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2023年、夢に出てきた神社に行ってきた話

今からする話は信じるか信じないかの類の話になるが、ノンフィクションである。自分の記録として残そうと思う。

1.三峯神社

定期的に夢に神社が出てくるようになったのは2022年夏。夢に三峯神社が出てきたことが始まりだった。

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ある日、森の中にある神社にいた。大きな拝殿の前に立派で真っ直ぐにそびえ立つ御神木が2本あり、私はその御神木を見上げていた。

確実に地元の神社のような小さな規模ではなく、しっかりと大きめの神社であることは確かだった。

目が覚めると、朝に弱く毎朝機嫌の悪い私がすっきりした気分で目覚めた。別に昨日友達と飲んだとか、ライブに行ったとか、そうした予定も無く、やたら気分がスッキリしているなと思い返せば、そういえば「神社に行く夢を見たな?」と思い出した。

Googleの画像検索で「森 神社 御神木 2本」と調べる。すると夢で見た形式で一番近いのが三峯神社だった。

数年前、母と三峯神社に行こうと話したが台風の影響で土砂崩れの危険性から中止となり、話は流れてしまった。その時に三峯神社について調べれば良かったものの、親子で旅行するとなると私はどちらかといえば母の付き添いポジションになるので、母の行きたいところにただ着いて行く気でいた。なので娘の私は三峯神社に限らず秩父のことすら全く調べていないのである。

そもそも、あれだけテレビやネットで取り上げられているほど有名なのにも関わらず、本殿の写真すらを見たことなかった。

ただ元々気になっていた神社でもあり、鬼滅にハマってからも聖地巡礼的な意味で行きたかったので、霊感のない私は「夢で見た景色と同じだったら面白いよな」と興味本位大半で行ってきたのである。

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埼玉県内に住んでいるにも関わらず、三峯神社まで片道4時間。

ここだ!アングル、規模感、完全一致。

唯一違ったのはカラーだ。夢では全体的に新緑の緑一色で、実物の方が豪華絢爛で派手。写真は別の日に行った際に撮ったものだが、最初に伺った日は霧で全体的にアイスグレーのようだ。

ここにある日本武尊像に寄ったところ明らかに空気が違い、視える人に見てもらったところ、私の前前前世あたりの人がこの日本武尊と深い縁があったらしい。

以来半信半疑で過ごしている日常だが、後日談がある。その人に幽霊が憑いていると言われ、別になんともなかったが飼い猫に取り憑いても嫌なので、厄年でもないのにお祓いしてもらおうと神社を探した時だった。

偶然にも家の近くにも日本武尊を祀る神社があったので厄祓いはそちらにお願いした。しかも結構立派で綺麗だしつい気に入ってしまい、正確には氏神様ではないのだが、初詣はそちらに伺っている。

それだけではない。日本武尊を祀る神社を調べている際、偶然にも地元の神社の名前も出てきた。通っている幼稚園の真向かいに神社があったのだが、その御祭神が日本武尊だったのである。

さらにもう一つ、よくいとこと一緒にお祭りに行っていた隣町の神社の御祭神も日本武尊だったのである。

ありがとうなタケル、おかげで毎日運いいと思ってるわ。

2.伊勢山皇大神宮

これは2023年夏頃の話。

夢の中で「八景島」にいた。空から「八景島」を眺めているかなり俯瞰的なアングル。直後、土砂降りの雨の中、急な坂を登っている映像に変わる。

すると突如大きな神社?お寺?が現れた。平家造りのお寺のようだ。手前にあった手水舎で手を清めてから、藁もを縋る思いで拝殿前で手を合わせていた。そこで夢から覚めた。この夢を見た時期はちょうど仕事で大きなプロジェクトを終えて(本当に精神的にしんどかった)、リアルな私はどちらかといえば肩の荷が降りた感覚だったが、夢では絶望の淵にいたようだった。

「ぼっちざろっく!」の見過ぎで八景島に行きたい気持ちが夢に現れたのかと思ったが、八景島という島にはあの水族館の八景島シーパラダイスしかないのだ。

なので地図の八景島は場所のヒントだと仮定した。夢に出てきた神社を突き詰めたい。少し地図を広げてみると、夢で見た似た平家造りの建物がある。平家だからと先入観でお寺だと思っていたが、由緒ある建築様式が神明造、伊勢山皇大神宮だった。横浜のお伊勢さんである。

しかしだ。横浜が地元にも関わらずこの神社の存在を、この時初めて知ったのだ。

ネットで名前も写真も見ても全くピンとこないぐらい初見。大きくて立派な神社の割には、私の地元では誰1人としてこの神社の話題が出たことがなかった。

神奈川だと初詣は大きい神社であれば鎌倉の鶴岡八幡宮、厄祓いなら寒川神社に行ってしまう。しかも関東県内のお伊勢さんといえば東京大神宮の方が有名なので、結局そちらに流れてしまう。

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近々ライブのついでに予定があったので寄ってみることにした。行き慣れた桜木町に久しぶりに降り立つも、普段行かない方向だった。

横浜は桜木町、徒歩10分と好立地ではあるがとにかく坂が急。

とてつもなく方向音痴の私は毎回新しい立地に降りるたびに常にGoogleマップに振り回されている。今回は何故か大きな鳥居のあるメインの階段と間違えて、拝殿右側にある細いサブの階段から入ってしまったのである。

間違えて上がってしまった脇の階段を登り切ると、急な階段(夢では坂だった)を登り切り、私から見て右手側に大きな拝殿が現れた。

驚くべきことに突如夢と全く同じ景色が現れたのだ。

こんなことあるのか?

間違えて登ったサブの階段にも手水舎があったものの、おしゃれ手水舎とされており実用性は無さそうだったので、メインの大鳥居の方の手水舎に行った。

すると途端にリスが横切った。こんな大都会にリスなんているのか?珍しいものだ。

参拝を終えてウロウロしていると、カラスが賽銭箱の前で「よく聞け、我が神ぞ」と言わんばかりにカーカーと鳴き始めた。こんなに主張の強いカラスを見たのは初めてだ。しかも様になっている。君のことを神と思うことにしよう。

このとき期既に関西への遠征が決まっており、奈良の「大神神社」に行く気満々だったのだが、ラッキーなことにこの伊勢山皇大神宮境内に「大神神社」の末社があるのである。大神神社の分祠は関東では栃木とここしかないらしい。

2ヶ月後に本場の大神神社に行った時に分かったことだが、木々に囲まれ磐座がちょこんとある清々しい雰囲気は小さいながらも本場と全く同じだったように思う。澄んででさっぱりしている。夏だから立っているだけで汗だくぐらい暑いんだけど、そんなに暑い記憶よりさっぱりしていた記憶の方が残っている感じ。

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夢に特定の神社が出てくると「神社に呼ばれる」なんて表現をすることがあるそうだが、なんせあの格式高いお伊勢さんが何故全く縁の無い私を呼んでくれたのだろうか。

とは言え、伊勢神宮には行ったことある。小学生の頃家族旅行で本場の三重の伊勢神宮に、伊勢神宮管轄では2023年の初詣として友達の誘いで東京大神宮にお参りした。

勿論神社仏閣は好きなので信仰心はあるが、かと言って「お伊勢様しか勝たん卍」とそこまで熱心かと言われるとそうではない。

この時期、私にしか出来ない仕事で社長の無茶振りに精神的に憔悴し切りっていたご褒美だと思いたい。

3.鹿島神宮

正確には鹿島神宮境内にある「神の池」と呼ばれる池が出てきた。

ある日、木々が生い茂る神社にいた。森ではなく平地。そこには整備された長方形の泉?池?があり、それは物凄く神秘的な透明で、触るとひんやりと冷たかった。

印象的なのは楕円形やひょうたん型の池ではなく整備された長方形であることだ。人の手が加えれられていることは確かで、10畳はあっただろう。そして水がとにかく綺麗なのである。絶景そのものだ。

調べてみると茨城にある鹿島神宮が夢の映像と近かった。次の休みあたり、暇だったので1人で行ってみることにした。東京駅からバスが出ているので大変アクセスがいい。

東京駅からバスで2時間。茨城の夏も暑い。

境内はかなり広かった。鹿もいたが、奈良の放牧っぷりとは違って檻の中にいて肩身が狭そう。改修中の本殿、奥宮、要石を見てから神の池にいく。この「要石」は「すずめの戸締まり」のモデルとして出てきたことを後に知る。

写真よりも圧倒的に現物の方が綺麗!

この写真本当に無加工。多少のフィルターはかかっているし、デザイナーを本職にしている以上フォトショもいじれるけど、これは一切手を加えていない。絵画の世界だ。

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今回、夢に出てきた神社で場所が判明した神社は全て規模も大きく全国的に名高い。無意識のうちに写真を見ていたのかもしれないが、関連性も無く何故夢に出てきたのかは本当に不明なのだが、夢に出てきた知らない神社は、前世の人のオススメスポットだと思っているので、自分が分かる範囲で場所が判明したら全部参拝したい所存。

これ以外にも遠かったり行けていないだけで神社が夢に出てくることは度々あるので、近いうちに行きたいと思う。


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