道に乗りまた私の左足に落ちてきたのだ。
流石に2本目は拾わなかった。
何年もライブに通っているけど、こんなこと、本当にあるんだなあ。

ライブに戻り「シリウス」藤くんがチャマからの誕生日プレゼントだという黒のストラトキャスターに持ち帰ると「車輪の唄」を演奏。

チャマ「メンバー紹介をします!ボーカル、ギター、作詞作曲、服が黒、白、多め!...悪口じゃ無いよ?藤原基央!ギター増川弘明!...長身、イケメン...」
チャマ「順番間違えちゃった」
ヒロ「俺もどうしようかと思って困ってる」
チャマ「ドラム、宮城出身、宮城のスーパースターといっても過言では無い、升秀夫!ベース、金髪ベース、Twitter、Instagram、SNS担当チャマです。みんな、フォローしてね!」
(してるよー!)
ヒロ「あとピアス開いてるよね」
チャマ「確かに唯一かも」
(客:何個空いてるのー!)
チャマ「前は4つ開いてたけど、今は塞がって3つかな...家か!笑」
チャマ「最近アルバム出しました、聴いてくれた人ー!」
(客:はーい!)
チャマ「ふ、ざ、け!」

「最後まで楽しんでいってください」とライブに戻ると日産スタジアム公演からのアウトロのアレンジが定番となったライブアレンジの「Butterfly」では藤くんが上手や下手を行ったりきたりして、人差し指をあげながらジャンプしたりしているなか、今度はカラーテープが宙を舞った。

続いて「記念撮影」フロアが黄色のピクシモブに染まり「ダンデライオン」「リボン」を演奏。

「望郷のマーチ」では「希望 絶望 いこうよ」のフレーズはオーディエンスに歌わせ、藤くんが「みんな集まって 全員ひとりぼっち」の時には順番にみんなを指したり「羽は折れないぜ もともとついてもいないぜ」で両手で羽を羽ばたかせるポーズをしたりと、身振り手振りで全身で伝えていた。

「GO」「Spica」と丁寧に一曲ずつ終えながらもライブは続き、オリジナルのイントロを加えたと煌びやかにライブを続けた。

「とても素晴らしい日になるよ」

ああ、まさに今日のことだ。

藤「そういえばさっき、そこらへんから何食べたのって聞かれてたよ」
ヒロ「今日はささみ肉を食べました(???)アスリート的な」
藤「なんか葉っぱ巻いて食べました。レタスみたいな。あと米...白米じゃ無くて、玄米見たいなやつ。ていうか今日の話じゃなく無い?」
(観客爆笑)
ヒロ「みんなずーっと一緒だから食べてるものは一緒なんだけど」
藤「もし何か食べてるとしたらトイレとかで隠れてとかしか無いからな」
藤「なんか、お寿司みたいだな(客席を見て)」
(客:ネタはー?)
藤「ネタはない。シャリだよ、シャリ。なんか塩おむすびみてえな」
藤「俺がせーの、っていったらみんな一歩ずつ、一歩は下がれなくても1cmぐらい下がってな。いくよ、せーのっ」

「ray」ではチャマとヒロが手を振りオーディエンスをリードし、ラストの藤くんのアルペジオではチャマはヒデちゃんのドラムセットの台に腰かけ、静かに一音一音落とさないように聴いていた。

藤くんがアルペジオを弾き終わると「ふー!」と歓声が湧き上がり、藤くんがピックを口に咥えたまま耳に手を当ててもっと!もっと!と歓声を求める姿は40歳のおじさんとは思えず可愛らしかった。

明るい曲調が特徴的な最新曲「新世界」では一気に歓声が湧き上がり、同時にクラップが鳴る。
藤くんがギターを肩からぶら下げたままマイクスタンドからマイクを取り、ハンドマイクでチャマの方に寄ったり、くるくると回ってヒロの方へ行っては手を肩においたり、「宇宙ごと抱きしめるよ」と自分自身のことを抱きしめていたり、とにかく微笑ましかった。

サビでは藤くんが観客を順番に指して最後にバキュンと指鉄砲でこの場にいた全員のハートをもれなく撃ち抜き落とした。
歌い終えると満足気に「アイラブユーだぜ!」と優しく無邪気に言い放った。

この流れでどの曲かは覚えていないが、藤くんが最前列の客と「君だよ、君」と言う感じで指をさしてからグータッチをしていた。
ライブハウスならでは光景を目の当たりにしてとても微笑ましかった。

他のライブではダイバーとグータッチしたり、前列の客と拳をぶつけ合ったりしているバンドは沢山見てきたけど、藤くんのグータッチはその瞬間だけ、曲中なのに時が止まっているかのようにスローだった。

藤「...なんで俺右手にピック2枚も持ってたんだろう...(ピックをマイクスタンドに戻す)」
(客:ピック落ちてるよー!)
藤「ん?ピック落ちてる?...ほんとだ、そこからステージ見えるの?」
(客:見えるー!)
藤「あんまり見ないで、恥部だから!目が悪くて見えないのは恥部だから!」
藤「(ピック刺し終わる)...こんなもんか、へへ。」

藤「みんな、さっきベイビーアイラブユーだぜって歌っくれた?もっと声聞かせて。」

名曲そしてライブの定番の「Supernova」へ。
「らんらららーへいへいへーへい」と歌いながら、藤くん自らコーラスをしたりした。

「僕らの足場は 君のおかげて固まった」

そんな歌詞替えを初めて聴いたりもした。

「最後の曲です」と唐突に本編の終わりを告げると「流れ星の正体」へ。

藤くんが自分の歌声がギターで音が埋もれないほど少しマイクから離れて歌っていた。
肉声を直に伝えたかったのか、泣きたくなったのを堪えたのか、意図はわからなかった。けれど、そうやって歌った藤くんを初めて見たのは間違いなかった。

徐々にコーラスも加わり、壮大さを増すと突然最後にステージに星空が映し出され、曲は止まる。

最後に「ありがとう!」と本編が終了した。


いつも通り客席で「Supernova」を歌いながら数分後、ツアーグッズのTシャツに着替えたメンバーらが再登場。
秀ちゃんが最前列のお客さんとじゃれあったり、チャマがスマホを片手に動画を撮ったりしていた。

チャマ「今回もグッズを作りました!
今回はVERDYがデザインしてくれました、VEDRY知ってる人!...知らない人は、ググってください。
Tシャツとか0から作ってるんだよ。...え、知らなかった!?そうだよ、生地から作ってて...普通は買ってきてプリントするんだけど...やっと伝わった!?最初はスタッフ4人とか集まって作ってさ。今回のキャップとかいつもと違うんだよ!いつもあれでしょ、ほら、確認してるじゃん!笑」
チャマ「あと、ドッチビー買って!投げたりできるし、家に飾ったりもできる、そしてこうやって回したりできる」

(全員ピザみたいにくるくる回してた)
(藤くんがドッチビーをお盆にしてペットボトルを乗せる)

チャマ「あ、ほらお盆にもできる!そうそう、19ぐらいのとき俺と藤くんのバイトが一緒で、藤くんウェイターだったの。俺はシェフやってて。藤くん目当ての客さんとか本当にいたからね!」
藤「か、か、カフェラテでございます...」
チャマ「もっとちゃんとしてたからね!」
チャマ「今回メンバーとスタッフでオーロラを見に行って、ここにいるみんなともオーロラを見れたらいいなって思いでイエローナイフで売ってそうなグッズを作りました。
だからみんなとオーロラを作りたい!3.2.1で照明が落ちてピクシモブが光るからふーー!って言ってね!俺はこうやって動画撮るから...」

(藤ヒロがドッチビーをおぼんにして何本ペットボトルを乗せれるかしてた)

チャマ「ちょっと!2人とも何してるの!今からみんなでオーロラ作るの!いい加減にして!」

藤「...で、なにも聞いてなかった、何するんだって?」

「とりあえずふー!って煽る係やってね」と簡潔に伝えるとチャマの合図で照明が落ち、ピクシモブがオーロラカラーに光り、チャマが自身のスマホで動画を撮った。

藤「なんかいつもと違う自分を引き出された感じがする...普段ふーー!て言われ続けることないからね」

チャマが「アンコールありがとう!」と言うとお待ちかねのライブに戻る。

藤くんがギターを持つと「久しぶりにやるなあ、これで分かったら凄いよ」と言うとまさかの「かさぶたぶたぶ」へ。
調べたらWILLPOLIS2013ぶりのライブでの演奏らしい。
約6年ぶりに演奏された「かさぶたぶたぶ」にブランクなんて無かった。

ラストは初日同様「ガラスのブルース」で締めくくった。

「僕たちのことは忘れてもいい でもこれだけは忘れないで 君が上げてるその手を」

間奏前のフレーズをこんな歌詞替えで歌った。
私の右手の拳を「ガラスのブルース」のためにいつになく強く握った。

今は自分たちの承認欲求のためや商業や利益のための音楽が溢れているなか、自分たちを差し置いてまでの聴いてくれる人の心に曲だけを、ライブだけを残そうとしているアーティストは今までいただろうか。
私は、BUMPが初めてだ。

「ガラスの目をした猫は星になったよ 大きな声も止まったよ命のカケラも燃やし尽くしてしまったね 得意のブルースも聴けないネ」

「ガラスの眼をもつ猫を思い出して?」

「空を見上げてガラスのブルースを あぁ僕いつも精いっぱい歌を唄う」

藤くんがラストのサビのフレーズを歌わなかった。

いつもならオーディエンスがバッチリ歌ったあとに「ああ、僕いつも精一杯歌を唄う」と力強く歌うのに。
歌い忘れてたように見えたけど、ただ自分の声よりも観客の歌声を聴きたかったのようにも見えた。

演奏を終えるとステージからホイホイとドッチビーやペットボトル、タオルやリストバンドを投げてステージを後にし、最後、1人残った藤くんがこんな話をした。

「みんないろいろ話しかけてくれて、さっきそこらへんで「いい曲!」って言ってくれたでしょ?...君かな?正直、自分で作った曲をいいとか悪いとか評価はできない。全部いい曲だと思っているし、全部愛しているから。
さっきやったガラスのブルースも、天体観測も、最近だとシリウスとか歌ったけど、天体観測は天体観測だし、シリウスはシリウスなんだ。
さっきこうやって歌ってて、4人で音鳴らしてるときに、ああ気持ちいいな、いい曲だなあって思ったんだ。そしたらいい曲って言ってくれただろ?涙が出るほど嬉しかったよ、ありがとう。
(泣いていいよー!)
泣いてはないからな!泣いていいなんて言われたら余計泣けないからな!」

「こないだ3年半ぶりにアルバムを出した。曲を作って、聴いてもらって、それを何度も繰り返した。作った曲は君たちに聴いてもらってやっとできたことになります。こうしてライブしてああやっと曲が出来たんだなあって。誰かに聴いてもらわなければ、曲はそれでおしまいなんだ。
アルバムが出る3年半、俺たちもいろいろあったし君たちもいろいろあったと思う。これから先5年後10年後、君たちは音楽を聴くことが出来ないぐらい辛いこと、悲しいこと、理不尽なことがあるかもしれない、けれど君たちは悲しいことに気づかないかもしれない。そんな時に寄り添える曲を作ってます。明日、元気でも、元気でなくてもいい。それでいい。どんな時も、僕たちの曲は君たちのそばにいます。
なんか、まとまんねえな笑 アルバムを出して、ツアーができて、こうして君たちに会いに行ける。まだなにもしてないけど、また曲を作って会いに来るから。」

(客:待ってるよー!また来てー!)

「...ほら、こうして言うと待ってるよ、とかまた来てねって言ってくれるでしょ...でも、明日俺たちは生きてるかわからない、今日寝たら寝たままで目覚めないかもしれない。だからこの時間が怖くて、寂しくて幸せなんだ。明日、君が笑っても笑えてなくてもいい。また、会おうね。」

「俺とかヒロが水ぶっかけといてあれだけど、外でたら暑いからTシャツとかバーンてして、バーンてして寝ろ!またね、バイバイ、おやすみ。」


(シー。)「ありがとう!」


そうオフマイクで叫んで、ステージを後にした。


ライブハウスのBUMPは嘘偽りなく宝石のように輝いていて、クリアだった
いつもは何万人、多い時は1回のライブで7万人のも会場を埋め尽くすBUMPは、肉眼でメンバーが見えることはほとんど無い。

そんなキャパ1500人ほどのライブハウスで見た至近距離の藤くんは、とても優しい目で、表情で語りかけていて、全身を震わせて、身振り手振りを使って、伝わっているのに伝えていて、視力は悪いのに懸命に「ひとりぼっち」が集まったこの景色を焼き付けようしていた。
また、BUMPの知らない一面を見れた気がする。

藤くんにも「怖い」「寂しい」と言う感情があることに対して藤くんも私なんかと同じなんだ、と安心した。

そして藤くんの言う「幸せ」は「怖い」「寂しい」を超えてから感じていた温かさと言うことに気が付いた。「幸せ」って寂しいを超えた人との温もりなのかな。


「どんな時も僕たちの曲は君たちのそばにいます」


藤くんのその言葉に泣いた。
ずっと独り善がりで生きてきた。
長女に生まれた私は、例外なく頼ることが何よりも苦手だった。
でも、BUMPに出会った今、BUMPに頼っていいんだ。

藤くんの言葉はたった1人から生み出した言葉とは思えないぐらい重い。
どんな場所でも同じような話しているけれど、どれも質量が同じでずっしりずっしり入ってくる。

どんなに誰とも会いたくない時、1人で部屋に閉じこもりたい時、
嫌でも鍵をこじ開けてまで部屋に入ってくる。
そしてずっと話を聞いてくれる。いっぱい褒めてくれる。たまに痛いぐらいグッサリ刺さることもある。

「元気でなくても、笑えなくても、それでいい。」

生きているだけで肯定してくれる音楽がある。

生きているだけで受け入れてくれるひとがいる。

それは、BUMP OF CHCKENと言う音楽だ。


余談

ライブの次の日、仙台観光で滞在していた私は駅前のアーケード街をうろついていると偶然藤くんが愛用しているアクセサリーブランド「SERGE THORAVAL」(セルジュトラヴァル)を取り扱っているセレクトショップを発見した。

4年ぐらい前に短大の入学祝いとしておばあちゃんからお小遣いをもらい、そのお金でずっと憧れだった藤くんとお揃いのセルジュのネックレスを買った。
数ヶ月後、ずっとつけていたので老化したのか何かの拍子でチェーンが切れてしまい、そのままネックレスごと無くしてしまった。
それ以来2万5000円のアクセサリーをポンと買うお金などなく、同じものを買うことはしなかった。

せっかくBUMPのライブで仙台に来たし、セルジュのアクセサリーを買うつもりはなかったけど、今なら買ってもいいかなと思ってふらりとお店に入った。

店に入ると早速オン眉の個性抜群のママオーナーが出迎えてくれて「何かお探しですか?」「貴方もBUMPのファン?」と気さくに話しかけてくれて、早速話が弾んだ。

この店はセルジュを求めてBUMPファンがよくやってくるらしい。

オーナーのママはBUMPが好きだと言う私に対してマシンガントークでBUMPの話をしてくれたが、オーナーは「セルジュが好きでBUMPを好きになった」らしい。

「セルジュはここよ。最初はまばらに置いていたけど、入ってすぐのここにまとめちゃった。あ、これが藤くんがつけていた7連のリング!(ちゃんと藤くんの写真付きでアピールされてた)これうちに藤くんきたら著作権で怒られちゃうかしら〜。展示会ではヒロくんやチャマに会ったのよ。チャマは後ろ姿からオーラがすごくてね!俺だ俺だ!って言う感じなの!あ、これはGOの時にヒロくんが着てたTシャツ。何人か買っていかれましたよ。ヒロくんはとても優しくて、人柄そのままよ。いつか、藤くんにあってお礼を言いたいの。セルジュを広めてくれてありがとう!って。」
「震災の時、たまたま私は東京にいたのよ。第六感がいいって言われるんだけどね。当時店にいたスタッフに聞いたらセルジュのこの什器もゴロゴロ動いてた見みたいで。なのに無傷だったのよ!これ設計した人がすごいわよね。
それだけじゃないのよ、今バッグ置いてるところあるでしょ。今は軽い鉄の什器に変えたんだけど、当時もっと重い鉄の什器だったの。それが倒れちゃったの。でも、セルジュだけ無事だったの!」

そんなマシンガンBUMPトークをしていたけれど、「セルジュ」と言うブランドに対しての愛を感じて、いつかまた買いたいと思っていたなら今買おう、と2代目の藤くんと同じセルジュのネックレスを購入した。

前回は藤くんと同じシルバーにしたけど、私の肌にはゴールドの方が似合うので今回はゴールドにした。

藤くんの愛用しているセルジュのネックレスにはこう刻印されている。

L'âme aussi, si elle veut se
reconnaîtredevra regarder une âme.
Platon

魂もまた自分を識りたいのであれば
魂と向き合わなければならないであろう
(人間もまた同じである)

簡潔に言うと「自分の生まれた意味を知るには、自分と向き合うこと」らしい。
まさに、藤くんらしいな。

私にも、いつかこの言葉の意味が分かる日がくるだろうか。


▶︎MCはニュアンスです。順番バラバラだと思うけどゴメンネ

最後までお読み頂きありがとうございます!頂戴したサポート代はライブハウス支援に使わせていただきます。