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香育①|今日一日、何を感じたか。

"『寝る前に、今日一日何を感じたか?』とわずかに振り返る。見聞きしたこと、色々心動いた出来事などが脳裏に浮かんでくる。それが鮮明で印象的なほど、生産性の高い1日だと思います。"
先日、BSNHKのドイツ🇩🇪での6時間労働の実態に迫ったドキュメンタリーを視聴していた時、密着されていた一人のデザイナーの言葉だ。

人には五感がある。
その五感の中でも、嗅覚による記憶や情動を司る脳内器官への神経伝達が最も早い。つまり、香を嗅いだ時に懐かしい記憶が思い出されることがあると思うが、あれは嗅ぐと同時に迫ってくる情動的な反応ということになる。

私は、休みの日に香水の勉強をしながら、時々その香水ブランドのアイテムが如何に作られたのか究明することに夢中になったりすることがある。香水を愛してやまないのは、多分な物語と共に生まれてくる香水があるから。

自分の生活、他人の生活に誠実に寄り添っていると、知覚できる情報の取捨選択は案外簡単にいく。それはショッピングでも当てはまると思っている。そのライフ観からどのような体験をしてみたいんだろうと想像を膨らませていく。そこには、だんだんとオリジナルな物語が積み重なっていく。
トップ、ミドル、ラストノートと複雑的に混ざり合うフレーバーから、時々強烈に親近感のある記憶や物語を連想させられることがある。

私にとって香水とは、ジブン物語と共に歩む相棒のようなものなのかな。あるいは、それぞれの物語を香りに置き換えてくれたものなのかもしれない。だからこそ、私は香水を愛してやまないのかもしれない。



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