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ねぎラーメンはなぜ高いのか。

今日はネギラーメンについて解説しよう。

通常のラーメンにもネギは薬味として少々入っているが、
ネギラーメンにはよりたくさんのネギが入る。
ネギラーメンの場合には、白髪ネギのような繊維にそった切り方が行われ、
唐辛子や胡麻油などであえたものになることが多い。
ノーマルラーメンに浮いている小口切りのネギとは異なり
メインの具材として存在する。
価格もそれなりに高くなることが多い。

昨今では、ネギ入れ放題の店も出てきたことで
ネギラーメンの地位が下がってきており、
「無料で入れられるのに、なぜ高いお金を支払ってまで頼む必要があるのか」
といった意見が多く寄せられるようになり、
ネギラーショックと呼ばれるリーマンショックに次ぐ
ラーメン業界の一大事として、かつて話題になった。

私自身、ネギ入れ放題のラーメン店にいくと、
これでもかとばかりにネギを入れ、
「食物繊維の補給」
「活力の補給」
「美味しさの補給」
と称して、山盛りにしてニヤニヤしている。

ネギラーメンの価格設定としては、
例えばラーメンが650円であれば、
ネギラーメンは850円になることが多い。
だいたい200円程度の値上がりだ。
この値上げ率は、チャーシューメンに匹敵する勢いで、
味玉やモヤシ追加などと一線を画す。

肉が増えればより高額になるのは納得いくが、
そもそも入れ放題もあるようなネギがプラスされるだけで
肉と同じくらいの値上げ率になるのはどうもモヤモヤする。
というわけだ。
(ネギラーショックの原因はこれ)

しかし、入れ放題のネギと
ネギラーメンのネギでは、決定的な違いがある。

白髪ネギのような繊維に沿った切り方が行われるネギは
小口切りのような繊維を断ち切った面から出るネギ成分ネギニンの抽出が少なくなり
ネギの香りが抑えられるため、薬味としての立ち位置から
野菜としての立ち位置に変化する。

また、一本のネギを白髪ネギのように切るとわかると思うが、
あの切り方でネギがどんぶりに溢れんばかりに入るためには、
ネギ1〜2本が最低必要になる。
つまり、小口切りのネギよりも実は見た目以上に
大量のネギを消費することになるのだ。
より手間隙のかかる切り方であるため、
そこに費やす人件費もかかるし、
店主自身も切るのが面倒臭いと思っている。
実際、日本ネギラーメン協会の覆面調査によると、
立て続けに3杯ネギラーメンの注文が入ると、
舌打ちする店主の確率は72.3%になったという。

スーパーでネギを2本買うと季節にもよるが200円前後だ。
650円のラーメンに対して、850円のネギラーメンというのは
原価厨にとっても、実は問題がないのだ。

逆にいえば、入れ放題のネギに問題があり、
そもそもそういった店は、
ラーメンの価格設定がすこし高めになっている。
もともとネギをたくさん入れられることを
加味した金額になっているのだ。
ネギ入れまくりの客がいたとしても、
ネギをほとんど入れない客もいるため、
平均すると経営が成り立つ設計だ。

繊維にそって切られるネギラーメンのネギは、
側面から抽出されるネギサリウム成分が
オキシトシンを増大させる効果があり、
食べた後の幸福感の増大が見込める。

さらに、縦に長い繊維質ネギファイバープラスは、
腸の伸縮効果を増大させ、
消化にかかるカロリー消費が促され、
ダイエット効果が期待され、
120kgの男性が119kgのダイエットに成功し、
現在吹けば飛ぶような新生児より軽い体重1kgとなっている。

さらに、縦に切られたネギと胡麻油が合わさることで生まれる
セサミンネギゲノムドップラー現象により
包括的満腹中枢コントロール効果が、
冥王星との磁界と反応することにより
生理活性化が高次元で促され、
うちみ、捻挫、四十肩、やけど、鬱病、
キチガイ、アホ、下ネタが微妙に改善されることがわかっている

このようにネギラーメンは
まったくボッタクリではなく、
適正な価格のラーメンだったのである。

最後になるが、
ネギラーショック、ネギニン、
ネギサリウム、ネギファイバープラス、
セサミンネギゲノムドップラー現象というのは
私の想像によるものだ。
見知らぬキーワードが散りばめられていたため
途中でググって調べたりした人がいたら、私の勝ちだ。
どのあたりまで信じて読んでいたか、ぜひ教えて欲しい。

ああ今日も忙しい。

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